episode0 西宮 優羽と爽やかな朝、兄の旅立ち
約4ヶ月ぶりです、お久しぶりです。
今回は何のひねりもなく癖のあるキャラがドタバタするのを見守るだけの小説を書きました。
少しでも「続きが見たい」と思っていただけたら幸いです。
それではどうぞお読みください。
"この世界はすべて有限である。無限なんてない。無限に見えるものもすべて夢幻である。"
なにかの声が聞こえた。さえずる小鳥の声かと思った。が、違った。兄が身支度を整えている音だった。西宮 優羽は少し重たい体を前に反らしてのそりと起き上がった。優陽は大学の進学のため、上京の準備をしていた。少し鬱陶しい兄がいるのが日常だったが、これからいなくなると思うと少し悲しいものである。
「おい、洗面所にある歯ブラシ取ってくれ。あと変えも2、3本持ってきてくれ。」
そんないつも通りの兄を見て少し安心した。頼まれた歯ブラシを渡し、拳を兄にポンと当て、一言だけ言葉をかけた。
「……なんだって出来るから、頑張って。」
「おう、お前も高校頑張れよ。」
そう言って兄は家を出て行った。時計は7時30分をすぎ、時間を見た優羽はゆっくりと深呼吸をし、トーストをオーブンで焼き始めた。
新しい生活が始まるのだ。さながら第2の人生が始まるような感覚だった。少し寂しいが、彼女の楽観的な思考はそんな気持ちをすぐに吹き飛ばした。御標高校でどんな生活が始まるのだろう…どんな人がいるのだろう…「楽しみだなぁ……」
そんなことを考えているうちに手に持っていたトーストは全部食べきっていた。
ポロシャツを少し伸ばし、めくれたスカートをピンと直し、黒いニーソックスを履いて、大きく背伸びをした。爽やかな感覚だった。
胸元にリボンを付け、ちょっとした下心から深夜アニメのキャラクターの髪留めをつけた。
「同士と出会えたらいいなぁ…」
そんな下心は吉と出るか凶と出るか、玄関に置かれたカバンに手をかけ、ドアノブに手をかけた。時間を確認した。7時54分、予定通りである。すぐさま優羽は大きく深呼吸をし、大きな声で我が家に言った。
「行ってくるね!」
ドアを開け、忘れないうちに鍵を閉めた。前を見るといつもの景色がなんとなく変わっているような感覚になった。波打つ心臓の音がうるさい。でも、止まってほしいとは思わなかった。
つかの間、悠斗がやってきた。丹波 悠斗、私の小学校からの幼馴染、腐れ縁か腐った鎖か、高校までついてきた男だ。嫌ではない、話せる人が一人でもいるとありがたい。
「優羽おっはー!!やっぱこの時間だったかー読み通り!!」と手を差し出しながら言ってきた。
またいつもの占いか…と思いながら、手を繋いであげ、一緒に学校へと歩みを進めた。そして、心の中でこう叫んだ。
"この限りある高校生活を、精一杯楽しもう!!"
はいー0話お読みいただきありがとうございました!!
いやー登校するだけでどんだけ時間とるんだよって感じです割と毎回そんな感じなのでいいですよね?
これからもそんな感じなので初め私の作品をお読みになる方はご理解ご協力お願いします。
続きもどんどんアップしていこうと思います楽しみにお待ちいただけると幸いです!!
ここまでお読みくださりまして誠にありがとうございました!!続きをゆっくりとお待ちください!!