第四十七話 叡智
「な、何だと? 力が消えた?」
暴風之龍王が驚きの声をあげた。俺はは飛翔する。頭の中で技能を融合していく。
【漂流者】天野翔
【ランク】Ⅴ(上限無し)
【天職】簒奪者
【王権】
【暴風】
【特殊技能】
【創造権能】
【技能奪取】
【技能融合】
【多重存在】
【叡智】
【極限武術】
【龍眼】
【技能】
【言語理解】
【術理】
【物理損害無効】
【魔術攻撃耐性Ⅸ】
【爆撃耐性Ⅸ】
【孤独耐性Ⅹ】
【第一次上限突破】【第二次上限突破】【第三次上限突破】【第四次上限突破】【第五次上限突破】
【魔術】
【因子魔術】
【加護】
【創造神】
【龍神】
【暴風神】
極限まで強化されたステータス。
俺は龍を殺しにかかる。
「【巻き上がれ】」
俺の一言が魔術のような感覚で発動する。風が巻き上がり、凄まじい暴風となる。
今のは【王権】暴風……風を意のままに操ることができる。
「【拘束せよ】」
不可視の風が龍を包み込み、拘束する。
「さぁ、死ね!」
俺がそう言って、殴りつける。
「待て!」
悪魔がそう言った。俺は殴るのを止める。
「還元されよ、魂となれ、【魂魄変換】」
龍の身体が消える。
あれは何だ?
【質問認証……第七階梯神術【魂魄変換】効果…対象を自身の魂に結合し、力を全融合する】
頭の中から答えが帰ってきた。
誰だ?
【質問認証……特殊技能【叡智】内に組み込まれている【解答】効果…質問を世界の理に伝達し、世界の理が許可した範囲内で対象者に解答する】
あっ、さっき、大量に融合した奴ね。一応、詳細欄を見てみる。
【叡智】権限Lv2
【分類】特殊系
【希少度】特殊
【説明】この世界の叡智が詰め込まれた××××××××(以下、表示不能)
【能力】
【解答】
【参照】
【解析】
【保存】
※Slvは存在しない。
権限レベルというのがあるせいで、多少見れないところがあるが、十分、文句のない性能。
【並列思考】が自身が二人いるような感覚だったが、これは自分の中に沢山もの人がいるような感覚。インターネットのような感じで質問をすれば、その中の誰かが解答してくれる。ものすごい便利。
「待てとはどういうことだ」
俺は厳しい口調で尋ねる。
「貴方様は素晴らしい。我らの王となりませんか」
王?だと。【叡智】どういうことだ?
【質問認証……【理解】が必要】
なるほどね。使い物にならない。もっと、権限が必要ってことか
「王となれば、あなたは幾万の軍や叡智、技能、魔術、なんでも我らが捧げます。なので、王になってください」
「それで、何で俺?」
「異世界を渡る時に創造神を騙る化け物と出会いませんでしたか?」




