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Eternal chair  作者: Mik!nA
14/16

necessary

今回から少し変わったところがあります!

当ててみてね!

では、どうぞ!

27―――演奏



 風変わりな町(クエキィオピドゥム)には1つの風習があった。それは毎年行われる「力祭り」と呼ばれる、己のパワーをぶつかり合わせるまさに大乱闘スマッシュブラ〇ーズ。優勝者には風変わりな物を提供するという町にあったものである。

そんな変わった町で変わったことが起きていた。


 「君はどうして(そら)を狙うんだい?」


 アムアスは敵を刺激しないように恐る恐る尋ねた。

まだ相手がどんな悪魔(イーヴィル)かわからないからだ。

帝国には様々な能力をもった恐るべき悪魔(イーヴィル)がいることをアムアスは知っていた。

しかし、目の前にしている敵については何一つ無知であった。


 「どうしてって…?そいつはこの世界を()()()()()悪魔なのよ!?

まさか知らないなんて言わないよね?」


 「彼は人間だ!たしかに僕らは生まれながらの悪魔で天とは違う…!でも僕の友達の友達なんだ、…破滅?彼が何をしたっていうんだ!?記憶もない人を連れ去ってこれじゃ僕らは()()()()()()()()()()()()()()()()()!!」


 「ほんとになにも知らないでよくもまぁ、私たちに盾突くことができるわよねぇ…いいわ教えてあげる。その天という人間がどういう存在なのか、うちら悪魔(イーヴィル)にとって善か悪か…!」


 「君たちの意見を聞きに来たわけじゃない!」


  天の正体をほのめかすようなまるで天がもっとも悪な存在であるかのような口調で語りをアムアスを怒らせた。素早くビフロスの懐に入りギター型の大剣「気ままな天使たち(ファングリッガー)」を振るった。


  「愚かな…」


  しかしビフロスはまるで予測していたかのように大剣を小刀で受け止めた。丁寧に刃に装飾された小刀は大剣を弾き返すには二つもいらなかった。


 「この私の武器には()()がある。貴方を倒すのには私の力は必要ない。この小刀のみの力でその大剣ごと吹き飛ばしてあげよう…」


 「意志だと?興味深い…ひひ

なら是非ともお手合わせ願いたいものだね。」


 「一体どこまで強気になれるのやら」


 アムアスは、大剣を素早く振り下ろし二つの小刀を弾きながらビフロスを狙っていくが全て受け止められてしまう。左、右、斜め左下、的確に小刀の動きを交わしながら攻撃をしていくがもう一つの小刀が邪魔をする。


 「なるほど…君の武器については全て検索した。

そうしたのなら()()()()()()()()()()。」


 「終了?なにをいっているのかさっぱりわからないのだけれど、負け惜しみなら死んでから言って!」


 「負け惜しみではないよ…文字通り君の武器について全ての知識を得たといっているんだ。とまぁそうこうしているうちに見たまえ、ひひ」


 「な、なんですって!」


 「この武器には君の運命(フェイト)が使われていた。それだけじゃない、相手の動きを予測しいち早く防御できるオート機能も搭載されている。これは能力ではなく武器本来の力。大変素晴らしい能力だ。喉から手が出るほど欲しい。そこでだ、僕の気ままな天使たち(ファングリッガー)が活躍する!」


  全ての動きを予測していた武器の行動が停止した。まるで動けなくなったのではなく電池の切れたおもちゃのように動かなくなった。そして光の粒子になりアムアスの大剣に吸い込まれるように吸収された。


 「わ、私の武器になにを!?」


 「僕の気ままな天使たち(ファングリッガー)は検索対象を取り込み、自らの力にする能力をもっている。残念ながら、君の武器は頂いたよひひ。」


  ギター型の大剣が重低音で唸る。まるでご馳走を貰った虎のように。この武器の運命(フェイト)捕食(アラピア)」は生まれながらに力が宿っており、アムアスの運命(フェイト)に惹かれ合うように出会ったのであった。


