34/78
~夢05~
ここで私の声が届いていない理由を理解する。
叫んでいたのは錯覚··実際は声など出ていない。
どうにか逃げなければ··頭をフルに回転させ、この状況を打破する方法を考える。
だめだ··何も思いつかない··なんで私ばっかりこんな思いをしなくちゃダメなの··?
最初は狼、次は人間··もうやめてよ··私ばっかり、私ばっかり!!
「うわぁぁぁーー」
いてもたってもいられなくなり大声で叫ぶ。無駄な事だとは分かっている。無駄でも何だっていい!ただ今はこうすることしか出来ない。
逃げる事を考えるのもやめ、定められた運命に従うことにした。
「何を欲する?金か?名誉か?醜き人よ」
突然聞こえてくる女性の声。




