表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オタクはチートを望まない  作者: 福島 まゆ
第1章 はじまり
4/361

第4話・ここはどこ?

拙くて、文章力もビミョーですが、どうかよろしくお願いいたします。

俺の顔に木漏こもが当たる。


頭にはごつごつした硬くて冷たいものが当たる。 とても太い、木のみきのようである。

生きてる・・・?

そうか、異世界転移とか言ってったっけ? じゃあ、ここは・・・


「異世界・・・なのか。」

声に出すことで、なんだか実感がわいたような気がした。

・・・気のせいかもしれないけどね。


服装は死んだ当時と同じ、学生服だ。

・・・・せめて私服とかにしてほしかった。

まったく、しょうがない駄女神さまだぜ・・・・・

ま、それはともかくとして。

俺は生きている。・・・が、なんだか気だるい。

生き返ったばかりだからだろうか?

もう少し休もうかな?

日本の手狭なアパートに両親と暮らしていた頃は味わうことのなかった、気持ちいいそよ風が肌を抜ける。

大変に、心地よい。

今こうしているのが、夢の中の出来事のように感じる。


とりあえず今は、のどが渇いた。 だがここには水なんかない。

そういえばあの駄女神は魔法が使えるとか言っていたな。

どうすれば出せるだろうか。


神様がやったような、水球を頭にイメージしてみる。


バシャッ!!


俺のズボンがぬれた。

んお!? もしや成功??

でも一瞬過ぎた。 これでは飲めない。

魔法が成功した喜びより、のどの渇きをうるおしたかった。


俺は両手を、水をすくう時のように合わせ、そこに水がたまっているさまを思い浮かべた。

・・・冷たい感触が俺の両手の平に伝わる。


たぷん。


水だー!!


ゴクゴク、ングング・・・・・・



◇◇◇




三十分後・・・

今度はお腹がすいた。 ラーメンが食いたかったのでラーメンを思い浮かべたが、

ボシュッ!

と煙があがっただけで何も出てこなかった。


魔法といえど、万能ではないようである。


ラーメン、食いたかった・・・・

せめてカレーを・・・・

ダメだろうな。

う~ん・・・山菜でも採って食えってことなのかなあ・・・?

生食いは嫌だなあ・・・ ぶつぶつ。

駄女神め。

せめて街中に転生させてくれよな!?

いや、これは転移か?

・・・・うん。そこはどうでもいい。


ともかく今は、この食欲を満たしたい。

だが、ここで俺は重大なことに気がつく。

・・・どの山菜が食えるの・・・?



詰んだ。

ここで食中毒とかで死んだら、どうなるのだろうか?

あのうっかり女神のところに送還だろうか? 


・・・うん、きっと人をバカにした目で、「おや、もう死んだのですか?」とか言ってきそうだ。

あんな奴に見下されるとか、ごめんこうむる。

そもそもまた、転移させてくれるとは限らない。

チート放題とか言っていたときに、毒のあるなしとかが分かる魔法ください、とか言っとくべきだった。

ちょっと考えてみたら言葉とかより、そっちのほうが大事だって気づくじゃん。


いまさら後の祭りだけど。


ま、一食抜いたぐらい、どうってことないだろう。

列車の旅中とか、よく飯を忘れたりしていたし。


そんな事より、早くこの森から抜け出たい。

森って、野生動物が多くいるから、危険極まりない。

俺が日本で住んでいた街の近くでも時折、ツキノワグマの目撃情報があった。

たぶん会ったら、俺なぞ一秒でお亡くなりになるだろう。

こんなところで、熊さんのエサになぞ、なりたくはない。


というか熊以前に、この森を早く抜けて近くにある街とかに行きたい。

野宿は嫌じゃ。 

ベットとソファと、電灯とテレビに大きなバスタブのある部屋に泊まりたい。

ここ、森だからそう言うのはなさそうだ。

そこのところ、どうにかしたい。


ついでに異世界の鉄道とか、早く見てみたい。

これ、すごく重要。


期待を胸に、俺は森の探検を開始した。


それは傍から見ると、『遭難』している風にしか見えなかった。







スキルとか、あります。

でも主人公は使い方を知らないので、少し先になりそうです・・・

※10/28、大幅に加筆修正しました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