表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
竜獣士  作者: ゆめ
11/78

~迷子11~

不安もあるが、今は信じるしかない。おじいちゃんも言っていた。人の好意には、感謝の気持ちを持って甘えなさいと。それに食べるのであればわざわざこのような回りくどいやり方をしなくてもいつでも捕食できる。今私が食べられていないのが、信じても良いという何よりの根拠になる。


私の答えを聞いた狼が顔を近づけてくる。目の前で見るとすごい大きさと迫力だ。暗くてよくわからなかったが、間近で見るととても綺麗な狼だとわかる。銀色でとてもつやつやとした体毛、目は黄金色をしている。明るいところで見ると見とれてしまうだろう。


そうか。よかった。では、私の背に乗れ」


そう言うと狼は私が乗りやすい位置まで姿勢を低くする。緊張と恐怖、その二つの感情が残っているが、今は腹をくくるしかない。勢いよく狼の背に飛び乗る。被毛は驚くほど柔らかく、とても触り心地がいい。犬で例えるのならばポメラニアンだ。長くふわふわとした被毛、大きさ、見た目からは全く想像もつかない。あまりの意外さにクスッと笑ってしまう。さすがは狼だ。私の行動を見逃さなかった。少しむすっとしたのか一度首を振る。そして立ち上がり一気に走り出す。それを見た小さな狼たちも立ち上がり後を追う。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