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第十三話 外へ

本当に短いです。注意してください

 俺は罪悪感を感じながら歩いていた。襲ってきたといえばそうだが、もうちょっとなんとかやりようがあったのではないかと思う。


 動物ですら殺したことがない、平和な世界に住んでいた俺はやはり、こういうのになれていない。しかも、知性のある生物を殺してしまった。



 人殺しと何ら、変わらないのではないかと思った。



 成果だけ見れば十分だ。俺はそう思う。沢山の技能を得たし、実際の戦闘感覚もつかめた。


 【漂流者】天野翔

 【ランク】Ⅰ

 【天職】(剣士)

 【特殊技能ユニークスキル

  【創造権能】

  【技能奪取】

 【技能スキル

  【武術】

【下級短剣術】

  【格闘技】

   【二連拳撃】【二連脚撃】

  【体術】

  【移動術】

  【指揮】

  【幻視】

  【探索】

 【魔術】

  【火属性魔術】


 今回の戦闘で技能スキルも増えた。恐らく、結構強くなった。例えば、【格闘技】。武術系の技能スキルの中で、素手での戦闘に優れているものだ。パンチやキックなどの攻撃を強化してくれる効果もある。


 もし、もう一度、あの熊たちにあってもすぐ倒せる気がする。


 でも、俺は生き物を殺すということに嫌悪感を催す。なんとなく、血をみたり、自分で殺していると思うと……気持ち悪くなるし、怖くなってくる。


 「でも、この世界で生き抜くにはこうするしかないんだ」


 俺は自分自身に言い聞かせる。言い聞かせるようにして、言葉を吐きだす。




 俺は出口に向かって、歩いていた。



 ▼



 暫く歩くと、瓦礫の場所に戻ってきた。


 この瓦礫を壊せば、俺は外へ出れる。


 「【火弾】」


 俺は短く呟き、魔術を放つ。火の弾丸は一直線に飛んで、瓦礫を貫通した。しかし、当たった範囲が小さすぎて、全然瓦礫を崩すまでに至ってない。


 「【二連拳撃】ッ!」


 ワンツーのような感じで俺は瓦礫を狙う。風切り音と共に手に鈍い感触が走る。


 痛ッ!


 でも、もう一息で崩せそうだ。


 俺は手を襲う痛みを我慢しながら、数メートル下がる。


 「【二連脚撃】ッ!」


 俺は【移動術】の最高速度で走りながら、瓦礫を蹴り飛ばした。反動で足にも痛みが襲うが気にしない。



 ――外の光が洞窟内に入ってくる。



 俺はゆっくりと外に踏み出す。薄暗い空間から、明るい太陽の日差しを受ける大地に戻った。



 「やった、遂に外に戻ってこれたぞ!」

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