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オタクはチートを望まない  作者: 福島 まゆ
第6章 この街に新産業を!!
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第96話・新たな問題

これからもがんばって書いていくつもりです。

誤字や脱字、感想などありましたら、どんどんお寄せください。

「大公様。 例の件の、申し込みはうなぎのぼりのようです!!」


「ああ、どうもありがとう。 ある程度たまったら持ってきてくれ。」


「了解しました。」


報告を終えると、メイドは一礼して、カイトの執務室を後にした。

バルアでのあの、群集を笑いの渦に巻き込んだ、とんだ領主の挨拶あいさつから早三日。

カイトたちは、ベアルの屋敷へと戻ってきていた。

もちろん、ノゾミも。

領主が領地を不在にするのは良くないが、ノゾミはバルアに残ることを良しとしない。

そこで、カイトは空間魔法で、バルアとベアルの屋敷をつなげてしまったのである。


つなげたといっても、物理的にではない。

ベアルの屋敷内に、バルアの屋敷の一室へと続く、扉をつける。

流石さすがすぎるカイトは、そんな人間離れしたことをしたのであった。

転移魔法の、応用である。

これのおかげで、リアルタイムでベアルにいながら、バルアの状況を知ることができた。


「いや、良かった。 例の件がうまく言っているみたいで。」

うれしそうに、すごーく嬉しそうに、目を細めてそう言うカイト。


先ほど、バルアから報告に来たメイドの女性も言っていた『例の件』とは、とある募集申し込みのことである。


その内容は、

『ベアルで、ソギクを育ててくれる農夫さん募集。 経験不問。 開墾かいこんは、領主が行います。 家なども無償提供します。 』

と、言うもの。

これを今、バルアの街で募集しているのである。

あんな、散々な挨拶あいさつのせいで、領主らの尊敬は失墜しっついしたことだろう。

もしかしたら、誰も応募してくれないかもしれない・・・・

そう思っていたら、結果はすごい申し込み数。

バルアだけではなく、噂を聞きつけた、他の町からやってきた者たちも、応募しているらしかった。

大変に、嬉しい誤算である。


許可をしてくれた、ノゾミ伯爵様には感謝である。

・・・・・本人の前で、この呼び方をしたらぶっ飛ばされるけど。

『私、よく分かんないから良いよー』と、言ってくれたのである。

実に、話が早くて助かった。


もっとも、ノゾミはバルアの街を『カイトがいろいろ手を下している、よく知らない場所』くらいにしか考えていなかったのが大きな要因なのだが・・・・


とにかく、これだけ応募者が多いのなら、ベアルの再興は夢ではない。

鉄道も近くなってきた!!  


その時、ノゾミが狙い済ましたかのように、部屋に入ってきた。

いつものごとく、ノックは無しだ。

結構びっくりするので、ノックを教えようかと考えたこともあった。

・・・が、ノゾミの怪力で扉を叩けなんて言ったら、ブチ破られてしまう危険があったので、やめた。


「カイト、今日暇でしょ!?  久しぶりにダリアさんのところに遊びに行こうよ!!」


キラキラした目で、俺に嘆願たんがんしてくるノゾミ。

・・・はて、ダリアさん・・・・・・・

さんさんさん・・・・・・



しまった、忘れてた!! 

森で会った、友達(?)のダリアさん。

デカくて赤い、ドラゴンさんである。

地竜族なのに、翼があるという、変わったヒトだ。


まずい。

最後に会ってから、もう一週間は経過している。

いろいろあったせいで日数があいてしまったので、少しは大目に見てほしいところだが、『頻繁ひんぱんに会いに来い』と彼女が言ってきたのを承諾した手前、不吉な予感しかしない。

怒っていはしまいか?

ここへ殴りこんできていないだけ、大変に良かったが、これは爆弾であった。


いますぐ、会いに行こう!!

カイトは、すぐさまノゾミを引き連れて、森へと急いだ。



◇◇◇



「遅い!!! どれだけ待ったと思っている!?」


「ごめんなさい!」


森の中で、木を引き抜いてはその葉っぱを一枚一枚抜くという、よく分からない地道な作業を繰り返していたダリアさん。

作業の意味は分からないが、大変ご立腹のようだ。


「なかなか来ないので、もう忘れられてしまったと思ったぞ!?」


ごめんなさい、本当に忘れていました。

なんて言えない。

彼女には、大変さびしい思いをさせてしまったようだ。


「うちに来ればよかったのに。」

ノゾミがそんなことをあっけらかんと言う。


大騒ぎになってしまうのでは、と思うが、それも覚悟していた。

もし、そうされていたらどうなっていたことやらって、思うけど。


「木が邪魔でね。 なぎ倒しながら向かったら迷惑かと思ったのだ。 来てもらえて嬉しいが、もっと頻繁にこれないのか!?」


ドラゴンが、ここまで気を使うなんて普通、ありえないのだが、ここではそのことについては省く。


このダリアさんの、この提案は、この先は難しいかもしれない。

ベアルの産業発展のために、この先忙しくなりそうなのだ。

ここへ頻繁ひんぱんに来るのは、アリアの存在的にも危なすぎる。


それを伝えると、小さくうずくまってしまうダリアさん。

う~ん。

どうにかできないものか・・・・・


「ダリアさんさ、うちに来たら良いんじゃない!?」

そんな重苦しい空気が、ノゾミの一言で吹き飛ばされた。


「え、でもノゾミ、彼女はドラゴンだからそれは・・・」

きっと、この図体ずうたいでは、大騒ぎになってしまう。

だが、ダリアさんは、『その手があったか!!』と言わんばかりに大きく目を見開く。


しかし、ダリアさんがうちへ来て、どこへ置いておくか・・・

だめだ。

いろいろ問題になる気がする!

主にアリアが!!!



俺たちはしばし、森の中で議論することにした・・・・・・・・・・


作者の頭が、容量オーバーでパンクしました。

復旧まで、しばらくかかるかもしれません。

次話投稿まで、しばしお待ちください。

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