表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オタクはチートを望まない  作者: 福島 まゆ
第2章 シェラリータ
25/361

第23話・準備作業

拙い文章力で申し訳ございません。


魔石の周辺は、一般的に魔力が濃い。


そんな場所でこれの採掘を何の装備もない人間がしたら、どうなるか。

・・・・魔物化してしまう。

魔力は、生命の源だが、量が過剰かじょうになるとそれは逆に、毒になる。


これが採掘における、最大の課題であった。


弱った。

そこは何も考えてなかった・・・・・


う~ん、う~んとうなるカイト。

だが、良い案は何も浮かばない。


・・・・・・後で、考えよう。

とうとう、何も思いつかなかったカイトは、この案件をとりあえず、保留にすることとした。

となると、次は採掘をどれくらいならしてよいのか、だが・・・・・・


「・・・・・。」


勝手に異世界から来た、俺の判断でやってしまってはだめだろう。

と、なるとギルドマスターのガジェットさんに聞くか?

後でギルドに行くか。


大きな案件は以上、二つである。


他にもいろいろ問題はあるが、その二つがどうにかならないと、何も進まない。


「戻るか・・・・・。」


この森へ俺はいったい、何をしにきたのだろうか?

こうなると、『風狼』さんたちの話を聞いて、ここまでやってきた自分が馬鹿みたいである。

でも俺の今の考えがもし、実現できたらこの街が復興できるかもしれない。

俺は期待に胸躍むねおどらせ、街へと向かった。



      □       □       □



「は~~。また随分ずいぶん突飛とっぴな事を考えついたものですね~~。」


ギルドにて、いつもの眠そうに受付をしているレンさんに、シェラリータ復興計画(仮)を話したら、

こんな反応をされた。

そこにある資源を採掘するのって、そんなに変わっているのだろうか?

あいにく、ギルドマスターは不在だったので、レンさんから伝えておいてくれるとのことだ。

よかった。 素直にうれしい。


また、採掘法についてだが、採掘をする人が、『個々でみずからに防御魔法を展開すればよいのでは?』と、レンさんに提案された。

・・・・そういうこと、できたんですね。

ともかく採掘方法は何とかできそうだから、お次は・・・・・






「俺に何作らせようってんだ?」


「こう、刃の無い鎌って言うんですか・・・・」


「はあ!? 刃の無い鎌だあ!? 」


今、俺は前にも行った武器屋にいる。

作ってほしいのはツルハシ。

この世界には無いようなので、こうして直々におじさんに頼んでみた。

・・・・魔法で作り上げようとしたら、無理だったんだよ!!


「そんなゴミみてーな武器が作れるか! 俺のプライドがゆるさねえ!!」


・・・やはり、一筋縄ではいかないようである。

だがここは引き下がれない。

引き下がったら、計画が一挙に後退してしまう。

ここは、ダメ押しをしてみようではないか。

だから、これは武器だと言い張ってみた。


「違いますよ、ゴミなんかじゃありません。それどころか、これは強力な武器となります。」


「・・・・・なんだと?」


「ぜひそれは聞いてみたい!」って顔をしている。

よし!! 予想通り食いついてきた!!


「土系の、体の硬い魔物なんかは、剣の攻撃とかだと刃こぼれしてしまうじゃないですか?

これだと、先のとがった部分に力が集中するので大きな打撃力が出るんですよ・・・!!」


「うう~む、なるほど~~。」


もっともらしい事言って、作ってもらえるよう、頑張る。

「・・・・一本だけだからな?」

カイトの方を一瞥いちべつして、おじさんは店の奥はと引っ込んだ。

よっっし!

道具ゲット!!


・・・後にこのツルハシが、本当に武器として、この世界で重用されるようになるのだが、それはまだ先のことである。


今現在、俺に他にできそうなことは無い。

思いついたばかりで何が必要とか、さっぱり分からないのだ。

今日はここまでだな・・・・・


俺は一礼して、武器屋から出た。

すると、入り口には涙目でほおふくらませたノゾミの姿があった。


「あれ、留守番を・・・」


「カイトひどい!! とっても心配したんだからね!?急にいなくなって・・・・・」


今日は朝、ノゾミはとても気持ちよさそうに俺の部屋にあった、もうひとつのベットで熟睡じゅくすいしていた。

起こすのが忍びなかったので、そのまま置いて来たのである。


さすがに四六時中、ピッタリと一緒にいるのは無理がある。

宿には女将おかみさんや、エリカもいたので安心していたのだ。

忘れがちだが、ノゾミはトビウサギである。

ここのところを忘れないよう、つとめなければいけないかもしれない。


「カイト!?聞いてるの!??」


ノゾミは怒っている様で、俺の胸の辺りをドスドス叩いてくる。

そう、ドスドスと。

ノゾミは魔石を拾い食いした副作用からか、全体的な力がとても強い。


・・あまり叩かれると、息が苦しくなるので少し気持ちが落ち着いた頃合いを見計らって、謝っておく。

これで万事解決である。

ただし、今後は絶対に置いて行かないと約束させられてしまった。

弱ったな・・・・・・・・・


俺は右手をノゾミにつかまれ、ズイズイと引っ張られるように、宿のほうへと戻っていくのだった。

腕が、引きちぎれそうなぐらい、強い力である・・・



ここにきて、設定資料なしのしわ寄せがだんだんと色濃く出てきてしまっています・・・・・

頑張りますので、応援のほど、よろしくお願いいたします。


※ご指摘があったので、書いておきます。


この世界での鉱山などで使われる道具なのですが、ツルハシは無いです。 とりあえず。

では掘っている方法なのですが、

 ①空間魔法で爆破

 ②そこで出た、破片を工夫こうふが回収(これが鉱石)

 ③それを運んで、人海戦術もしくは、高度な術師がいれば魔法で精製

  ※人海戦術は、ハンマーとコンドルウルフという動物の牙で鉱石を砕いて、専門の職人が行います。

以上と、なっています。

 今回、シェラリータの街にはこの、空間魔法の使い手がいなかったので、道具を作らせました。

というか、空間魔法の使い手自体、多くは無いのでいなくなる度に鉱山は大変苦慮しているようです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