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第二十話 冒険者組合

 「まぁでも、王様来るまで暇だしな。冒険者組合ギルドにでもいくか?」


 と彼は誘ってきた。

 ギルドってことは、やっぱり異世界のテンプレ的なところかな? まぁ、そうだよね。取りあえず、楽しそうだから、行ってみるか。


 「ぜひ」

 「そうだね。じゃあ、僕についてきて」


 俺は彼についていくことにした。



 ▼



 宿から出てみると、なにやら人通りが激しくなっていた。


 「今は昼だからな。食事のために出てきたんだろう」


 そう言われた。うん? なんかいつもと声が違う? 思わず、彼の顔を見る。そこには青い髪が特徴的な美青年がいた。


 「えっ? 誰ですか?」

 「いや、僕だよ。僕、アルフレッド!」


 微妙に怒った顔で自称アルフレッドは言った。


 「変装してるんだって。意外と僕有名だからね」

 「そんなに変えなくても……」

 「いや、結構簡単な変装だとすぐばれるからね」


 彼は言いながら笑った。



 ▼



 アルフレッドと雑談しながら、歩いていると三階建ての建物があった。


 【冒険者組合ギルド


 看板に書かれているが、この世界の文字だからわからなかった。聞くと、ギルドと書いてあるらしい。


 早速、中に入ってみる。そこは雑多とした酒場だった。奥の方に行くと、受付嬢のような人がいた。


 「はい。冒険者の方ですか。それとも新規登録の方ですか」

 

 うん? 何て言ってるんだ? 日本語じゃないのか……てかテンプレなら、もう言語ぐらい理解できるようにしておいてほしい。


 「僕は冒険者ですが、彼は新規登録です。彼の登録のために来ました」

 「そうでしたか。それではここに彼の血を貰います」

 「だってよ」


 と彼は振り向いていったが、俺には最後の日本語以外わからなかった。


 「あの……なんて言ってるんですか?」

 「……もしかして、お前、言葉がわからないの?」


 そう訊ねてきた。俺は勿論、


 「わからないけど」


 と答える。


 「マジか。いや、でもお前確か今日、技能スキルを作れたよな。なら【言語理解】でも取っとけ」


 【技能:【言語理解】は取得不可能です。技能:【聖王国語】を獲得しますか?】


 「でも、【言語理解】は取れないそうです。【聖王国語】なら取れるみたいですが……」

 「わかった。なら、それ取っといて」


 【【聖王国語】を創造します……完了】


 「獲得しました」

 「よし、わかった」


 「血を頂けないなら、唾液でも大丈夫ですが……」


 受付嬢は心配そうな顔で訪ねてくる。


 「マジかよ。血すら怖いのか」

 「アハハ。嘘だろ。それで冒険者やろうってか」


 後ろの酒場から笑い声が飛んでくる。


 「血で大丈夫です」


 俺は笑顔で答えた。

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