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―――3捕食森
…ん?ここは?また変なところに来ちまったか…
俺はさっきまでなにをしていたんだっけ?
そうだ!
幼女の落し物を拾ってそれでなんかいきなりここにきて…
見渡してみるとそこには森の中だった
360度いんざふぉれすと
要するに遭難した…へぇ!そうなんだ!
あははは!って言ってる場合ちゃうやろ?!
なんでいきなり学校行こうって思ったら変な森の中にいるんだよ!?
てかこの状況…やべぇんじゃね?
縛られているのだ私くしの身体ビクともしない…
このつるみたいなので両手両足をがっちりマンデーである
助けを呼んだところで誰もいちゃいねぇよなぁ
それと気のせいか至る所から凄い視線を感じるんだけど
誰もいないのに
参ったなぁここまま誰もこないで1日終わったらもう!もう!
「あいつに昨日の愚痴をぶつけられねぇじゃんかよ!!!」
我ながら実にしょうもないそのためだけに学校いっている。
いやうそうそ俺こう見えて一応受験生だし?
英単語のひとつやふたつ覚えてぇんだよ
あーどうしよ邪魔だなぁこのつるみたいなやつ!
「さわぐでない人間」
っうわぁ!何処からかいきなり声がした!
いや空耳アワーではないこれはきちんと俺の耳が受け止めたぜ
どこだ?、どこだ?
…いねぇこわこわ!確かに聞いたはずなんだけどな…
「お前はじきに連れてかれるのさ
不法侵入の容疑で帝国〈サンハーフ〉にな」
俺は誰だかわからない声に反論した
「ちょっとまってくれ!お前にいろいろ聞きたいことがあるんだ!俺はいきなりここに飛ばされて…」
「さわぐでないといっておる聞きたいこともあるだろうが
ひとつわしの言うことをきけ」
「…!わかったよ…んでどうすればここからでられる?」
「お前が縛られている理由は幾つかあるのだ
まず不法侵入したこと この森は帝国の傘下だからな
それとお前がとても怪しい人物であること最後に…」
「なに楽しそうですね私も混ぜて下さい」
謎の声との会話が最後まで聞けることはなく途中で遮られた
「通報ご苦労さん、でも人間とお話していいって誰が言ったった?」
「申し訳ございませんルーファン様!
この人間が暴れていたので黙らそうと…」
「言い訳無用 余計なことをしたまでだ。
おいお前らもなんとか言ったらどうだったんだ?」
森がざわつき始めた
まさか謎の声って…!
「まぁいい 使えぬものはいらねぇ 消えろ」
ピキィィィィィン!!!!
森の中の1部が氷に包まれた一瞬でその謎の声はもう聞こえなくなった
「さて…邪魔者は消えた 行くぞ」
「おい!てめぇ!さっきの人やりやがったな!
俺を助け…いや途中変更してたけどいい人だったのに!」
「お主は勘違いしてる あいつは人ではない
しかもお前を助けようともしていないそれとやってもいない」
「この野郎!悪魔かよお前は!」
「Exactly!そうだ私は悪魔だ名はルーファン
お主を連れていくんだ」
「…っく!」
その時いきなり俺を縛り付けているつるが切断された
ヒュンヒュンヒュン!
「おいおい男がないてんじゃねーよ」
そいつは俺を助け出し言った。大きい2本のつのをもち、髪はストレートたがくせっ毛が入っている。身長はそこそこでかい俺が178だからなそれより上か
なんといっても耳がとんがっていて光るピアスが特徴てきだ。
敵のルーファンにはつのもピアスもなく耳だけが共通点である。装備はなにもなくなにでつるを切ったのだろう。
それにしてもどこかで聞いた覚えが…しかしこのピンチを救ってくれたこいつは 神か?
「神だなんて冗談きついぜー?俺は悪魔だぜ?
俺の名はアノン!お前の身柄は俺らが保護する!」
「出たな…反乱軍 そいつは私が先に見つけた獲物です。横取りとはなんとも野蛮な…ここで逃げては帝国の恥、いいでしょう 。私が相手致しましょうどこの馬の骨かも、わからぬ奴に負けようがありませぬ」
「おおー帝国のやつだったのか!これは失敬した!
