episode2 神戸 怜と騒々しい教室、新たな仲間
どうもえぬえるです。九月中に投稿したかったのですが、そう上手くはいかないですね。
先日友達に「ラノベならもう少しキャラクターに会話してあげろよ」と言われたので心無しか会話多めにしました。
今回は謎のあの子と新キャラ出ます。2話もぜひお楽しみください。
新しい教室に少しとまどったものの、少し気を落ち着かせ、黒板に貼られた自分の席を確認した。
「真ん中の列の…一番後ろか」
と小さな声で呟いた。すぐに一番後ろの席、右側に座った。
机は7段と3列に分かれている。2人1組の席だが1つだけ椅子が一つなので…
「…41人学級か」
続々とクラスメイトが教室に入ってくる。顔馴染みもいるのか半分くらいの生徒は会話しているようだ。
「優羽〜叩いてかぶってジャンケンポンしよ」
「…叩くものもかぶるものもないけど?」
「鉛筆と罪とか」
「規模の違いが顕著すぎる…」
といつも通りのだらだらした会話を繰り返していると、小さな子が隣に座っ…
「あっ!さっきの!!」
「……」
一言も発さない…。もしかして人違いなのかと少し疑った。
「あの…"Calls."知ってるんですよね?自分も好きで…あの…えっと…」
「……神戸」
「え?」
「名前、神戸 怜」
少年のような声で名前を教えてくれた。
「名前、怜って言うんだね!これからよろしくね!!怜ちゃん!!」
と手を差し出した。目線を彼に向けた。プルプルと震えていた。
「男…」
「へっ?」
「俺、男だから!!」
耳を疑った…こんなに小さくて可愛い怜ちゃんが…男!?
「ちょっ、なんか言えよ!!」
「えっ?あっいやその…突然変異…だね」
「意味わかんねぇよ!!」
「じゃっじゃあ…完全変態…」
「誰が昆虫だよ!!」
と言い合いを続けていたその時また知らない人が後ろから近づいてきた。
「あーごめんね、こいつ女として扱っていいから」
「やめろ!なんでまたお前と一緒なんだよ尼崎!!」
「尼崎…さん?」
「ごめんごめん、自己紹介してなかったな。俺は尼崎 姫衣、よろしくな。」
と強引に手を掴み握手してきた。
「えっと…申し訳ないんですが、性別は…」
「ん?あぁそっか。ちゃんと女だよ。口調は癖だから気にしないでくれ…で、神戸も女だから」
「男だっつってんだろ!!」
「まぁそういう感じのやつだ。荒々しいが優しいから。あと重度のバトルアニメ好きだから…」
「それ以上言うな尼崎!腕折るぞ!!」
「握力30kgもいかないかわい子ちゃんが何を言ってるのやら〜」
「〜〜〜!!」
ニヤニヤしながらからかい続ける尼崎と今にも飛びかかるかのように顔を赤くする二人を見て西宮は
「2人は仲良しなんだな…」と感じた。あっ、それもいいが…
「じゃあこの髪留めも…」
「あぁそうだ、その作品は個人的にも思いやりがあってだな…」
話はとても盛り上がった。この髪留めで盛り上がったことが未だかつて無かったこと。小さな夢のようなものだった。とても会話は白熱した。
「あっ…ごめん、白熱してるとこ悪いんだけどさ…」
2人は一緒に尼崎の方を見た。
「諸連絡聞いてる?」
指を指した方を見ると、先生がこちらをチラチラ見ながら話していた。
つい机にうつ伏せになった。恥ずかしすぎる…!!
「まぁ…あとでまた別の漫画の話でもしようぜ。」
と小声でうつむきながら神戸は言った。私はこう言った。
「うん!よろしくね、怜ちゃん☆」
「だ〜か〜ら〜さ〜ぁ!!」
いきなり神戸が立ち上がったことで教室が一瞬静まり返った。
クラスにパラパラと笑い声が響く中、間髪入れず授業が始まった。
「とても楽しい学校生活になるかも!」
そう西宮は思った。
はい。2話にしてすでに後書き案が無くなってます。
3話分書いたのはこれが初めてなので、新記録どんどん更新していくつもりです。
アドバイスやら感想やらお待ちしています!!どんどん送ってください。
れいめいコンビ、これから暖かい目で見守ってあげてください。
それではまた3話でお会いしましょう。