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Eternal chair  作者: Mik!nA
13/16

memory

25―――おじいちゃんがいっていた


午後12時15分

都内 遊園地ライトボックス駐車場5階


「はぁ?悪魔狩人(イーヴィルハンター)?聞いたこともねぇぞ!」


女性は声を荒らげる

しかし声はその人の声ではない

対して会話している相手こそ自称探偵、自称プリティウーマン

中堂ひまりはその容姿に似つかない落ち着いた様子である


「あぁそう…なら知らない君に教えてあげるよ」


そんな話も聞かずここから立ち去ろうとする女性だが逃げれば逃げるほど縛られている荊棘(いばら)に身体が食い込み全身から血が滲み出る


「ひまり…そろそろ話してくれないか?なぜこの女性が犯人と分かったのか?」


薔薇のつるを出し縛り上げながらオリアは怪訝そうに訊ねた

ひまりはハッとしオリアと目を合わせる


「言ってなかったっけ?」


「言ってませんよ!」


「じゃあご所望通りに1から説明しますか〜」


ストレッチをしコホンと喉を整え、息を吸い込み深呼吸をする


「まず今回の連続凍死事件なんだけど、まず1発で悪魔(イーヴィル)絡みってわかるじゃん?そして被害者の4人の男性の共通点について調べてみたの」


「そしたら?!」


オリアが興味津々に聞き耳を立てる立てまくる


「そしたらね、その4人は同じ高校に通ってたの。んで高校へ行って教師に当時のことを聞いたらなんと全員()()()と1回は付き合ってたって言って先生もいろいろ知ってるんだな怖って思ったよ。」


「それでそれで!?」


オリアが合いの手をかける。上手すぎか


「そう同じ人っていうのは古沢春夏さん 貴方だ!

殺害動悸はこうだろう、知られなくない秘密をその人達は知っていた。その内容はここでは伏せておこう彼女が殺しをしてまで守りたかったものなのだからね

んで5人目の被害者が女性だったからどうとか警察の人が言ってたけどたまたまその女性も()()()()()から狙われていたが確証がなく脅しのつもりで凍らせたのだろう。まぁ日本の医療は素晴らしいあの程度じゃ2、3日で治るでしょう。

古沢さんは心の中ではどこかで()()を知られなくないという思いがあって悪魔(イーヴィル)はそこに漬け込んだ。

こういう事件は警察では裁けない!私がそういう犯罪を撲滅しないといけないんだ!」


ひまりの推理を全て聞いたオリアが輝いていた

オリアは最後の台詞が気に入ったのか真似して古沢に言い放った


「くくくっ…ふはははは!」


不気味に笑う古沢はもはや元の顔ではない

その時取り付いていた悪魔が身体から飛び出した

古沢の表情は戻ったが気絶してしまった


「はぁ…くくぅ!ペラペラとうるせぇんだよぉ!

黙って聞いてりゃなんだよ!俺はこいつの望みを叶えてやっただけだろうが!文句を言うならこいつに言え!」


シルバーの髪にオットアイ、中性的な顔立ちな悪魔が叫んた

その時オリアが?と反応した

そこは!だろうが


「よぉーし、やっと悪魔(イーヴィル)のお出ましだね。毎回毎回こういう相○みたいな刑事ドラマの前置き長すぎなんだよね」


「ひまり…メタい発言は控えて、あと著作権アウトだよそれ」


オリアがなぜ○棒を知っているかはさておきフォローをした

流石私の契約者とひまりは思った


「イライラしてっからよぉ、とりあえず殴らせろぉ!」


氷を纏った拳が2人を襲いかかる

オリアは素早く荊棘を使い牽制する

棘に刺さってダメージを受けていたのは人間の方でこいつには入っていなく氷で覆われている為棘が刺さらない


「おじいちゃんが言っていた…短気は損気。男は背中で語れってな!」


「ひまり!そんなこといってないで逃げてください!」


すると悪魔は全身に氷の鎧を纏い、氷で大きな戦鎚も作り出した

パワーは高いがスピードが遅いためオリアはひらりと身を交わし透かさず毒針で身体を狙うも氷で弾かれてしまう


「…硬い!どうしよう、ひまり!」


「おじいちゃんが言っていた…周りをよく見ろそして自分を見ろってな!」


そんな会話をものともせずオリアに襲いかかる

荊棘で身体を縛り付け動きを封じる技はもう効かないことはわかり切っていた


「どうしたぁ?そんなもんかよ!くらえ!」


氷の悪魔が口から冷凍光線を放ちオリアの右足に命中した

かわしたかと思いきや避けきれなく動きを封じられた

荊棘で氷を壊そうとするもなかなか砕けない

どんどん近づいてきながら今度は左手に当たった


「オリア!」


ひまりの叫びが心に響く

脳に届く

私はまだ死ねない

しかし身体が動かない


「終わりだぁぁ!」


大きな戦鎚がオリアの顔目掛けて振り下ろされた




26―――操作


アノンはボロボロになった天を肩に担ぎ、薄暗い牢獄から出た。

天は辛うじて意識はあるが起きているのに精一杯だった。

牢獄は帝国<サンハーフ>から少し離れた地下に作られていた。

「だ、大丈夫かよ、天?まぁ大丈夫なはずはないか…だって()()()()()()使()()()()()()()()()()()()


