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第十一話 【白狼】【魔熊】【緑子鬼】VS俺一人 前編

ついに戦闘です。戦闘シーンが上手に書けるようになりたい!

 最初に跳びかかってきたのは、ゴブリンだった。剣を振るってくる。


 俺は身体を捻って避ける。そして、【武術】を使って蹴り飛ばす。しかし、相手は戦闘に慣れているのか、華麗に避けて、剣で突いてきた。俺はバックステップで避ける。でも、それだけでは甘く、他のゴブリンが剣を振るってるのを見逃した。


 俺は地面に着いた瞬間、屈む。頭の上を剣が通りすぎる。でも、まだまだ。


 俺は近づいたゴブリンに膝蹴りを入れる。ウッと鈍い声がゴブリンから漏れる。体勢を崩させた。


 まずは一匹目!


 そう思いながら殴った。ゴブリンは飛ばされて、ピクピクと痙攣している。


 更に、狼に【火球】を撃つ。火が具現化した瞬間、俺は狙いを狼に定め、【火球】を三発放った。


 「グォオオ!」


 狼の魔術が起動する。澄んだ青色の小さな球体が見えた。恐らく水だ。でも、それは球というより、弾。水の弾丸は俺の【火球】にぶつかり、火を消した。

 狼に一瞬、気を取られた。そんな俺に先程とは違うゴブリンは追撃をかけてくる。


 ブンッ! 風を切る音がした。余裕をもって避ける。避け切ったと俺は思った。だけど、まだ甘かった。


 熊が後ろから殴りかかってきた。


 「うわっ!」


 咄嗟に【体術】と【移動術】を使って、壁を蹴る。そのまま熊の背後に着地し、至近距離から【火球】を当てる。熊は一瞬だが、よろめいた。

 だが、後ろを振り向き、そのまま薙ぎ払おうとしてきた。

 技能スキルを奪われてもここまで動けるのか。


 だけど、肝心の技能スキルはこっちが持ってるんだ


 俺は【移動術】を使い、熊の真横までスーと移動する。


 「ハッ」


 俺は熊を蹴る。勿論、毛皮に阻まれる。ただ、それが狙いではない。そこから、身体を捻り、顔面に更に蹴りを入れる。

 そのまま、顔の付近で【火球】を放つ。


 狙いは目。身体の弱い部分を狙う。


 俺は後ろに逃げる。空中で一回転して、着地する。


 狙い通り、顔にぶつかる。先程までのように、一瞬体勢を崩した。というレベルではなく、巨体が倒れる。少しの間、動けないだろう。


 一旦、熊を後にして、次はゴブリンを殺る。

 殺す覚悟でいかないと、俺が殺られる。そんな余裕ぶって制圧できるほど、俺は強くない。


 俺はゴブリンの近くまで走っていき、手刀を当てにいく。一匹はまだ倒れていると思ったが、予想以上に回復が速く、戦線に戻ってこれたようだ。

 ゴブリンは剣を振るう。四匹の連携は整っていた。一人が攻撃、三匹はカバーという風にくる。メインの攻撃役を変えてくる。


 まずは、攻撃役を潰す。


 俺は一番、剣を振るってくる奴を重点的に狙う。


 まずは、同時に数個、【火球】を出す。それを体の周りを回るようにする。これで、いつでも【火球】を放てる。


 蹴りを放ち、手刀を振るう。


 ゴブリンは俺の動きに翻弄されながらも、短剣で攻撃してくる。サイドの奴らも短剣を持っているので、危険だ。


 身長は俺より小さいぐらいのゴブリンたちには、顔に対しての攻撃が放ちやすい。


 俺は顔面にアッパーを一発決める。奴は後ろに後退した。



 ――チャンスだ。



 今だと言わんばかりに全ての【火球】を放つ。現在の攻撃役に全弾命中。恐らく、潰した。後は三匹。


 と思ったが、自分のことを忘れるなというように、狼が魔術を放ってくる。あくまで、援護射撃。近づいてきて、攻撃することはない。


 鋭い水の弾丸は、一瞬で俺に迫りくる。咄嗟に、屈んで避ける。少しだけ遅かったようで、髪に掠る。


 熊も回復し始めてる。


 さて、どうしようか。

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