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1 国王の崩御

メロロ王国、この国を一言で言い表すのであれば貴族の貴族による貴族のための国なのだ。平民に人権などなく、貴族に逆らおうものなら粛清されてしまう。


そんな国であるのなら平民はさっさと国から逃げ出してしまえばいいと思うだろう。しかし、貴族たちも平民たちがいなくなってしまえば生きて行けないと分かっているのだ。


そのため、国から逃げ出そうとした平民は見せしめに処刑されてしまい、今では皆、逃げ出すことをあきらめてしまったのだ。


そんな国で生まれ、生きてきたミラナリア、彼女には唯一無二の特別な力があったのだ。それは結界を張ることができる力、これにより何者も寄せ付けない鉄壁の守りが可能となるのだ。


ある時、ひょんなことから、そんな力に気づいてしまったメロロ王国の国王。彼女の力をわが物としようと国王の命令によってミラナリアは国で無理やり働かされることになる。平民である彼女が国王の命令を断わることなどできるはずもなかったのだ。


ミラナリアの力を自分のためだけに使いたかった国王は彼女の力を誰にも教えることがなかった。そのうえ、結界はミラナリア以外の人間は目にすることが出来ないのだ。


そのため、王城の貴族達はなぜ、国王が平民風情を城で働かせているのかが理解できなかったのだ。


そんな中、国王からとある発表がなされる。ミラナリアを自身の息子であるライカハン王子の婚約者にするというものだ。国王命令であるため、表には不満を出さなかったが王子の婚約者候補として名乗りを上げていた令嬢たちがミラナリアを良く思わないわけがない。


彼女たちからしてみれば自分たちよりも圧倒的に下手に見ていたミラナリアが自分たちを出し抜き、王子を奪ったように見えたのだ。そのため、城中の令嬢たちからミラナリアは裏でかなりの嫌がらせを受けていた。


ガチャーン!


「あら、平民がこのような場所を歩いているから気分が悪くなって城の調度品を壊してしまったわ。全部、あなたのせいよね?あなたのせいで壊れたのだから、弁償しておきなさい。」


「ふふっ、男爵、平民が弁償できる額ではありませんよ。そうだ、体を売れば弁償できるのではなくて?」


「伯爵様、それは無理ですよ。平民風情の体を売ったところで調度品の足元にも及びませんよ。」


「そうでしたわ。それでは一生かかって弁償しなければなりませんね。」


「「オーホホホッ。」」


このように、ミラナリアを見れば何かと嫌がらせを行っていた令嬢たちだった。もちろん、このようなことが続けば婚約者である王子が遭遇するということもあるだろう。しかし、王子は特に気にしなかった。


国王命令には従わないといけないため仕方なく従っていたが、平民であるミラナリアが自分の婚約者など吐き気がするほど嫌だったのだ。


王子は婚約者であるミラナリアなど気にすることなく、貴族令嬢たちと甘い生活を行っていた。


平民であるミラナリアは味方などいるはずもなく、ただ、ただこの理不尽な生活に耐えるしかなかった。


そんな中、メロロ王国の国王が病気によりあっけなく崩御してしまう。この事件が彼女の人生最大の転機となるのであった。


初めまして、創造執筆者と申します。

まずはこの作品に目を向けて下さりありがとうございます!


作者はいくつかの小説投稿サイトにて様々な作品を投稿して活動をしています。

よろしければ他の作者の作品などもご覧になっていただければ嬉しく思います。


またこの作品もブックマーク登録や↓にある☆☆☆☆☆を★★★★★にしていただければ大変うれしく思います。


ぜひともよろしくお願いいたします!



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― 新着の感想 ―
[気になる点] あらすじが長すぎてあらすじになっていないと思います。 もう少し短く分かりやすくしたら読む気になる方がもっと増えると思います。
[気になる点] 女性で爵位をもっているの?爵位持ちの女性は中世ではめずらしいので男爵令嬢や伯爵令嬢では?
2022/01/05 21:38 退会済み
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