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商人ハンの目線

「ワタシの名前は、ハンというアルね。」


商人ハン。金を稼ぐことにかけてはパーティー1だが、同時にその稼いだ金を湯水の如く浪費してしまう、遊び人でもある。


品定めの腕前は天下一品だと、自分でも自慢しているが、たいして必要でもないのに、高価な品物を購入し、それを自分の家に飾り立てている。


いたずら好きでもあり、よく女性メンバーのお尻を触ったりもするが、実際にお尻を触るのはなぜか、クラリスだけであり、マリーシアはお尻を触られたことがないという。


「おはよっ!クラリス!」


「キャーッ!何するのよ!このスケベ野郎!」


ドバシッ!


「いてて…。」


そのたびにクラリスにどつかれる。


しかしハンはなぜか満足げな表情だ。


ある町の創設者でもあったが、町の建設を急ぐあまり、町の人々を働かせ過ぎたことにより、

町の人々の不満がたまり、ついには反乱が起こって、あわれ牢屋の中。


その後『ハンバーグ』と自らの名を取って名付けたその町を去り、今では諸国を気ままに旅しながら商売をする行商人として各地を転々とする。


「だけど、それでも時々、ハンバーグの町の様子が気になって、様子を見に行ってしまうことがあるんですよ。」


ハンが一番得意とするのは、武器、防具、魔道書、装飾品、レアアイテムなどの鑑定だ。


たとえば薬草なら、こんな感じ。


「これは薬草です。これを使えば、30ポイントほどHPが回復します。」


ハンの必需品アイテムは、『鉄の金庫』と『錬金釜』という2つのアイテムだ。


『鉄の金庫』は、敵に全滅させられてもお金を取られないという。


『錬金釜』は、2つあるいは3つのアイテムを組み合わせて、新しいアイテムを作るという。


マーク・ハミルスは武器を強化したいと言ってきた。


「よろしい、商人ハンの自慢の錬金釜で、作ってしんぜよう。」


ブロンズの剣+鉄鉱石+溶岩石


「この組み合わせでいいのか?」


「ご心配なく。それでは始めます。」


3つのアイテムが錬金釜に放り込まれた。そしてぐつぐつ煮込むようにして、アイテムが組み合わさる。


錬金釜のフタが開いた!


ポン!


なんとできたのは、鋼鉄の剣だった。


ブロンズの剣+鉄鉱石+溶岩石=鋼鉄の剣


「すごいな、しかしハンよ、鉄鉱石とか溶岩石とかのアイテムを、いったいどこで手に入れているんだ?」


「これもご心配なく。私はしょっちゅう、これらの錬金の元になるアイテムを、拾い集めているんですよ。

なあに、拾い集めるのは簡単、そこらじゅうに落ちていますよ。

もしまた錬金をして、アイテムを作りたくなったら、また依頼してくださいね。」



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