いやーでもでもでもでっせ!この人間はお宅が連れて行っては 意味がないでっせ?」
「理由などどうでもよい ただ目の前に私の任務を邪魔をする 輩を成敗すればそれで」
「相当俺と殺りあいたいようだなぁ でもやめとけよ。 お前みてぇな奴に負けねぇ」
「ふははは!面白い悪魔であるな
私と戦い後悔しないよう検討を祈る」
「そういえば名前聞いてなかったなぁなんてんだ?」
「これから死ぬ者に教える理由があるとでも?
まぁ別にいいでしょう冥土の土産です。私の名はルーファン 氷の餌食する!!」
「感じ悪ぃ奴だなぁおい!」
俺は2人の会話についていけずただ呆然と尻餅を付いていた。そしていきなりアノンとかいう悪魔に声をかけられる
「危ねぇから下がってろよ!詳しい事情は後だ!」
奴に言われるまま森を去ろうとする
…!
「おやおや悪者扱いですかひどいですね」
「それくらいが丁度いいだろ?さぁいきますか!」
アノンは飛びかかりすかさず脇腹にキックを入れる。吹っ飛ばされるがすぐさま立ち上がった。
「そんなものですか?話にならないです。」
ルーファンは左腕をヒラヒラ動かし空に向けて放った
「凍冷!!!」
すると放射状になった氷の粒がルーファンの周りを凍らし始めた。みるみると当たりが凍りつかされていく。1本だけ森の木が固まり風が少しでも吹くと崩れ落ちていった。
「…! やるじゃねぇか なんだその力は!モチベあがるぜーーー!!」
ドン!!!
アノンの(モチベあがるぜー)の効果である程度凍られてた、木々たちが崩れ落ちてしまったそして氷も少しばかり溶け始めた。
「…?なんなんだ?お前の能力は!」
「焦らなくても見せてやるよ…」
アノンは両腕を前にだし仮面ライダー龍騎のドラゴンライダーキックをイメージするポーズをとった。
目をつむり カッ!と開く。
「錬金!」
両腕に菱形のアーマーのようなものが作り出された
それは攻撃にも防御にも優れているアノンのマルチフォームだ。
「鬼強の装甲!!!」
「…ふははは!たかが見た目が変わっただけでなんになる?くらうがいい!」
すかさずイーチェを繰り出すルーファンだか、アノンの出した盾には効果がみえないそれどころか、氷を無効化しているようだ。
「…お前!どれほどの力を!」
「なにも知らねぇ帝国のおぼっちゃまくんに教えてやんよ… 俺の名は超極秘の反乱軍〈oneness〉の副隊長アノン-イージスだ!!」
「(こいつ超極秘なのにいってるよ…)」
「くらえ!鬼強の鉄槌!!!」
アノンは懐に入り込み強烈なアッパーを決めた。
「ぐぅぁぁああああああああ!」
ルーファンは凄まじい勢いで吹き飛んだ。森の木々をへした押しはるか彼方へ消え去った。
ドォーン!!!!
「ふぅ 少し派手にやり過ぎちまったか?」
はぁはぁこの森広すぎだろー出口はねぇのかよ。
アノンていう悪魔に助けられたけどなんだ?
俺を保護するだって?まぁ見た感じ人間が珍しいんだろうな。 この世界では全くどうしろってんだ…
「椅子…椅子を手に入れろ…」
はっ!この声どこがであの夢だと思ってたやつ!どこだ!でてこい!どういうことなんだ!森は来た時と変わらない薄気味悪くて誰かに見られている感じである。
「おい人間!」
どこかで聞いたはずの声あのじいさん見てぇなボイス!生きていたのか?
…!
