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竜獣士  作者: ゆめ
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~迷子10~

「お主、かなり疲れているように見えるが・・よければ我らの巣に来ないか?何も知らぬままこの世界に留まるのも不安だろう。何、怖がることはない。食ったりはせんよ。お主の話も聞きたい」


これは驚いた。まさか狼たちの根城に招待されるとは・・。しかし信じていいものか?本来、狼は肉食、だまされているのではないか?狼の言う事にも一理ある。もしここが私のいた世界と別の世界だったとしたら・・運がよければ力強い味方になってくれるかもしれない。どちらにしろ、このままでは死んでしまう。一か八か信じてみる事にしよう。答えは決まった。この狼の言う通りにしてみよう。

「わかった、えーっと・・。狼さん、あなたの言葉に甘えることにするね。心優しい言葉に感謝だよ。ありがと」


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