クルシュナ王国(2)
現在、勢力争いをしているのは4つの国と組織。
人間と亜種が共存する国
エスペラント王国
亜種が統治する国
クルシュナ王国
身分格差解消を訴えながら暴力革命に走る
革命軍
旧アクダム帝国の残存勢力
ヒューマン・ファースト
この4つの組織である。
俺たちはクルシュナ姫を助けた縁もあり、クルシュナ王国の王都まで向かうことになった。もちろん姫の護衛という名目で。
姫が用意した豪華な馬車で移動することになった。もちろん姫は馬車に乗り、その馬車を俺ら7人が護衛するという形だ。
その間、いくつもの町や村を経由していくことになる。
それに、魔物たちもウヨウヨいるし、もしかしたら、姫のことをよく思わない反対派勢力が、姫の命を狙ってくるかもしれないからだ。
マーク「いちおう、鉄の剣くらいは装備しておかないとな。
この先はどうやら、ブロンズ【青銅】の装備では話にならなくなってくるようだ。
アイアン【鉄】か、スティール【鋼鉄】の装備くらいは、用意しとかないとな。」
そしてクルシュナ王国の王都が見えてきた。
クルシュナ王国の王都の名前は、ネオクルシュナシティという。
王都、ネオクルシュナシティは、まさに世界有数の都として栄えている。
クルシュナ王国は、エルフを中心として、ケンタウロス族や、ホビット族、犬人族、ネコ耳族などの、多種族国家となっている。
このあたりにあった多くの都市国家が統一されて、クルシュナ王国が建国されたのは、今から約600年ほど前である。
それ以来、クルシュナ王国は代々、男系男子を守り続けてきた。
もしもクルシュナ姫が、次の女王になれば、歴史上初めて、女系の君主の誕生ということになる。
王都、ネオクルシュナシティは、碁盤の目のように道路が整備され、そして、町のところどころには、見たことのある映像機械がある。
「ああ、あれが街頭テレビよ。
私が国民に向けて演説をする時や、マスコミからのインタビューを受ける時なんかに、街頭テレビでその様子を流すのよ。」
街頭テレビがあるなんて、なんて姫様なんだと思った。
「このクルシュナ王国の自慢は、なんといっても美しいクルシュナ姫様さ。
遠くの国からもわざわざクルシュナ姫様を見るために、やってくるヤツもいるほどだってさ。」
道行く人が、話しかけてくれた。
そして、そのまま城へと向かった。
「クルシュナ姫のお帰りー!」
門番の兵士の声。城門が開く。
なお、この門番の兵士は、なんとコボルトだ。
「コボルトが番兵なんて…。」
城は、いわゆるファンタジーRPGではよく見かける、ごく普通のお城だ。
「私が城内を案内するわ、7人さん。」
城内には噴水もあり、花畑もあった。
そして骨董品がところ狭しと並べられている一角には、絵画や彫刻、アンティーク食器や少女人形などが無数にあった。
「ここはね、私の大好きな骨董品が並べられているの。」
この一角はまさに、ちょっとした美術館のようになっていた。
しかしなぜか、地下に通じる階段もあった。まあ、どうせ囚人が入る牢屋か何かの入口だろうと思っていた。
そして謁見の間。そこには父王と姫が並んで座るように、王座が2つあった。
とりあえず、形だけでも父王と姫にあいさつを済ませる。
ところが、別に姫の機嫌を損ねたわけでもないのに、俺たちは、とある場所へと連れていかれる。
そこで、この姫の本当の狙いが明らかになる。
「さあ、こっちよ。この地下への階段を降りるのよ。」
「おいちょっと待ってよ、その先はたしか…。」
資料室
クルシュナ王国の歴史に関する昔の資料が並んでいる。
資料室といえば聞こえはいいが、実際にはリストラ部屋みたいなものだという。
まさかこんなところに入れられるとは、あの女!
「資料室って…、まさか俺たち7人で、資料室の整理をしろってか!?」
「そうよ、ちょうど適材適所だと思って。
なお、整理が終わって、特にやることもなければ、ここにある資料は自由に閲覧していいわよ。」
とまあ、そういうことになったわけだ。




