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22 サクラ国王からも地味に援護は入る

「平民風情がって、それしか言えないんですか?ボキャブラリーが低すぎますよ。貴族の癖に勉強もできないなんてただのニートか紐じゃないですか?


それに、話を聞いてましたか?私はあなたとメロロ国王に行く気がないと言っているんですよ。私が付いていかないのに粛清ができるわけがないですよ。はい、論破~。」


ミラナリアはあきれ顔でメロロ国王にとどめを刺す、この一言が限界だった。自らを抑えている宰相を振りほどき、ミラナリアに殴りかかろうとする。しかし、この場にいる兵士たちは皆、選び抜かれた精鋭たちなのだ。


ミラナリアに危害が加えられる前に国王の首元に一斉に剣を向ける。流石の国王も怒りよりも恐怖が打ち勝ったのだろう。一瞬にして理性を取り戻し、その動きを止めるのであった。


「ぐっ、サクラ国王!貴国の国賓とやらは他国の王族を侮辱するのか!これはこいつを国賓とした貴国の落ち度だぞ!責任を取るべきだ!」


「確かに、彼女の言動は些か問題だが貴国が彼女にしてきたことを考えれば今のでおあいこのようなものだろう。あんまり気にしていては王としての器が小さいぞ。」


抗議してくるメロロ国王に対してサクラ国王は何にもないように彼をいさめる。


「私はそんなことを言っているのではない!平民が王族を侮辱したことが問題だと言っているのだ。」


二人の話は平行線で両者一歩も譲らない構図が出来上がっていた。そんな中、コンコンコンとドアをたたく音が響きわたる。


いくらメロロ王国が相手としても現在は会談中なのだ。流石に会談中に誰かが訪れるというのはサクラ王国としても遠慮したいところだった。


「何だ、今は会談中だぞ。重要な案件なのか?」


「はっ、申し訳ありません!至急、陛下にお伝えしなければならない、緊急の案件です。」


「そうか、メロロ国王、申し訳ないが良いかな?」


「全く、貴国は部下の指導もまともにできない国なのか、これだからそのようなものが付けあがるのだ。さっさと済ませろ。」


申し訳なさなどかけらもないが一応相手は国王なのだ。体裁上ではあるがサクラ国王はメロロ国王に謝罪を入れる。


「すまんな。入れ!」


報告に訪れた兵士はすぐさま国王の元に出向き、耳打ちで報告を行う。それを聞いた国王の表情は驚きで満ち溢れていた。


「その情報は確かなのか!情報の信頼性は!」


「情報は信頼できる筋からですので確かです。早馬を飛ばして一刻も早くお伝えしようと参った次第です。」


「そうか、ご苦労であった。あとで褒美を取らす、下がってよい。」


「はっ!」


国王に報告を行うとすぐに兵士は立ち去っていくのだった。


よろしければブックマーク登録や↓にある☆☆☆☆☆を★★★★★にしていただければ大変うれしく思います。


また、作者は他の作品も投稿していますので興味がある方はそちらもお願いいたします。

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