第4話・ここはどこ?
拙くて、文章力もビミョーですが、どうかよろしくお願いいたします。
俺の顔に木漏れ陽が当たる。
頭にはごつごつした硬くて冷たいものが当たる。 とても太い、木の幹のようである。
生きてる・・・?
そうか、異世界転移とか言ってったっけ? じゃあ、ここは・・・
「異世界・・・なのか。」
声に出すことで、なんだか実感がわいたような気がした。
・・・気のせいかもしれないけどね。
服装は死んだ当時と同じ、学生服だ。
・・・・せめて私服とかにしてほしかった。
まったく、しょうがない駄女神さまだぜ・・・・・
ま、それはともかくとして。
俺は生きている。・・・が、なんだか気だるい。
生き返ったばかりだからだろうか?
もう少し休もうかな?
日本の手狭なアパートに両親と暮らしていた頃は味わうことのなかった、気持ちいいそよ風が肌を抜ける。
大変に、心地よい。
今こうしているのが、夢の中の出来事のように感じる。
とりあえず今は、のどが渇いた。 だがここには水なんかない。
そういえばあの駄女神は魔法が使えるとか言っていたな。
どうすれば出せるだろうか。
神様がやったような、水球を頭にイメージしてみる。
バシャッ!!
俺のズボンがぬれた。
んお!? もしや成功??
でも一瞬過ぎた。 これでは飲めない。
魔法が成功した喜びより、のどの渇きを潤したかった。
俺は両手を、水をすくう時のように合わせ、そこに水がたまっているさまを思い浮かべた。
・・・冷たい感触が俺の両手の平に伝わる。
たぷん。
水だー!!
ゴクゴク、ングング・・・・・・
◇◇◇
三十分後・・・
今度はお腹がすいた。 ラーメンが食いたかったのでラーメンを思い浮かべたが、
ボシュッ!
と煙があがっただけで何も出てこなかった。
魔法といえど、万能ではないようである。
ラーメン、食いたかった・・・・
せめてカレーを・・・・
ダメだろうな。
う~ん・・・山菜でも採って食えってことなのかなあ・・・?
生食いは嫌だなあ・・・ ぶつぶつ。
駄女神め。
せめて街中に転生させてくれよな!?
いや、これは転移か?
・・・・うん。そこはどうでもいい。
ともかく今は、この食欲を満たしたい。
だが、ここで俺は重大なことに気がつく。
・・・どの山菜が食えるの・・・?
詰んだ。
ここで食中毒とかで死んだら、どうなるのだろうか?
あのうっかり女神のところに送還だろうか?
・・・うん、きっと人をバカにした目で、「おや、もう死んだのですか?」とか言ってきそうだ。
あんな奴に見下されるとか、ごめんこうむる。
そもそもまた、転移させてくれるとは限らない。
チート放題とか言っていたときに、毒のあるなしとかが分かる魔法ください、とか言っとくべきだった。
ちょっと考えてみたら言葉とかより、そっちのほうが大事だって気づくじゃん。
いまさら後の祭りだけど。
ま、一食抜いたぐらい、どうってことないだろう。
列車の旅中とか、よく飯を忘れたりしていたし。
そんな事より、早くこの森から抜け出たい。
森って、野生動物が多くいるから、危険極まりない。
俺が日本で住んでいた街の近くでも時折、ツキノワグマの目撃情報があった。
たぶん会ったら、俺なぞ一秒でお亡くなりになるだろう。
こんなところで、熊さんのエサになぞ、なりたくはない。
というか熊以前に、この森を早く抜けて近くにある街とかに行きたい。
野宿は嫌じゃ。
ベットとソファと、電灯とテレビに大きなバスタブのある部屋に泊まりたい。
ここ、森だからそう言うのはなさそうだ。
そこのところ、どうにかしたい。
ついでに異世界の鉄道とか、早く見てみたい。
これ、すごく重要。
期待を胸に、俺は森の探検を開始した。
それは傍から見ると、『遭難』している風にしか見えなかった。
スキルとか、あります。
でも主人公は使い方を知らないので、少し先になりそうです・・・
※10/28、大幅に加筆修正しました。