今日も修行と食事(2)
魔法戦士
マーク・ハミルス
「さあ、今日も修行か。なんだか毎日、修行、修行で、毎日同じようなことの繰り返しだな。」
そんなことを言ってみても仕方がない。来る日も来る日も修行ということになるが、まあそれも悪くはない。
今朝もパンをほおばり、パーティーは平原へと向かった。今度はどんな魔物が出てくるか。
そこに毒虫が。毒虫といってもモンスターとして登場してくる、かなり大きなやつだ。
「うわっ!」
毒虫の攻撃をまともにくらってしまった。
マリーシア「ここは私が!」
マリーシアは毒消しの魔法を唱える。毒が消えたことでいくらか楽になった。
「でやあっ!」
ズガッ!ザシッ!
毒虫2匹をまとめて斬って捨てたが、次の瞬間、いろんな種類の魔物たちがわんさか登場してきた。
マーク「しまった、囲まれた…。」
そこで踊り子のクラリスの出番だ。
クラリス「ここは私に任せてよ!」
クラリスは敵を混乱させるような踊りを踊って見せた。
するとたちまち、敵の魔物たちは混乱し、同士討ちをする者たちや、つられて踊ってしまう者たち、クラリスの踊りに見とれてしまう者たちなどもいた。
魔物の大群が混乱しているうちに、アイラクの参上だ。
アイラク「ふっふっふ、次はこのアイラクの出番だな。
そーれ!ビリビリ光線銃ー!」
ビリビリビリーッ!
この一撃でたちまち、魔物の大群を撃退した。
そのさなかに、ハンが敵の所持しているお金をかすめ取っていった。
ハン「へへへ、ありがたや。これでガッポリ儲けさせていただきますぜ。」
本当に盗賊の才能があるのは、実はハンなんじゃないかと、一同思った。
しかしなかには、お金を持っていないような種類の魔物たちもいたため、その魔物たちからはお金を手に入れることができなかった。
俺はこの時思った。
マーク「クラリスの踊りと、アイラクの光線銃と、ハンのお金を盗む技術があれば、このパーティー、他の戦闘要員はいらないんじゃないかと。
俺らはただ、パーティーにいて、ついていっているだけだ。」
彼らにひきかえ、俺はというと、たかだか毒虫を2匹ほど斬っただけ。
が、そこにさらに獣人リカントが現れた。
ハッサン「こいつは俺が相手になる!」
キタオオジ「よかろう。獣人リカントのような怪力系の相手は、ハッサンに任せる。」
怪力系はハッサンとか、素早く動き回る小型の敵は俺とか、さすがは軍師キタオオジ、これらのことは全て頭の中にインプットされているのが、軍師キタオオジの軍師キタオオジたるゆえんだ。
ハッサン「どりゃあっ!」
ハッサンの、獣人リカントへの攻撃!しかしリカントは素早くかわした。
ハッサン「ちっ、力技だけかと思っていたら、そうでもないようだな。」




