私が養ってあげなきゃ
~私が養ってあげなきゃ~
12月31日
今日は年内最終日の大晦日
フウカの通う、風俗店「パッション」では、
おかげさまで、年末の大盛況で
お客様にご来店していただいてます。
とはいえ、年末が始まる前、
フウカ、当初は、心配していました。
少し前のエッセイ「女の子が足りません」で
書かせていただきましたが、
当店パッションはここ数か月で
辞められた女の子が多数で、
「女の子が足りてない」という状況。
「こんなんで、一年で一番のかき入れ時、
年末年始を乗り切れるの??」
と、フウカ、差し出がましくも、お店の経営状態に
懸念をいだいていたのが数日前。
そして、同じく少し前のエッセイ「ショックだったこと」で、
「フウカを含め、お店についての悪口が書き連ねてある、
掲示板を見つけた」
と、書いたのですが、この掲示板にも
「12月の忙しいときに、
パッションの出勤女の子、少なすぎじゃね?」
「こんなんでやってけるのかよ」
「この店、次期、つぶれるな」
等々、悔しいかな、
フウカが抱いていた懸念と同じことが
書かれていたんです。
が、とりあえず、年末については、
取り越し苦労だったようです。
ここ最近の2~3倍の数の女の子が、
出勤となりました。
フウカも含め、レギュラーの在籍女の子は、
フル出勤、といった状況。
重ねて、最近新しく入られた女の子も、
ところどころ出勤していらっしゃり、
おかげさまでパッションも、
最低限、なんとか年末の売り上げを
計上できるのでは、と思っております。
にしても、再び、差し出がましくも、
フウカ、何様のつもり、というのは
重々承知していますが、
女の子が足りていなかった、ここ最近、
「私が稼いで、養ってあげなきゃ」
「お店存続のために、出勤日数増やしてあげなきゃ
一肌脱がなきゃ」
と、ある種のプレッシャーというか、
肩に重荷を背負っている気分でした。
というのも、このままでは本当に
お店の売り上が減っていく一方だろう、
と、心配で心配で…。
それを実感したのは、
「テレビ」のコンセントでした。
女の子たちの待機室は個室で、
それぞれのお部屋にテレビがあり、
待機中は、ニュースだったり
バラエティーだったりを、
いつでも自由に見ることができます。
なので、テレビの線はいつも、
コンセントが差し込まれた状態にあるのですが、
そのコンセントが、
最近はどのお部屋でも、外れた状態にあるんです。
その日の出勤によって、
割り当てられる待機室は、前日と同じだったり、
まったく違うお部屋だったりと、様々です。
けれど、テレビを見るときは、
どの部屋でも、リモコン操作の一押しで、
テレビの電源は入りました。
ところがです。ここ最近は、
どのお部屋にあたっても、
リモコン一押しでは、テレビの電源は入りません。
常にコンセントは、ぬいた状態にあるんです。
この状況、最初は全く
気にもとめませんでした。でも、
「女の子の数が足りてなく、
売り上げも落ちているから、
経費削減! まずは節電!!
無駄な待機電力はカット」
ということなのかな、と勘ぐっているのですが、
フウカの考えすぎでしょうか。
あ、直接スタッフさんに聞けば
教えてくれるでしょうが、
でもなんだか、いたたまれなくて、
フウカは聞けずにいます。
とにもかくにも、そのような状況ですので、
「私が稼いで、養ってあげなきゃ」
「お店存続のために、出勤日数増やしてあげなきゃ
一肌脱がなきゃ」
という心境は、多分フウカのみならず、
現在パッションに在籍している
数少ない全ての女の子が共通している感覚だと
思います。
もし、このまま売上が落ち続けたら、
最悪お店が閉店、ということも本当に考えられます。
そうなったら、スタッフさんだけでなく、
働いている女の子たちも、職を失い、困りますよね。
共倒れ、というか、元も子もなくなる、というか…。
「だったらそもそも
新しい女の子たちを、バンバン増やせばいいじゃん
そうすれば、フウカ含め、在籍の女の子が、
それほど気負わなくてもいいわけだし」
と思われるかもしれません。
フウカも最初、そのように思いました。
が、どこの業界でもそうだと思いますが、
やはり、頼りになるのは、既存の人々です。
というのもまず、この風俗業界、女の子が入店する、というのは、
よっぽどの覚悟がいり、
求人誌に「女の子募集」と広告を出せば、
問い合わせの電話がバンバン鳴り響く、
というものではありません。
そして、入店しても、
すぐ辞めてしまう子もいますし、
初めから、風俗一本でがんばります!!
という方も、少ないと思います。
なので、初めは、風俗と本業の掛け持ちから始め…
という方も多いようです。
そうすると、新しく入店する子は、
出勤日数が少ないことが多く、
また、色々なコースができるようになるにも、
少々時間がかかります。
なので、そうするとやはり、なんといっても、
安定して出勤してっくれる、既存の女の子が、基盤となり、
どんなに容姿端麗で色っぽい女の子が入店しても、
既存の女の子の存在は欠かせません
フウカ含め、先輩女の子たちは、
この今の「パッション」の状況を危惧していることと
思います。
にしても、ある意味、20代の女の子たちが、
お店を、男性スタッフさんたちを
イイ歳のおじさま達を
養ってあげてる、という状況。
「ヒモ」ではないですが、
風俗って、不思議な世界ですね。
※なお、くれぐれも、フウカのおごった表現、
けしてフウカが天狗になっているわけではありませんので、
この点、どうぞご理解お願いいたします。




