マーク・ハミルス、錬金釜にハマる!(5)
回復系エキスパート
『錬金釜』に関しては、なんと錬金術の専門学校もあり、それらの専門学校では必修科目となっている。
マリーシア「回復用のアイテムがあると助かるんだけど。
本当に助かる。このパーティーで、回復魔法をまともに使えるのは私しかいないんだから…。」
錬金術の専門学校、その最初の必修授業は、薬草を2つずつ組み合わせて、上薬草を99個作るという。
しかしなんで、丁度100個ではなくて、99個なんだ?という疑問があったが、さっそくその必修授業と同じことに、取り組んでみることにした。
薬草×薬草=上薬草
薬草2つをひたすら組み合わせて、上薬草を99個作った。
マーク「はー、さすがに上薬草99個というのは、いくら錬金釜でも、しんどいだろう…。」
上薬草99個から、さらにいろんな組み合わせができるわけだが、どんな組み合わせがあるのだろうと、思いつく限り、書き記してみた。
上薬草×上薬草=特薬草
薬草×毒消し草=三日月草
三日月草は、薬草と同じくHPを回復させ、さらにこれ一つで毒消し草と同じく毒消しもできる。
上薬草×三日月草=金色草
金色草もまた、これ一つでHPも回復し、毒やマヒなどのステータス異常も治せる。
特薬草×金色草=万能薬
万能薬一つで、HP回復とステータス異常の回復を同時に行え、さらにその回復力も格段に優れているというもの。
特薬草×特薬草=ヒーリングボックス
ヒーリングボックスは、何回か使えるうえに、HPの回復力も格段に上昇。
ただし、何回か使っているうちに、25%の確率で使用した後に音も無く消滅するというアイテムだ。
ちなみに、回復アイテムをアンデッドに使うと、ダメージを与えられるという。なぜだか知らないが、実際にそういう効果があるという。
さらに、蘇生魔法、あるいは蘇生用のアイテムを使用すると、アンデッドは一発で、まさに文字通り成仏するというが、これも理由は分からない。とにかく、マリーシアから聞いた話によると、そういうことらしい。
さて、そうこうしているうちに、腹が減ってきたな。
もう夕飯の時間か。しかし一日中地下室の中にいると、昼も夜も変わらず、時間が分からなくなるな。
今日の夕飯は、アコウダイの塩焼きだ。昔よく、お袋さんが作ってくれたものだ。
アコウダイとは、赤い体の魚で、タイという名前がついているが、よくスーパーなどで市販されている。焼魚にして食べるとおいしいとか。
うちでもよく食べていたが、幼少期は何の魚かもわからずに食べていたという記憶があった。
幼少期は、焼魚というと骨を取るのが苦手、面倒という理由で、あまり好きではなかったという、そんな記憶もなぜか蘇ってきていた。
焼魚といえば、白い米のご飯と味噌汁と、あとはお新香がついてくるのが俺らの世界では定番だったのだが、
こちらの世界では西洋風なので、パンとジャムと洋風の野菜スープがついてくる。
マーク「いただきまーす。」
うん、西洋風の献立でいただくのも、これはこれでイケるな。
しかし、こんなことを言うとアコウダイに申し訳ないような気もするが、アコウダイもいいけど、やっぱり俺は、カレーライスとか、ハンバーグとか、エビフライとか、ピザとか、ラーメンやスパゲティとかが、食べたいなと、思ってしまうわけだ…。




