テストとセリフ4
「終わったー」
深夜四時、そのままの勢いのまま書き上げてしまった。
テスト勉強はすべて抜けている気がする…。
『すぅぅ…、すぅぅー』
この三時間ずっと紬は気持ちよさそうに寝息を立て、時々言う寝言にドキドキさせられる。
台本を自分が納得に行く形で完成させられたのは完全に紬のおかげ、…寝息が可愛すぎる。
本人には絶対言えないな…。
「んーーー、どうしよう」
これ紬を起こさないと風引くかな?
でも今更な気もするし…、それに今起こせばずっと聞いていたのがバレる。うーん。
もういいや、考えるのもめんどくさい、限界だ…。
「紬、おやすみ」
通話を切るったほうがいいかな?
紬は気持ちよさそうな寝息を立てていて…、俺も限界、眠たい…ZZ
……
…
『そ…君、颯太…』
まだ眠い…。
『起きて……い、颯太…』
「ん…つむぎぃ?…」
『はい、颯太君起きてください』
「え、紬?、どうして…」
『はい、二人とも寝落ちしてたみたいで…朝まで電話してました』
時計を確認するとあと三十分ぐらいで家をでないといけない時間だった。
「そっか…おはよう。…あ、テスト…」
『はい、おはようございます。私先に寝てしまいましたよね? 昨日は勉強できましたか?』
「う、うん。 紬が教えてくれて捗ったよ」
『そう言っていただけると嬉しいです。 では私は準備しないと間に合わないので』
「わかった、じゃあ学校で、紬」
『はい、颯太君も遅刻しないようにしてください』
昨日の晩から続いた通話も終わり、寂しさとテストへの不安が一気に襲い掛かってきた。
「んーーー」
朝伸びをすると目が覚める気がする。
それと同時に一日の予定が頭に蘇って嫌になる気もするけど…。
「はぁ…」
そう言ってられる時間もなく、我慢して学校に行く準備を進める。
「行ってきます」
深夜の勉強を捨てた分を取り返すため、通学路で猛勉強した。
……
…
「颯太おはよう」
「将、今日は早いな」
「颯太が遅いんだって」
確かに周りを見渡せばほとんどのクラスメイトがすでに席について勉強している。
「確かに…、あれ紬は?」
「稲葉さんまだ来てないんじゃね?」
「そっか」
流石に遅刻しないよね…
ーーガラララ。
タイミングよく開いたドア。
入って来たのは紬だった。
お互い手を振って、挨拶する。それでも俺の方まで来てくれる稲葉さんが可愛く思える。
「颯太君、おはようございます」
「おはよう、間に合ってよかった。 もしかして遅刻するかと思った…」
「はい、私も焦りました」
横で将がニヤニヤしてるけど、無視!
ちなみに司は自分の席で勉強してる、流石。
「俺もさっき来たところで焦ったよ」
「二人して、なんかあったのか?」
珍しく将が俺と紬の会話に入ってきた。
「はい…」
さらに珍しく紬が先に反応した。
「私は朝起きたら体が痛くて…、颯太君はなんともないですか?」
「うん、俺はなんとか…、はぁ」
「え! え? お前ら昨日…、え? どういう関係?」
勉強ムードで静かな教室には声が響き、もちろん稲葉さんの声もクラスのほとんどが聞いていた。
ーーおかげでテスト後、変な勘違いをされ、誤解を解いても、騒ぎたがるやつらの始末が大変だった。
ブックマーク、評価よろしくおねがいします(*- -)(*_ _)ペコリ




