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クルシュナ王国の特産品のワインのブドウ!

クルシュナ王国の王都のある中央部から、ほどなく西に行ったところには、ぶどう酒、つまりワインの原料となるブドウを栽培している、ブドウ畑が広がる地域があるという。


その名もグレイプバイン地方。『ぶどうのつた』という意味で、その名のとおり、ブドウ栽培が盛んな地域で、小さな町や村が点在する中で、あたり一面にブドウ畑が広がる、のどかな地域として知られているという。


実はグレイプバイン地方は、ブドウ栽培ができる地域としては北限に位置し、これより北に行くと、寒すぎてブドウが育たないという。


アイラク「これらのことも、しっかりと文献に書いてありますよ。」


マーク「ご苦労だった、アイラク。

さっそくクルシュナ王国原産のワインを飲んでみたくなったよ。

そのためにはまず、グレイプバイン地方の中心都市である、ウエストクルシュナに行ってみないとな。」


しかし実際のところ、このグレイプバイン地方というところは、ウエストクルシュナ以外は、広い土地に人が少ししかいないという、田舎の地方だという。


一応、ウエストクルシュナは、クルシュナ王国の第二の都市とされているが、あとはどこまでも辺り一面にブドウ畑と地平線が広がるような地域だという。


アイラク「ふむ。それではあえて、その地域に行ってみてはいかがでしょう。」


マーク「旧アクダム帝国の動向や、ベルザハーク帝国についても気になるがな。」


せっかくだから、マリーシアも連れていくことにしたマーク。


しかしクルシュナ姫の許可を取らねば…。


といって、自らの国で栽培している自慢のブドウをもとにワインを製造している、

それを国の名産品として奨励(しょうれい)しているのだから、すんなり許可をしてもいいだろう、

それとも、この高級ワインは、よそ者には飲ませられないようなシロモノなのか、

あの時山賊、いや革命軍に捕らわれていた、あんたを助けたのは俺たちだ、その恩を忘れたか、と、心の中でつぶやいていたマーク。




すると、その心の声が聞こえたのか、あっさりとグレイプバイン地方へと向かう許可をもらえたのだった。


「わかったわ、ちょうどいい機会だから、あなたたちも、我がクルシュナ王国名産のワインを飲んでみるといいわ。」


「ははーっ、ありがたきしあわせにございます。」




さあ!行くぞ!行くぞ!


とその前に、クルシュナ王国の城下町にも名所はたくさんあるようだ。


セイント・クルシュナ大聖堂


クルシュナ野球スタジアム


クルシュナ・レンジャースの本拠地だ。


クルシュナサッカースタジアム


クルシュナ・ヴェルファーレの本拠地だ。


クルシュナ格闘技コロシアム


プロレス、ボクシング、総合格闘技などが行われる『拳闘士(けんとうし)の殿堂』。


国営テニスコート

『スタッド・ロワ・クルシュナ』


異世界にもテニス四大大会がある。

そのうちの一つとなる、『クルシュナオープンテニス』が開催される会場。


なお、国営のゴルフ場もあり、こちらでは160年の歴史を誇る大会、『クルシュナオープンゴルフ』、通称『クルシュナマスターズゴルフ』が開催される会場となる。




マーク「へえ、けっこうスポーツに関する施設が多いようだな。」


160年ほど前の王様が無類のスポーツ好きで、次から次へとスポーツの施設を建設させたのだそうだ。


とある通行人が語った。


「我らのアイドル、クルシュナ姫様も、実はバドミントン、カーリング、その他スポーツが得意だと聞いているよ。」




魔法をほとんど使えない魔法戦士のマーク・ハミルス、


鉄の爪で戦う武闘家の、ハッサン・ガントフ、


回復魔法のエキスパート、エルザ・マリーシア、


パーティーの中では頭脳派の学者アイラク、


商人のハン、


踊り子のクラリス、


そして、老軍師キタオオジ。


この異世界戦士7人が向かった先は、王都の西であった。


国内屈指のワインの名産地である、グレイプバイン地方の、ウエストクルシュナに到着した。


エスペラント王国はクルシュナ王国のちょうど南側に位置し、クルシュナ王国南部を経由して王都のある中央部、その中央部から西へ向かうと西部地域と呼ばれるグレイプバイン地方。


そのグレイプバイン地方の州都が、ウエストクルシュナだ。ここでワインの試飲ができる。


マーク「ぷはあーっ!

ついについにワインの試飲を行ったぞ!」


マークたちはついにワインの試飲を行った。


この地方では、使用済みのブドウの皮なども、残さずワインの原料にするという。


マーク「すみません、そちらの使用済みのブドウの皮のやつも、試飲させてください。」


「あいよっ!」


使用済みのブドウの皮を使っているということで、こちらはまた色合いも味も、絶妙に違ってくる。


マーク「これはこれで、またいいな。」


ワインが生産されているのどかな地域だが、実はクルシュナ王国の西北から北部、東北部にかけては、あの『神聖ベルザハーク・アクダム帝国』と国境を接している。


つまり、いつベルザハーク・アクダムが侵攻してきてもおかしくない状況なのだが、もちろんクルシュナ王国側も、国境線に沿って長城を建設して、敵の侵攻を防いでいる。


ワインの試飲も終えたところで、さっそく7人の戦闘能力を披露することになった。


このあたりには、ワイルドドッグや、ワイルドバードといった魔物たちが生息している。


たまに、小型のドラゴンやホークマンが現れることもあり、倒すと仲間にできることもあるそうだ。


ホークマンの場合は、たとえ戦わなくとも、金品を渡すだけで仲間になってくれる可能性もあるという。


草原に出てみると、あらためてクルシュナの広さがわかる。

ベルザハーク・アクダムに至っては、それ以上の広さか。

と、さっそくワイルドドッグが現れた。


ハッサン「出やがったな…。」


ここはマーク・ハミルスの腕の見せどころだ。


シュッ!


ズガッ!


マーク・ハミルスの素早い動きと剣さばきで、ワイルドドッグを一撃のもとに仕留めた。


ハッサン「おー!やるねえ!

マーク・ハミルス。お前立派な戦士になれるぞ!」



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