 「少しはやるようね…なら、これならどう?〈操作(オペラディオ)〉…!」


ビフロスは手を天空へ広げ、空に魔法陣を描いた。するとそこから二人の人間が出現した。二人は荒れ狂っていてまるで狂戦士(バーサーカー)のようだ。肩で息を切らし、唾液が口から滴り意識が混濁している。


 「人間!?君は一体なにをしたんだ!?まさかそれが君の能力……!」


 「ご明察。さぁあの変態をやっつけておしまいっ!」


 ビフロスの指示に従って二人の人間はアムアスに襲いかかった。気ままな天使たち(ファングリッガー)で対抗するが、そのパワーがあまりにも強大なためそれともうひとつの理由で後ろに吹き飛んでしまった。


 「君はこの人達になにをした…んだ!?くっ、生身の人間には攻撃できないじゃか…!」


 「さぁ!どうしたのよ、さっきまでの威勢は?私の下僕えーくんとびーくんよ!人間だからなに?使えるものは使ってあげないとね〜?いけ!あのギターをぶち壊してしまいなさい!」


 暴れ狂ったえーくんとびーくんはギターを目掛け飛びかかった。しかしアムアスは間一髪身を交わし、体制を建て直した。だが先程の吹き飛ばされた時に出来た傷にダメージを受けてしまった。


 「はぁ…はぁ…君の能力については…全て閲覧した…ひひ。さて僕も運命(フェイト)を使おうかな…。」


 「なにを強がってるの?さっさとやられなさいよ!あぁ〜二人!早くギターぶっ壊しなさい!」


 さっきからギターギター狙え壊せだの、君には戦いのマナーなどまるでなってないだなんて本当の戦闘ではマナーなんてないとアムアスは心に思った。これが冒険ファンタジーの話ならまずこういう敵はずるすぎるっていって読者から批判を買うタイプだよなぁともアムアスは思った。


 「演奏(エウイズモッド)…!」


 アムアスは大剣モードからギターモードにチェンジした。そしてポケットからピックを取り出し弦を弾いた。ポロンとなり、その優しい音は流れを変えた。


 ギターから流れ出す音色はたちまちアムアスを包み込みこんだ。さっきのようなふざけた歌詞ではなく、一言一言に思いが詰まった誰かを守りたいそんな気持ちにさせる曲だ。そんな曲を聞いたあの二人に変化を与えた。


 「えーくん!?びーくん!?しっかりして!動きが止まってるよぉ!どぉしてなのぉ??」


 えーくんとびーくんはさっきの勢いとは裏腹に、まるで生まれたての赤ちゃんのような元気な笑顔になっていた。アムアスのギターの音色に合わせて肩を揺らしながら曲を聞いている。


 「無理もない、僕の能力は相手の魔力や魔法を打ち消しその上、心を清らかにさせることのできる正義の運命(フェイト)さ…ひひ。」


 歌の間奏の部分を使いビフロスに丁寧に説明しだすアムアス。もちろんビフロスもこの能力の対象である。ビフロスは敵である。すなわちこのような曲などに、負けるはずないのである。  


 「ぐすっ…ひんっ…ずーっ!」


 ビフロスは号泣した。必ず、アムアスを除かなければならぬと決意した。ビフロスには正義がわからぬ。ビフロスは、黒い太陽(ソールニージァ)である。しかし曲を聴いた途端、目から水が溢れて止まらぬ。


 「さぁ君の罪を数えようか。」


正解はストーリーが1個減ったでした〜笑笑

量より回数を取り、より多くの人に読んでもらったほうがいいかなと判断しました。


Eternalchairとはなんなのか?

ついにアムアス覚醒!

圧倒的な強さを誇るビフロスにアムアスはさらなる攻撃を仕掛けるが、ビフロスはまだなにかを隠し持ってる!

あぶない!アムアス!気をつけて!


次回「アムアス 、死す」


デュエルスタンバイ!(嘘)

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