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依頼4

 二人でソファーに座ってコントローラーを握っている。

「わぁぁー。 ちょっと、待ってください」

「ゴールっと」

「え、颯太君! 痛っ!」

 いやいや、俺がDVなわけじゃない。

 今紬が痛がってるのは操作しているカートが壁にぶつかったから。

「待ってぇ、あ…」しゅん

 また紬は十二位でゴール出来なかった。

 まぁ俺も六位と微妙な順位だったけど…。

「私ゴール出来ませんでした…」

「次ステージの難易度さげない?」

「はい、そうですね…」

 カチカチと操作して簡単なステージを選んでスタートする。

「颯太君上手いですね」

「そうかな? あんまり変わらない…と思うけど」

 視界の端にカートと一緒に体が動いているのが目に入って、集中できない。

 というよりも目が離せなくなるような、体が揺れて…その、やばい。

「あ…、ちょっ……ぅぅ」

 右に曲がれば体が右に、左に曲がれば体が左に。

 さらには壁にぶつかれば痛がったりしている。

 見てて面白いぐらいに微笑ましい。こんなにハシャいでる紬はレアだ。

「ぉお、おわ」

 今も急カーブを曲がろうとして倒れそうになっている。

 いつかの時みたいに肩に頭が乗りそうになっていて、いい匂いするし。

「あ」

 変なこと考えて意識をそらしたからか九位だった。

 紬は十二位。

 紬はゲームが苦手みたいだ。

「難しいです…」

「子供向けなんじゃないの?」

「颯太君はいつもどんなゲームしてるんですか?」

「あー」

 台本を書く時間や練習なんかはすべて夜中までゲームしてることになっている。

 でも俺得意なゲームとかないな、やばい。

「育成系のゲームしかしてないから…」

 それなら競技系のゲームが苦手でも通るだろう。

「違うゲームしますか?」

「一度お菓子食べない?」

「そうですね」

 まだまだ帰るまでは時間もあるし、たまに誰かとゆっくり遊ぶのも悪くない。というか紬のゲームしてる姿が可愛くて最高。

 ダイニングテーブルに移動すると紬のお母さんがジュースとお菓子を用意してくれていた。

「「いただきます」」

 学校みたいに二人で手を合わしてお菓子に手をつける。

「学校みたいですね」

 ちょうど紬も同じことを思ったみたい。

「あれ? 二人とも学校でも一緒に食べてるの?」

 その時奥からお母さんがリビングに戻って来た。

「え、それは…」キョロキョロ

「うふふ、冗談」

 紬が慌てだして、俺もちょっと恥ずかしい空気を出していたからか、すぐにからかうのを辞めてくれた。

 学校では普通に一緒にお昼を食べるけど、外で言われると恥ずかくなる。

「も、もう」ぷい…もぐもぐ

 少し拗ね気味の紬もめずらしい。紬も恥ずかしかったのかな?

 紬は俺を男子より友達と思ってそうだからそんなに意識してないと思ってた。

 いつも俺だけが意識してるのかと思ってたけど、そうじゃないのかな、そうだと嬉しい。

「ちょっと席外します」

 そういって紬は席を立った。

 よって、リビングには俺と紬のお母さんが残された。

毎日、平日13時、休日12時に投稿しています。



ブックマーク、評価よろしくお願いします(*- -)(*_ _)ペコリ

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