風変わりな町(クエキィオピドゥム)までかなり距離があった。天を担ぎながらでは時間がかかり、アムアスにも危険が生じる。

アノンは小型通信デバイスを鳴らし、リベアへ連絡を試みた。しかし、応答はかえってこなく留守番電話になってしまった。いつもならすぐ出るのになにをやっているんだ…。


「仕方ねぇか…!」


アノンは小型通信デバイスを腕から外し、ポイッと投げた。するとたちまち変形してバイクに変わった。

まるでファンタジーにはありえない近未来的な構造である。タイヤはなく、磁気性重力構造システムを駆使しておりホバークラフトのような移動ができる代物である。時速は最大300キロまで出せ、燃料は太陽光発電と少量の水のみでよい。


「二人乗りはやったことねぇから不安なんだけど…

迷ってる暇はねぇな!天…わりぃけど飛ばすぜ!」


エンジンを起動させ、獣の唸るような重低音が轟く。

数回グリップを捻り、バイクに合図をさせる。

今、だと。

ブォンと鳴り、砂埃1つ飛ばさずに弾丸のようなスピードで走り去った。



「なぁなぁ!今年の祭りの優勝賞品はなんだろうな!」


「去年はたしかたこ焼き1年分とかじゃなかったか?

だから今年はなんとか焼きとかじゃね?」


「しっかし、まさに風変わりな町(クエキィオピドゥム)と言われてるだけあるよ。たこ焼きだなんて食べ物初めて知ったものさ。おいしいのかねぇ?」


「さぁ?まぁ俺たちには関係ねぇさ」


二人の町人が会話をしていた。

その会話をまるで聞いていたかのように後ろから声をかけられた。


「あなたたちも参加するわよねぇ?」


会場は盛り上がっており、大会へ参加する受付が始まっていたのであった。男たちは修理屋をしており、今回の大会には全く参加しようなど考えてはいなかった。そこで後方から女性の声が耳元で囁かれた。彼女はメガネをくいっと上にあげ、不気味に笑った。

はち切れんばかりの大きい胸の位置をかえ、コホンと喉を鳴らす。


「いきなり喋りかけてごめんなさぁい、私はビフロスこの大会の管理者なの。あなた達にも是非参加して貰いたいと思っての声掛けなのぉ」


二人はまじまじとビフロスの大きい胸を見つめていた。釘付けであった。文字通り視点を胸に釘で撃ち抜かれているようだ。しかし、ただ大きいというわけではなかった。形、見た目、比率全てを凌駕する黄金比

この世の物とは思えないアダムとイブがいたのならそう禁断の果実がそこに実っていた。ビフロスの服装はやや露出の多いはだけた服で谷間が四方八方、360度、東西南北どのからでも見渡せる世の男たちにこれでもないサービスであった。二人はヨダレを垂らしかけており、目も虚ろになっている。


「ちょっと!胸ばっかりみんといて!私の話を聞いとるんか!()()()()()()()()()()()()()()()()()()


ハッとして我に返ったが意識はなく二人はただまじまじと胸ばかりをじっと見つめている


「この私の運命(フェイト)操作(オペラティオ)。少々気に入らないが胸を見つめると相手の思考や行動を制限し、精神も操作できるこの能力…!誰も私に逆らえないのぉ、さて」


「名前知らないからえーくんとびーくんはとりあえずこの大乱闘大会に出場決定ということでぇ!ぱちぱち〜早速受付までいってねぇ」


えーくんとびーくんはたちまち言われた通りに受付までいった。まるであやつり人形のように。


「さてとアムアスだっけ?えぇーっとどこにいるのかなぁこの町にはいるのだろうけど、探すのめんどくさいなぁ」


するとそこにサングラスをかけた1人の男が現れた

そいつはロン毛で背中にギターを背負い、ダボダボの服を身につけている


「きみに1曲プレゼントしてやるよひひ」


男はおもむろにギターを取り出し、軽く鳴らした。

ビフロスは何が起こっているのか分からず無視して、道を渡ろうとした。しかし歩みとどまった。なぜなのか、いきなりでてきて気持ち悪いと思ったのに彼の音色を聞いているうちに虜になっていきそうになった。

だがギリギリで踏みとどまった。なぜならよくよく聞いてみるとおっぱいが大きいなど見た目のことしか言っていなかったのだ。


「ちょっと!なんなのあなたぁ!いきなりでてきて歌い出すし、歌詞も酷すぎるよん!」


「あぁこれかい?君に出会って想いを歌にしてみたのさひひどうだい?」


「キモ!なにが目的!?私は忙しいのぉ!邪魔しないでくれるぅ!?」


「挨拶のつもりだったんだ。許して欲しいひひ

きみにちょっと質問があって」


「なんなのよもぅ」


(そら)っていう人は知ってるかい?」


「!!!」


「その表情…やはり知っているんだね。ということはあんたは帝国の人間ってことだね。」


「どうしてそれ…!っていうかそういうあなたはなんなのさ!」


「俺の事かい?俺の名前はアムアス…訳あってそいつは大切な仲間なんだと、俺の知り合いが!んむぁてなわけで邪魔するやつは俺が許さないと」


「ははぁんあなたがアムアスね、探す手間が省けたわぁ。私もその天ってこを捕まえるのが仕事なのー」


ビフロスは腰につけていた小刀を二つ取り出した

逆手にもち、くるくる指の間で回し牽制する。

一方アムアスはギターを大剣のように振り回し、身構えた。

両者の戦いの火蓋が幕を開けた



おひっさひぶりですみなさん!

かんじゃった!

まぁいいや!

とりまいそいで更新したんでほめてほめて!

「約半年間放置したのに」

ほんと待ってた人感謝!

頑張ります!

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