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23 突然の悲報

会談を中断されたメロロ国王はイライラしており、口調も粗くなっていく。


「さて、サクラ王国!これ以上、貴国と話しても無駄というのはよく分かった。我が国の要求はそれを差し出すことだ!すぐさま差し出せば今回の無礼は見逃して速やかに国へ帰ろう。だが、これを断わるのであれば今日のことを国際社会で話すことになるぞ!」


国際社会を盾に取ればすぐにでもミラナリアを明け渡そうとすると考えていたメロロ国王だが、帰ってきた答えは彼の望む答えではなかった。


「あぁ、それは無理そうだ。」


その答えで、なめられているとメロロ国王はさらに言葉を強める。


「分かっているのか!貴国がそのような態度であれば国際社会で孤立するのは貴国だぞ!」


ここまで脅せばさすがにミラナリアを明け渡すと思っていたメロロ国王だが、サクラ国王から帰ってきた答えはよく分からないものだった。


「いや、言い方が悪かったな。無理そうといったのはうちの国のことじゃなく、そっちの国の話だ。」


「はっ、何を言っている?なぜ我が国が無理なのだ!」


「あぁ、私の口から言うのはちょっと。」


いつまで経っても言いよどんでいるサクラ国王の態度に次第にメロロ国王は限界を迎えることとなる。


「サクラ国王!はっきりと物を言えないのか!」


「本当にいいのか?」


「くどいぞ!さっさと理由を言え!」


最後まで言いよどんでいたサクラ国王だが、ついに観念したのか理由を話し始める。


「だってよ、メロロ王国は滅亡したぞ。」


予想外の言葉に今度はサクラ国王を除いた全員が凍り付く。その中でもすぐに元に戻ったミラナリアがその言葉の真意を尋ねる。


「王様、メロロ王国が滅びたとはどういうことなんですか?」


「その言葉通りだよ。さっきの兵からの報告でメロロ王国が滅びたという報告が上がったんだ。」


「あの、原因はいったい何なのですか?」


一国が滅びるなど、ただ事ではない。ミラナリアはその原因が気になり、さらなる追求をサクラ国王に行う。


「魔物によって滅ぼされたみたいだぞ。」


その言葉を聞き、ミラナリアは納得してしまう。そう、彼女がメロロ王国を追放されたことによって無くなった結界が原因でメロロ王国に魔物が侵入していたのだ。


しかも、長年、魔物が目撃されなかった国であるため、魔物に遭遇した時にまともに戦える兵士が一人もいなかったのだ。これらの原因が重なり、魔物の被害が急速にメロロ王国に広がり、宰相とメロロ国王が会談に訪れている間に国が滅んでしまったのだ。


よろしければブックマーク登録や↓にある☆☆☆☆☆を★★★★★にしていただければ大変うれしく思います。


また、作者は他の作品も投稿していますので興味がある方はそちらもお願いいたします。

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― 新着の感想 ―
[一言] いいざまぁでスカッとしました(・∀・) メロロ国王はそれでも改心しないと思われるので更なるざまぁですね( ・`д・´)
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