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「する?」

あけましておめでとうございます、

フウカです。




大晦日、紅白、初詣、

そして1月1日元旦、新年をお迎えのことと思いますが、


みなさまいかがお過ごしでしょうか。



さてさて、フウカも昨日の元旦はお休みをいただき、

自宅でゆっくりさせていただきました。


おせち料理を食べたり、年賀状を見たり、

お正月特番のテレビを見たり。



「幸せ~~~(O^^O)」



というのも、年末に入ってから、

ずっと連続で出勤していたので、

久しぶりに丸一日のお休みなんです。



誰に気兼ねすることもなく

とってもくつろげました!!



そして、本日2日から

フウカは出勤なのですが、



今日のエッセイは、少しタイミングがずれていますが、

今年初のエッセイなので、抱負ではないですが、

自戒の念を込めて、



昨年ご来店くださったとあるお客様の話を

ご紹介させてください。




というのも、少々グチっぽい内容になってしまいますが、

「そ、そんな接客態度の悪い女の子、いるんだ!!」

と、呆気にとられてしまった出来事があったんです。




さてさて、そのお客様なのですが、

フウカは、初めてお会いするお客様で、

でも、普段通り、決められたマニュアルに従って、

サービスさせていただいたところ、



「いやぁ、フウカちゃん、とっても良かったよ、

ありがとね」

と、お客様、大変ご満悦の様子。




「ほんと~! だったら嬉しいです!!

良かった~」

と、フウカもにっこり微笑みながら、

お客様のお着替えを手伝っていると、



「っていうのもさ…」

と、お客様、眉根を寄せて言うんです。



「この前、接客してもらった子、

もう、最悪でさ…」


「最悪?」


「そう、最悪」


「な、何があったんですか…」




そのお客様いわく、前回接客してくれた女の子(仮名)Aちゃんですが、

やる気がなく、職務怠慢な接客だったそうです。



当店「パッション」の場合、お客様は、ご来店し、

女の子と個室に入ると、女の子はすぐにお洋服を脱いで、

サービスに入る、というマニュアルになっています。




ところがその日のちゃんは

「私、今日、なんだか体調が良くないんです」


と、お洋服を脱ぐことなく、

まずは世間話になったんだとか。



「そうなんだぁ、体調悪いなんて、

気の毒だね。風邪でもひいたの?」



お客様も、紳士ですので、女の子に無理も言えず、

とりあえず女の子の会話に、あわせていたものの、



世間話はとめどもなく続き、且つ、

Aちゃんは洋服を脱がないまま、20分が経過。




今回は1時間以上のロングコースでしたが、

すぐ始まるはずのサービスが

20分もおしゃべりで潰れている状況です。




しかもお客様はベットの隅に壁にもたれて座っているのに、

Aちゃんは一人、ベットに横たわり、そのうえ腕枕?

をしてリラックスモード全開だったんだとか。


とても具合が悪そうには、見えなかったそうです。




「Aちゃん、洋服とか、脱がないの?」

たまりかねたお客様、ついに切りだしました。



するとAちゃん、



「する?」

と、冷めた視線を投げかけます。



(「する?」じゃねぇだろ)

お客様、心の中でツバを吐いたそうです




とはいえ、その後はAちゃんもお洋服を脱ぎ、

ようやくのことでサービスに入ったので、

お客様もすることはしたそうです。



このあたりは、さすが男性ですね(笑)



ですが、そのサービスが佳境に入り、それが終わると、

お客様は一人シャワーを浴び、着替えを済ませ、




30分以上残り時間があるものの、

お店を後にしたんだとか。



「え?だって、30分もまだ時間があったなら、

まだまだサービス内容、残ってたんですよね?」



その30分の間に、まだいくつかのサービスがあり、

最後は、もう一度佳境を迎える場面があります。



「けどさ、Aちゃんの投げやりな態度っていうの?

