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オタクはチートを望まない  作者: 福島 まゆ
第1章 はじまり
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第2話・神様の失敗

当作品ご観覧に際して。


書いているうちに、予定とぜんぜん違う内容になった事により、以後、登場人物が多い上に、訳が分からない事が多いかもしれません。

できる限り、おかしくなってしまったところは後から、回収してはいるのですが・・・・・

実験的要素も大きいため、問題も多発中です。

なるべく、面白いように書いているつもりなので、何かありましたら、感想をお寄せいただければ幸いです。


なお、現在ご購読いただいている読者様方に配慮する観点からも、内容の大幅な改訂などはいたしませんので、あらかじめ、ご了承ください。

どうか末永く、よろしくお願いいたします。

「分かってますか、カイトさん!!? さっきから反応薄いですよ!?」


「ああ~~・・・はいはい。」


適当に相槌あいづちうっときゃ、得意げになるロリ。

チョロい神様(自称)だぜ・・・・・

さっきから、自分のしていることとかをかれこれ数時間前から熱弁していたロリ。

よっぽど俺に神様だと思われたいらしい。

言葉だけではだめだと思ったのか、水球や火炎なんかを手の平の上に発生させている。

なぬ!?


「それって魔法!?すごくね!」


俺は痛く感動してしまった。

神様((自称))も満更でもないのかムフーッと鼻を膨らませ得意満面になる。

だが、このロリ美少女は本当に神なのだろうか?・・・なんかさっきからとる態度とかが、人間くさい。

見た目と態度が年相応なのである。

神って言ったらもっとこう、あらゆるものを超越した存在って言うか・・・


「ま・・・まだ疑ってるんですか? 久しぶりにがんばったのに・・・」


ロリが泣きそうな顔で俺の顔をのぞき込んでくる。コレでは俺がこの子をいじめているみたいではないか!!!


「わかった、わかった。俺が悪かった。ところで何でさっき俺に謝ったんだ?」


押し問答を続けてもしょうがないので、こいつが神かどうかは後で考えよう。

今重要なのは、神様(疑わしいが)がなぜ、さっき俺に謝罪してきたのか、である。


「む~~。釈然しゃくぜんとしませんがいいでしょう。 あなたはじつは間違って死んでしまったんです。

本来、私がそうならないよう、常日頃つねひごろ見守っているのですが、ちょうどあなたが死んでしまった時間、ホットケーキがなかなかうまく焼けなくて・・・」


ロリは「は!?」ッとして俺のほうを見る。

失言だったらしい。

待て。ではなにか?俺はそんなことで・・・・

ホットケーキがうまく焼けなかったせいで、死んだというのか??


「ち・・・違いますよ!? 私は神様です! いつもはホットケーキ位キレイに焼けるんですよ!?

ただ、今回はちょっと、いつもと作り方を変えまして・・・・」


何を勘違いしたのか、今回作っていたらしいホットケーキのレシピと、作っていた当時の模様を、事細かに説明しだしたロリ。

いや、そんなことはどうでもいい。

俺が聞きたいのは・・・・・


「俺が死んだのは、あんたが仕事を放棄して、ホットケーキを作ってたからなのか?」


「・・・・・確かにそういう言い方もあるかもしれませんが、他に言い方はないんですか?」


ムッとした表情をして「怒っているぞ」アピールをするロリ。


っていうか、そういう言い方しかねーだろ!!

思わず、目の前の駄女神を殴りそうになる。

落ち着けおちつけオチツケ!

俺は女の子を助けて死んだのだ。死んだのは残念だが人助けして死んだのなら無駄死にではない。

死んだのは残念だが・・・・・

ここは大変、大事なので二度言った。


「あの女の子は助かったんだよな?」


「えっ?あの女の子なら寿命ですよ? かわいそうですが定められたことですから・・・」


さも当然とばかりに、駄女神は俺に精神的なクリティカルヒットを見舞った。


なっなっなんだとう~~~~~~~~っっっ!!!







◇◇◇








「落ち着きましたか?」


精神的ショックで、俺は指で足元の床らしき場所にのの字を書く。

いや、床って断言できるようなものが分からないので、そんな感じがするところに、である。

だが、そんな駄女神の言葉は、俺の耳には届かない。


「あの・・・」

困惑したように俺に声をかけてくる。


「はは・・・」


「!?」


笑うしかない。助けた女の子は死んじゃって?

俺も当然、死んだ(らしい)? 俺は何をやっているんだろうか。

最悪だ・・・。

俺の人生は、何も残さず、文字通り無駄死にで終わったのだ。

思えば思うほど、笑いが止まらない。

困惑し、残念なものを見るような目でこちらを見る駄女神が視界のすみに見えたが、気にしない。



・・・ひとしきり笑って、疲れた俺はうなだれていた。

今の俺は、『絶望』の二文字に心を支配されている。


ゴホン!

駄女神が咳払せきばらいしたので、そっちを見る。

風邪だろうか?


「それでですね、あなたには残っていた寿命分を、別の世界で送っていただきたいんですよ。」


「はあ?」

どういうことかが、分からない。

駄女神の意味不明な発言に俺はつい、間抜けな返事をしてしまった。






次話、転生(予定)です。

※9/9、大幅に加筆修正しました。

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