「安心せいあの悪魔が助けてくださったのだ」
姿はまさに老人であり悪魔でもあったつのも2本あるし、翼もあるがアノンの違いピアスはしてないようだ。
「そうだったのか!よかったなーってあんた俺を売っただろ?ひでぇことしてくれるなァ 危うく帝国に連れてかれるところだったんだぞ!」
「すまないなでも仕方ないのだこの国の掟なのだよ」
「掟?なんだそりゃ」
じいさんが話をしているが俺の耳には入らなかった、いや聞きそびれてしまったが正しいのかも。
―――4逮捕
俺はどうしちまったのだろう。なにも覚えてない 俺は誰だ?ただ言えるとすればいきなり捕まってどっかへ連れてかれそうになった時あの悪魔が助けに来てくれて、そんで…
じーさんになにか教えてもらおうとしたんだよな
えーっとあーだめだ その後がどうしても…
「目が覚めた?」
突然誰がに声をかけられた。かなり綺麗系の美声だ。呼ばれた方へくるりと回すと同時に目を覚ます。
俺はベットの上で寝ていた。
そこには今までいた森とは違いオフィスの部屋の様なところだ。久しぶりに起きたのかまだ視野が開かないが。観葉植物もありLEDライトを思わせる電気もある。どこかの会社にでもいるのか?
「もう心配したんだから〜だってあなたずっと寝てたんだよ? 全然起きないから死んじゃったのかと思うくらいアノンが行ってなかったら危なかったかもね〜」
そこには女性の悪魔がいた 髪はツヤツヤで腰まであるロングヘア 決まってつのは2本ありピアスもある。身長は俺の首らへんくらいかな?
単刀直入でいうととても綺麗な感じだ。
「あのーすみません。」
「あ!無理して起きなくても平気だよ!あなたには聞きたいことがあるからゆっくりしてって。」
「あ はい…ひとつ俺も聞きたいことがあるんですけど。」
「わかったよ 、じゃあはじめようか。」
俺は別の部屋に招かれた。
その部屋に行く途中の廊下で彼女は言った
「まぁ事情聴取みたいな感じだからあんまり気にしなくてOKだよ。」
この人はいや人じゃなくて悪魔は俺のことを見てなんとも思わないのかな。人間は珍しいらしいけど。
「事情聴取ですか?」
「大丈夫大丈夫!すぐ終わるよ!」
なかなか信用ならない いやむしろ怖いでも、身を助けてもらった上に看病までしてくてたんだ。彼女なら平気だろう、俺は震える足を抑えながらそう思った。
「ここだよ」
ガチャ
扉を開けるとまさに刑事ドラマさながらの空間が飛びててきた。
「!?」
鉄で出来た机に薄暗い場所に極めつけはデスクライト?っていう。
犯人なんだろ?グワーッって押し付けてる あのライトが置いてある。
「じゃあ私はこれで 頑張ってね。」
「あ あのちょっ…」
バタン!
重い金属の扉と俺の希望の扉が閉ざされた音だった
中から背のでかい影が出てくる。
「まぁそこに座ってくれ」
その声はドスの効いた低い声で聞いただけでチビってしまいそうだ顔はデスクライトの逆行でよくみえない。俺は言われるがままに備え付けのパイプ椅子に腰掛けた。
「とまぁなんだ肩の力抜いてくれや、俺かて取調室みてえなここでやるには気が向かねぇんだか、勘弁してくれやそんで。」
男は続けた ゆっくりとはっきりと デスクライトをわしずかみし、グワーッってやってきた。
「はっきり言うがお前 知ってるのか椅子のこと?」
俺はその圧巻する威圧でパイプ椅子が泣く音が聞こえた。やっぱり来るんだそのグワーッってやつ、テレビでは味わえない臨場感がある。
「俺 覚えてないんです なにもかも」
「、、、?」
男は黙った いやこういうことを予想していなかったのだろう。無論俺もだ。
「覚えてないだと…?」
男のこめかみの部分にある血管が切れる音がした。
やべぇ 怖ぇ。
「そんなこと通用するとでも思ってんのか!?」
ヒイィィィ!!! 男は爆発した机を挟んで前にいるのだが
その机は一瞬で破壊され粉々になった。