第四十三話 吸血鬼
更新できてなくて、すみません。
活動報告でも書いた通り、設定集の改定やらをしていました。
これからは更新していく予定ですので、よろしくお願いします
「永久の安寧を!【血鎖夜想曲】」
何かの技か、それとも魔術か……わからないが、謎の能力に俺らは警戒を続ける。しかし、少女はそのまま攻撃を紡ぐためか、声を発す。
「【序章:暗黒と血の夜】」
辺りが一瞬で暗くなる。
「光の素よ、我が眼前に【光球】」
王女様が光の球を出して、照らすが、暗黒の世界の一部にしかならない。
「退却しよう!【転移】」
転移して王城まで帰還しようとする。しかし、何かの一撃が俺を襲う。
「かはっ」
「一撃で仕留められませんか。下等生物。なら、紅く染まれ」
強力で不可避にて、不可視の一撃が襲う。横腹、鳩尾、顔面など様々のところが殴られる。全身が血で紅く染められていく。
「カケル様ッ!【白焔舞踏】」
白い焔が踊るようにして、化け物を狙う。しかし、甘い。
「下等生物如きが、私を倒せるとでも……泡沫の夢ね。【変化】」
黒い蝙蝠となって、飛んでいく。しかし、俺は術式を起動する。
「【爆発】」
その声と共に、【白焔舞踏】の熱量は狭い空間の中で爆ぜる。俺たちもダメージを追うことになるだろう。普通ならば、だがこっちには札がある。
「うぐぅ。下等生物如きが……【神祖】の吸血鬼である私を愚弄するか。【死嵐】ッ!」
「焔と光の素よ、我が眼前に【光焔爆破】」
「【聖光波動砲】」
吸血鬼が出した魔術、【死嵐】は触れたら即死の嵐属性最強クラスの魔術。王女様は光と焔属性の複合魔術。俺は聖光属性の直線放射型魔術。どれも超難度の魔術の連続。三人のそれぞれの魔術が混じり合う。
凄まじい力が融合しあい、迷宮全体が揺れるような感覚を覚えた。瞬間、爆発する。
アルに感謝しないといけない。このクラスの攻撃も防ぐとは。【対魔護符】は最強の防御措置だ。
「私は下等生物には負けない。私を倒せると思わないでほしいわ【―――】」
魔術が起動したのは魔力の流れからしてわかる。だが、声がぼやけて聞こえない。しかし、俺は魔力を使い、術式を走らせる。
「【光輝天涙】」
広範囲浄化魔術を使った。しかし、倒せるものか。これだけで死ぬはずがない。
紅い化け物の姿が一瞬、視界からかき消える。
「どこに消えた!?」
「わかりません。ですが、そんなに遠くにいけるはずありません。どこか近くにいるはずです」
さらに【状況把握】を使い、探査する。
――見つけた。
俺は魔術を使う。しかし、それより早く、俺の知らない言語で紡がれた魔術の方が発動する。
「―――――【――――】」
高い嫌なノイズと共に魔術が起動される。
俺の視界は暗転した。




