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オタクはチートを望まない  作者: 福島 まゆ
第4章 王宮へ
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第62話・誰かこの状況を説明してください その5

つたない文章力で申し訳ございません。

感想など、ございましたらどんどんお寄せください!!

「気晴らしに・・・・なら無かった。 スッゲエ疲れた・・・・」

そう言ってベットにダイブする俺。

ぽわ~んと、やわらかなベットが、俺の全身を包み込み、今日の疲れをいやしてくれる。


「カイト、もう寝るの??」

寝巻きに着替えたノゾミが俺にあきれたように言葉を浴びせてくる。


「今日はがんばったんだ。 もう休ませてくれ・・・・・・・」


「む~~~! 後で構ってくれるって約束したのに~~~!!」

不機嫌そうに頬を膨らませてくるノゾミ。

しかし、悪いが今日は無理だ。

本当に俺は、がんばったのだ。


食材が足りないと、キッチンの皆さんが、まるで地獄にでも叩き落されたような表情をしていたのを、どうにか解決した俺。

その後も、

「玉座の間のカーペットに、ワックスを垂らしてしまった。」(カーペットが、ガビガビに)

「城壁に穴を開けてしまった。」 (魔法兵士が練習中だったらしい)

「シャンデリアが落下して、下に居たメイドさんが怪我。」 (拭いていたらしい)

などなど・・・・・・・・


夕食時には、俺が食材を分けてくれたお礼にと、昨日よりもすごい量の食事が出てきた。

俺は、はっきり言って大食いではないので、こんなに沢山たくさんは食えない。

『食べ切れなければ、残していただいても、一向に構いません』

とか言われたが、俺としてはお残しは万死に値する!!  冒険者として!


ここでフードファイトを試みた俺だったが、いかんせん量が多すぎた。

結局、食えたのは1/3程度だろうか?

俺の腹は、パンパンだ。


後で聞いた話だが、ここで残った料理は、調理しなおしてメイドや、シェフ達の食卓に上るのだと言う。

嬉しい反面、俺の行動の意味不明さに、結構がっかりした。

いや、食材がまったく無駄にならないのは良いことだけどさ・・・・・・


給仕中は、なんだか昨日以上に至れり尽くせり(?)だった。

盛り付けられた料理を、小皿へ分けようとしただけで、五人くらいメイドさんが駆けつけてきた。

椅子いすを少し引く人

・俺から皿を取り上げる人

・注文聞きする人

・別の皿で、俺がやろうとしていたことを、テキパキこなす人。(注文聞きの人と連動)

・よく知らんが、俺の身だしなみを整えてくれる人


正直、自分でやったら物の数秒で終わる事を、随分ずいぶん時間と労力をかけて、されてしまった。

気持ちは嬉しいが、そこまでされると、逆に居心地が悪い。

そんなわけで、食事でだいぶ俺は、疲れてしまった。

ちなみにノゾミは、毎度のごとくサラダばかりを、大量におかわりしていた。

目の前にあるスープや、肉にパンなど眼中になさそうだ。


そして食事が終わって先ほどは、ボン!! という、破裂音がしたので駆けつけてみれば、王宮魔導師の一人が、何かしらの実験に失敗し、王宮の一部を破壊してしまっていた。

彼女は顔面蒼白がんめんそうはくで、城中から人も集まりだしていた。

これは、絶対にマズイ!! と判断した俺は、魔法で元通りに直した。


何が起こったのか、まったく判断できていない魔導師は、しばらくポカンとしていたが、俺が修復している現場を見た王宮の使用人達は、拍手喝采はくしゅかっさいであった。

モミクチャにされた俺は、やっとの思いで、ここ、客間へと戻ってきた。

ちなみにこのとき、ノゾミは着替え中でこの部屋に居たので、難を逃れた。


あと王宮に俺達がいる間、世話をしてくれるらしい、メイドのクレアさんだが、夕食以降、片時も俺とノゾミから離れてくれない。

さすがに、部屋の中までは入ってこないが・・・・・

昨日の今頃は、別の仕事があるとかで、浴場へ向かっていたはずだ。

そのことを問いただすと、今日は、他のメイドさんが代わってくれたとの事。

いいのだろうか?

こんな庶民二人に、メイドが付きっきりになってしまって・・・


いや、それにしてもだ。

今日の事件の数々は、もうヤバ過ぎる多さと、深刻さだった。

確実に一人死亡、数十名が路頭に迷う規模だった。

う~~~ん・・・

俺は、トラブルメーカーなのだろうか?

もし、ここに俺が来ていなかったら、今日の事件が起きなかったのだとしたら、正直へコむ。


「ノゾミ、また明日構ってやるよ。 今日は寝かせてくれ・・・・」


「もう~~~!! 昨日もそれ言ってたよ!?  カイトの馬鹿!!」


ふくれっ面で、俺に罵声ばせいを浴びせてくるノゾミ。

そうか、昨日も言っていたか。

昨日も緊張で疲れてたからな・・・・・・


そのまま、意識を手放しかけたとき、部屋のドアがノックされた。


「・・は~い?・・・・・」

反射的に、体の上半身を起こして返事をする俺。

・・・こんな夜更けに、誰だろうか?


すると入ってきたのは、メイドのクレアさんだった。

就寝中の、水分補給のための水や、あめみたいなものを持ってきてくれたらしい。

ちなみに頼んではいない。

きっと、気をかせて持ってきてくれたのだろう。

メイドさんの手腕ってすごいなーーーーーー。


隣から、刺すような視線を感じるが、きっと気のせいだ。


クレアさんは部屋を退出する際、一度俺達のほうを向くと、

「今日は、危ないところを助けていただき、誠にありがとうございました。 このご恩は、一生涯忘れません」

と、すごくきれいな一礼をされ、感謝の言葉を受けた。


一生と言われてもなあ・・・・

俺たぶん、明日にはここを出て行くんじゃないか?


特に、彼女のセリフを気に留めることも無く、俺は寝ることにした。






実は・・・・・・・・

「誰かこの状況を説明してください」編。

第一日目の、その3までで終了の予定でした。


ですが、王様居ない上に、トラブルの連続・・・・

おまけに、ちょっとのつもりが加筆が膨大に・・・・

そんなわけで、まだまだ続きそうです。

トラブルは大丈夫(?)かと思いますが、何が起こるやら作者もさっぱりです。

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