後半30分も、またこっちからけしかけないと、

何にもしてくれないんじゃ、頭来るから」



「そっか、そうですよねぇ。

でも30分も残ってたら勿体ない気も…」


「だから、料金は全額返してもらった!」


「え?全額!?」




 お客様曰く、お店からの帰り際、

「パッション」スタッフに一言文句を言ってやたんだとか。



「お客様、随分早いお帰りですが、

何かありましたでしょうか」

と、尋ねる「パッション」スタッフに、




「何かありましたか?じゃないだろ。

30分以上も早く部屋出てんだから、


何かあったに決まってんだろ。

女の子の接客が悪すぎなんだよ」


「…それは大変失礼しました。

それで、どのような不手際があったんでしょうか」



そしてお客様は、Aちゃんの接客態度について

一部始終を話たところ、


「少々お待ちいただけますか」

と、少し待たされた後、



「大変申し訳ありませんでした」

料金の全額を返してくれたんだとか。



「そ、そんなことがあったんですか…」

「そうなんだよ」




なんだか恐ろしいですね。

そんな、なげやりな態度で接客する女の子がいるなんて。



お客様はため息交じりに言います。

「もちろん、その日の体調とかあるだろうし、

女の子だって、100パーセントのサービスが

出来ない日も、あると思う。



あと、入店して新しい子だと

サービスがまだ上手くない子もいると思う。


でも、それはそれで一生懸命やってくれれば、

下手でも、いいんだよ。気持ちが伝わるから。


だけど、あの時のAちゃんは論外だよ。

あきらかに、やる気なかった」






そして、フウカ、ハッとしました。


「そういえば、Aちゃん、

パッション辞めてます。

ついこのあいだ、ですが」


「へぇ~、そうなんだ」


「はい、そうなんです。しかも…」




スタッフさんが言っていたのですが、

たしか、Aちゃんは色々素行が悪く、

Aちゃん自ら「辞めた」のではなく、

お店側から「辞めさせた」らしいのです。




Aちゃんの言動は、他の女の子たちにも、

迷惑がかかっていたし、



(考えてみれば、フウカも少々

迷惑をこうむったことがあります)




真面目な話、

お店の存続にも危険をもたらしていたんだとか。





なので今回のお客様の件は、Aちゃんらしい、

といえば、Aちゃんらしく、



「やはりAちゃんだからこその所業だね」

といったところでしょうか。




と、お客様には迷惑がかかってしまって、

気の毒、というか、申し訳ない限りですが、



でも、フウカ、一つだけ一目置くというか、

あっぱれだと思ったのは、



お店側が、料金の「全額」を、

お返ししたことです。





お客様としても

「そうは言っても、一応

少しはサービスしてくれたから、

まさか、全額返してくれて、

こっちも恐縮しちゃったよ」


と驚いたそうです。




思うに、今回、フウカは初めて

このお客様を接客させていただきましたが、

お店としてはこのお客様は常連さんで、


そして、いままで紳士なお客様だったのが、

この日はいつにないご立腹だったこと。



そしてAちゃんの日頃の行いから推測して、

料金の全額をお返ししたんだと思います。




テレビか何かで見たことがあるのですが、

デパートなどの販売業の場合、



「クレーマーには手を焼くけれど、

でも、お店を愛してくれてるからこそクレームを

言ってくれる。(全員が全員ではないですが)


だから、クレーマーはお店にとっては、貴重な存在」


という側面があるんだとか。





たしかに、今回フウカが接客させていただいたお客様も、

怠慢Aちゃんの後で今回フウカの前にも、


お店「パッション」へは1、2度、

遊びにいらっしゃってるそうです。




語弊があってはいけませんが、

そう考えると、商売って面白いですね。



風俗は結局は性欲を満たすところですが、

でも人間対人間のやりとり、ですよね。



そこに心がかよっていなかったから、

今回のお客様もご立腹したわけですし…。




それと同時に、フウカもAちゃんのような怠慢を

おかさないよう、くれぐれも

気をつけなきゃ、と思いました。



先日の掲示板で、批判を書かれていた一件もありますし。



というわけで、新年早々

すっかり長くなってしまいましたが、

以上、「する?」でした。




フウカ



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