じゃあ俺、死霊術《ネクロマンス》で世界の第三勢力になるわ。
主人公『桜下』は十四歳。突如として異世界に召喚されてしまった、ごく普通の少年だ。いや、”だった”。
彼が目を覚ました時、そこには見知らぬ国、見知らぬ人、見知らぬ大地が広がっていた。
人々は、彼をこう呼んだ。”勇者様”と。
状況を受け入れられない彼をよそに、人々はにわかに騒ぎ始める。
「こやつは、ネクロマンサーだ!」
次の瞬間、彼の肩書は”勇者”から”罪人”へと書き換わった。
牢獄にぶち込まれ、死を待つだけの存在となった桜下。
何もかもが彼を蚊帳の外に放置したまま、刻一刻と死が迫る。絶望する桜下。
そんな彼に、声が掛けられる。「このまま死を待つおつもりか?」……だが牢獄には、彼以外は誰もいないはずだった。
そこに立っていたのは、一体の骸骨。かつて桜下と同じように死を遂げた、過去の勇者の成れの果てだった。
「そなたが望むのならば、手を貸そう」
桜下は悩んだ末に、骨だけとなった手を取った。
そして桜下は、決意する。復讐?否。報復?否、否。
勇者として戦いに身を投じる気も、魔王に寝返って人類を殺戮して回る気も、彼には無かった。
若干十四歳の少年には、復讐の蜜の味も、血を見て興奮する性癖も分からないのだ。
故に彼が望むのは、ただ一つ。
「俺はこの世界で、自由に生きてやる!」
====================
そして彼は出会うことになる。
呪いの森をさ迷い続ける、ゾンビの少女に。
自らの葬儀で涙を流す、幽霊のシスターに。
主なき城を守り続ける、首なし騎士に。
そして彼は知ることになる。
この世界の文化と人々の暮らし、独自の生態系と環境を。
この世界において、『勇者』がどのような役割を持つのかを。
『勇者』とは何か?そして、『魔王』とはどんな存在なのか?……その、答えを。
これは、十四歳の少年が、誰にも負けない第三勢力を作るまでの物語。
====================
※毎週月~土曜日の、0時更新です。
※時々挿絵がつきます。
※アンデッドが登場する都合、死亡などの残酷な描写を含みます。ご了承ください。
彼が目を覚ました時、そこには見知らぬ国、見知らぬ人、見知らぬ大地が広がっていた。
人々は、彼をこう呼んだ。”勇者様”と。
状況を受け入れられない彼をよそに、人々はにわかに騒ぎ始める。
「こやつは、ネクロマンサーだ!」
次の瞬間、彼の肩書は”勇者”から”罪人”へと書き換わった。
牢獄にぶち込まれ、死を待つだけの存在となった桜下。
何もかもが彼を蚊帳の外に放置したまま、刻一刻と死が迫る。絶望する桜下。
そんな彼に、声が掛けられる。「このまま死を待つおつもりか?」……だが牢獄には、彼以外は誰もいないはずだった。
そこに立っていたのは、一体の骸骨。かつて桜下と同じように死を遂げた、過去の勇者の成れの果てだった。
「そなたが望むのならば、手を貸そう」
桜下は悩んだ末に、骨だけとなった手を取った。
そして桜下は、決意する。復讐?否。報復?否、否。
勇者として戦いに身を投じる気も、魔王に寝返って人類を殺戮して回る気も、彼には無かった。
若干十四歳の少年には、復讐の蜜の味も、血を見て興奮する性癖も分からないのだ。
故に彼が望むのは、ただ一つ。
「俺はこの世界で、自由に生きてやる!」
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そして彼は出会うことになる。
呪いの森をさ迷い続ける、ゾンビの少女に。
自らの葬儀で涙を流す、幽霊のシスターに。
主なき城を守り続ける、首なし騎士に。
そして彼は知ることになる。
この世界の文化と人々の暮らし、独自の生態系と環境を。
この世界において、『勇者』がどのような役割を持つのかを。
『勇者』とは何か?そして、『魔王』とはどんな存在なのか?……その、答えを。
これは、十四歳の少年が、誰にも負けない第三勢力を作るまでの物語。
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※毎週月~土曜日の、0時更新です。
※時々挿絵がつきます。
※アンデッドが登場する都合、死亡などの残酷な描写を含みます。ご了承ください。
11-2
2023/07/03 00:00
11-3
2023/07/04 00:00
11-4
2023/07/05 00:00
12-1 勝利の美酒
2023/07/06 00:00
12-2
2023/07/07 00:00
12-3
2023/07/08 00:00
13-1 闇夜の使者
2023/07/10 00:00
13-2
2023/07/11 00:00
13-3
2023/07/12 00:00
13-4
2023/07/13 00:00
14-1 違和感
2023/07/14 00:00
14-2
2023/07/15 00:00
14-3
