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先輩キャストさんの常連さん


風俗嬢にとって、ご指名って本当に有難いです。


フウカも、この業界に入り、自分でもびっくりしていますが、

ご指名で来てくれるお客様の中には、

有難いことに、毎週のように通ってくださる方もいます。




ところが、いつも特定の子をご指名でご来店していたお客様が、

とあるきっかけで、別の女の子にご指名を乗り換える、ということ、あります。



お客様、仮名Oさんも、そのパターンでした。



Oさんは、この日、フウカを初めてご指名してくださり、

初対面のお客様でした。


年齢は20代後半のアラサーとのこと。

メガネをかけてはいますが、それがかえって落ち着いた雰囲気を醸し出し、

一見したところは、中肉中背の好青年。





ですが、性癖ではないですが、クセのある方でした。



Oさんは攻め派か、受け身派か、

と言われれば、明らかに攻め派なのですが、



と、同時に「尽くします」タイプなのです。

重ねて、少々マニアックというのでしょうか。



女の子を攻める。

でも同時にそれは、僕は女の子に尽くしてるんだ。

女の子は気持ちイイはず。

女の子がイクまで、尽くしまくるぞ!



と、多分、フウカが推察するに、Oさんはそのような心境で、

全く手加減なしで攻め続けてくるのです。



Oさんのあまりの攻めに閉口してしまったフウカは、

Oさんのような方を「オタク」というのかな、

と朦朧としつつ、思いました。




と、そのようなOさんですが、

フウカは謹んで尽くしていただいたので、

接客時間終了間際、Oさんもすっかりご満悦の様子でしたが、



なぜかこのタイミングで、呟きます。



「一年ぶりくらいかなぁ。今日は本当に久しぶりにこの店、来たんだ。

実は僕、それまではいつもはずっと、違う子で通ってて…」



ずっと違う子で通ってた??



来た来た、また来たよ、このパターン。

っていうか、うそでしょ! 

今日、二人目じゃん、このパターン…。

(一人目についての詳細は、前回のエッセイ「ご指名も考えもの?」をご覧ください)



フウカは再び閉口し、どうしたものか、

その子の名前を聞いちゃっていいものか、と、

考えあぐねていると



「でもその子、もう辞めちゃってね…」



聞きもしないのに、Oさんの方から、先を続けになります。



「辞めちゃった…? いつ頃なんですか?」


「うん、一年くらい前、かな…」


「一年…」



「そうなんだよね。その子は本職は医療関係仕事してて…」


医療関係の仕事、一年くらい前に辞めた…




あの子だ!!




フウカ、ピンと来ました。

たしかにちょうど1年ほど前に辞めた先輩キャストさんの中に、

本職が医療系のお仕事されているキャストさん仮名カホさん、いました。




ふ~ん、Oさんは、カホさんに通っていたんだ。


なるほど、カホさん、ホンワカした雰囲気だし、

Oさんの好みに合いそうです。



そして、フウカが尋ねたのか、Oさん本人が自ら語りはじめたのか、

どっちだったか覚えてはいないのですが、


Oさんが最初にカホさんを指名したきっかけも話してくれました。


Oさんがカホさんを指名し、通い続けた理由、

それは、カホさんと同じくOさんも医療関係のお仕事をされているから、

だといいます。



「なんていうか、同じ職種の仕事だから、

親近感がわいた、っていうか、この仕事に悪い人はいないから、

絶対に性格の良い子だな、と思って…」


とのこと。



なるほど、そういういきさつで、Oさん、カホさんをご指名にしたんですね。


ご指名なさる方って、どういう基準でご指名を決めるんだろ、

と常々思っていました。


大半はHPの写真なんだろうな、と思っていたのですが、

Oさんの場合は、その女の子のプロフィール欄「前職」のところも

しっかりチェックしていました。


風俗は女の子の肉体を求めに来るところですが、

でもそれと同時にその女の子の優しい気遣いや、内面も重要な要素なんだな、

と、この時もあらためて、気づかされました。



それにつけてもカホさん、改めて、可愛らしい先輩キャストさんだったな、

とほのぼの思い返されます。



とはいえ、フウカは直接カホさんにお会いしたことはないのですが、

HPの写真を見る限り、おっとり妹系の癒し系。


そしてお店内のブログを見ても、変に気取ったところもなく、

ちょっぴり天然も入っていて、実に性格の良さそうなキャストさん。



そんなカホさんの常連さんだったOさんですが、

思いの外、フウカのことも気に入ってくださったようで、


「また来てもいいですか?」

と、最後に言い残して帰られ、



フウカとしては、

あんな雰囲気も性格も可愛らしいカホさんの代役が、

果たしてこれからフウカに務まるのだろうか、



と、責任の重さではないですが、

ある種のプレッシャーをかんじてしまった、そんな日でした。




というわけで、この日は立て続けに2人、

フウカは、先輩キャストさんの常連さんを接客してしまい、


「こんな日もあるんだなぁ」

と、驚いた一日でした。



にしても、二人目のお辞めになったカホさんの常連さんだったOさんは良いとしても、


やはり、一人目のお客様、看板キャストさんの常連さんの心情はについては

本当に理解に苦しみます。

(詳しくは、前回のエッセイ「ご指名も考えもの?」をご参照ください)



あの場で、なぜフウカに、わざわざ「違う子で入っている」と言うのでしょうか。



こういったことは、他のキャストさんのこと、しかも現役キャストさんのことも絡むので、スタッフさんに聞いてみたいとは思いつつ、なかなか切りだすことができず、



フウカ、一人で悶々としています。


男性のみなさま、どう思われますか?



そして、看板キャストの先輩や、カホさんのように、

フウカが接客させていたお客様が、フウカの話を

他のキャストの子たちにしてることも、あるんだろうなぁ、と思うと、



あまりおかしな行動、言動は慎まないとダメだな、

と改めてそう思います。

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