早川ひな=マリーシア、彼女が魔法戦士で俺が回復役!?
エルザ・マリーシア。
シスターである。シスターといえば回復のエキスパートだが、前世では彼女は、卓球の代表候補にも選ばれるほどの美少女『早川ひな』として生きていた。
彼女もまた、気がついた時にはエルザ・マリーシアという名前以外の記憶を失っていた。
そしてなんと、運動神経抜群だったはずなのに、なぜか運動音痴になってしまっていた。
マリーシア「そんな…、どうして…。なんで卓球代表候補にもなった私がこんなことに…。」
そこに現れたのが、マーク・ハミルスという魔法戦士だった。
マリーシア「ねえ、この際だからお互いのスキルを取りかえっこしましょうよ。
マークさん、あなた魔法はファイアボールしか使えないけど、剣の腕はたつんだから、スキルを取りかえっこしたら、私はもう一度運動神経抜群になれるかも。
だから、マークさんは、回復役に徹してくれるといいんだけど…、ダメかな?」
そんなことを言ってきた。
マーク「おいおい、いきなり何を言い出すんだよ。
そんなのダメに決まってるじゃないか、出会った早々…。」
これが、エルザ・マリーシアとマーク・ハミルスの出会いだった。
そのほか、ハッサン・ガントフという武闘家に、アイラクと名乗る学者、商人ハン、踊り子クラリス、そして老軍師キタオオジと出会う、エルザ・マリーシアこと元卓球代表候補の早川ひな。
回復魔法を極めたい、というのが今のエルザ・マリーシアの夢である。
マーク・ハミルスから見た、エルザ・マリーシアの第一印象は、とにかくかわいいということだった。
逆にエルザ・マリーシアから見て、マーク・ハミルスの第一印象は、とにかく根暗な感じが顔の表情から見てもわかる、という印象だったようだ。
まさか最初から最後まで、この7人でずっと冒険をしていくなんてことは、この時はまだ、思いもしなかった2人だった…。




