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・・・状況を説明しよう。
いつもどおり学校が終わって家に帰ってきたんだ。俺は帰宅部なので、部活は無い。
そしたら玄関に不審者がいた。凄く高そうな服を着ていたし、この街に金髪の人なんてそんなにいなかったから、声をかけるのを躊躇ったのだ。
でも向こうは振り向いた。人の気配がしたんだろう。そのときの顔。驚きと嬉しさが混じった顔だった。
もう一つ俺が驚いたのは、その人が外国人だったということだ。
明らかに日本人より肌が白い。顔も彫が深くて整った顔をしていた。こういうのをイケメンって言うんだろうな・・・
んで、俺が「すいませんが・・・・」と、声をかけようとした瞬間。
「お待ちしておりました・・・美弥様」
ってね。どういうこったい。
確かに俺の名前は美弥だ。れっきとした日本男児の楠木美弥だ。
でも、なんでこいつが俺の名前を知ってるんだ。
あ、もしかして、こいつは俺の生き別れの兄弟で・・・
「・・・・美弥様?」
無いな。兄弟だったら様とかつけないだろう。しかもこいつの方が俺より年上っぽいし。
そろそろ考えても無駄な気がしてきた。聞いてみるか。
「あの・・・貴方、誰なんですか・・・?」
「人間です」
何言ってんだこいつ。
「そりゃあ俺も人間ですよ。その姿で悪魔だったら笑うでしょ。」
「あぁ、そうかここでは初対面の相手にそう言ったりしないのか・・・・失敗した・・・」
「・・・・|(頭)大丈夫ですか」
「・・・・すいません、申し送れました。私はケルド、という者です。今回美弥様のもとにお尋ねしたのは他でもなく、美弥様のお父上・・・楠木令二様のことについてなのです。」
・・・楠木令二。
その名は何度も聞いたことのある、俺の父の名前だった。
「俺の・・・親父、いや・・・父がどうしたんですか」
嫌な予感がして、俺は唇をきゅっと噛んだ。
ケルドさんはゆっくりと口を開く。
「実は、そのお父上が・・・・先日、お亡くなりになられたのです・・・」