2023/07/17 00:00
15-1 魔王軍の包囲
2023/07/18 00:00
15-2
2023/07/19 00:00
15-3
2023/07/20 00:00
15-4
2023/07/21 00:00
15-5
2023/07/22 00:00
(改)
16章 モンスター・用語辞典
2023/07/31 00:00
17章 再会の約束
これまでのあらすじ・登場人物
2023/07/31 00:00
(改)
1-1 奇妙な夢
2023/07/31 00:00
1-2
2023/08/01 00:00
1-3
2023/08/02 00:00
1-4
2023/08/03 00:00
2-1 天然の城壁
2023/08/04 00:00
2-2
2023/08/05 00:00
2-3
2023/08/07 00:00
3-1 魔王の城
2023/08/08 00:00
3-2
2023/08/09 00:00
3-3
2023/08/10 00:00
3-4
2023/08/11 00:00
3-5
2023/08/12 00:00
4-1 三幹部と三勇者
2023/08/14 00:00
4-2
2023/08/15 00:00
4-3
2023/08/16 00:00
5-1 崩壊する塔
2023/08/17 00:00
5-2
2023/08/18 00:00
5-3
2023/08/19 00:00
5-4
2023/08/21 00:00
6-1 束の間の休息
2023/08/22 00:00
6-2
2023/08/23 00:00
6-3
2023/08/24 00:00
6-4
2023/08/25 00:00
7-1 城門の開戦
2023/08/26 00:00
7-2
2023/08/28 00:00
7-3
2023/08/29 00:00
8-1 ウィルの秘密兵器
2023/08/30 00:00
8-2
2023/08/31 00:00
8-3
2023/09/01 00:00
9-1 動く死体
2023/09/02 00:00
9-2
2023/09/04 00:00
9-3
2023/09/05 00:00
10-1 穴の先
2023/09/06 00:00
10―2
2023/09/07 00:00
10-3
2023/09/08 00:00
10-4
2023/09/09 00:00
11-1 捕虜の尋問
2023/09/11 00:00
11-2
2023/09/12 00:00
11-3
2023/09/13 00:00
11-4
2023/09/14 00:00
11-5
2023/09/15 00:00
12-1 王の名
2023/09/16 00:00
12-2
2023/09/18 00:00
12-3
2023/09/19 00:00
12-4
2023/09/20 00:00
12-5
2023/09/21 00:00
13-1 尊と桜下
2023/09/22 00:00
13―2
2023/09/23 00:00
14-1 ヘルズニルの戦い
2023/09/25 00:00
14-2
2023/09/26 00:00
14-3
2023/09/27 00:00
14-4
2023/09/28 00:00
14-5
2023/09/29 00:00
15-1 研究室
2023/09/30 00:00
15-2
2023/10/02 00:00
15-3
2023/10/03 00:00
16-1 謎の男
2023/10/04 00:00
16-2
2023/10/05 00:00
16-3
2023/10/06 00:00
16-4
2023/10/07 00:00
17-1 勇者サード
2023/10/09 00:00
17-2
2023/10/10 00:00
17-3
2023/10/11 00:00
17-4
2023/10/12 00:00
18-1 ファーストの子孫
2023/10/13 00:00
18-2
2023/10/14 00:00
18-3
2023/10/16 00:00
19-1 三幹部の襲来
2023/10/17 00:00
19-2
2023/10/18 00:00
19-3
2023/10/19 00:00
19-4
2023/10/20 00:00
19-5
2023/10/21 00:00
19-6
2023/10/23 00:00
19-7
2023/10/24 00:00
20-1 レーヴェとドルト
2023/10/25 00:00
20-2
2023/10/26 00:00
20-3
2023/10/27 00:00
21-1 魔法の鏡
2023/10/28 00:00
21―2
2023/10/30 00:00
21-3
2023/10/31 00:00