まずは仲間のことを知ろう
まだ出会ったばかりで、何も知らない、そもそもここで出会うまでは、顔も知らない者同士だったのだから。
まずは、ハッサン・ガントフと、エルザ・マリーシアだ。
そもそもハッサン・ガントフに言われて、仲間たちの名前と特徴を覚えるようにしたのだが、1人1人覚えていくしかない。
ハッサン・ガントフは、こちらの世界では世界をまたにかけて戦う傭兵だ。
ただし原則として、武器を使わず、素手で戦うのがモットー。
世界をまたにかけて戦いながら、幾多の仕官の誘いを断り、世界中を気ままに旅しているという。
ただし、『鉄のツメ』という武器を使う時がある。
この『鉄のツメ』は、武闘家だけが使いこなせる武器で、武闘家の間では最近流通しているという。
続いて、エルザ・マリーシアは、回復の専門というが、
実は防御魔法や、攻撃補助魔法、たとえば相手の守備力や素早さを下げたりするような魔法も使える。
定石通りなら物語のヒロインといったところだが、向こうは今のところ、その気はないようだな。
性格はおしとやか、おとなしい、清楚で可憐な感じ。無口であまり他のメンバーと話をしないのは、内気で、恥ずかしがり屋なところがあるからか。
続いて、学者のアイラクについてだ。
アイラクは、とにかくいろんなものを発明するのが趣味らしい。
たとえば『ビリビリ光線銃』というのは、引き金を引くと電流が走り、相手に命中すると電気ショックで動けなくする、という優れものだという。
これはあくまでもアイラクの説明によるものだが。
性格はもちろん頭脳明晰だが、その知識をひけらかすところもある。
「他にも、機械に関することなら何でも私に聞いてください。」
続いて、商人ハンと踊り子クラリス。この2人は商人と踊り子でいいな。
商人ハンは、実は旅をしながら武器防具やレアアイテムを売り歩いている行商人だ。
ただ、贋作【がんさく】、つまりニセモノの骨董品などを本物だといって高値で売りつけていた過去があり、実際に捕まってしまった経験もあるという。
一方で無類の浪費家でもあり、稼いだ金を浪費で使ってしまうこともしばしば。
それゆえに、商人として金を稼ぐ一方で、遊び歩くことで浪費してしまう、だから商人兼遊び人なんだということだ。
「というわけで、贋作【がんさく】かどうかも含め、品定めには絶対の自信があります。」
踊り子クラリスは、パーティーの中で一番セクシーなキャラ。
エルザ・マリーシアは、かわいい系、一方のクラリスは、セクシー系。
そのセクシーさでダンスを見に来た男たちを魅了する。
また、盗賊としての腕も一流で、スリの腕前に関しては、これもパーティーで右に出る者はいない。
さらに、忍び足を使えば、敵に気づかれないで移動することもできる。
性格は勝ち気で、少々高飛車なところがあるが、実は繊細なところもあるという。
「私の踊りを見たら、イチコロよ。」
最後に、老軍師のオビワン・ヨーダ・キタオオジは、直接戦いには参加せず、もっぱら他のメンバーたちに指示を与えたり、時にはアドバイスをしたりする。
「わしの命令の通りに動いていれば、確実に勝てるのじゃ。」
以上、これが俺以外の6人の特徴だ。
俺、マーク・ハミルスはというと、ネクラなところがあるという。
少々ひねくれものだと思われているようだが、この旅の中で、少しずつ変わっていく。




