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～旅の始まり01～
数日前、リルから聞いた話が私の頭の中を支配していた。
三つの界層を行き来できる舞器··神獣の冠手に入れるのは簡単ではないのは分かっている。でも··ほしい！！！
まるで小さな子供が駄々をこねるように私はそれを欲しがった。
大人気ないのは分かっているが、こうなってしまったら何が何でも手に入れる！手に入れるまで気が済まない。わがままで頑固者な私が顔を出してしまったのだ。なんとかリルを説得しよう。それに舞踏大会が開催されるのは丁度一年後！これも何かの運命ではないか？そう思えて仕方がなかった。
あれから数日毎日のようにリルを説得している。
そろそろリルが見回りと言っている散歩に出かける時間だ！今日こそは！！リルを説得してやる！
