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エトニア1  作者:
2/17

二つの選択肢

今回は説明がたっぷりです。わからない所があれば、また説明をしますので、どんどん質問を下さい!!

何もない真っ白な空間。そこでセナは目を覚ました。

(あれ...僕は確か...エトニアって所にいったような...)

そしてやはり体を見る。

(やっぱり夢じゃないか...どうしよう...それにここはどこだろ?)

セナがキョロキョロしていると、突然後ろから、

「本当にごめんなさい。こんなことをしてしまって...ごめんなさい!」

ときこえてきた。

すぐに後ろを向くと、そこには若い女性がお辞儀をして立っていた。彼女の背中には今の自分の背中にあるものと同じ形の羽があった。

「あなたは...?」

そう言うと彼女はゆっくりと頭をあげた。セナよりも短めの黄緑色の髪、絶対に柔らかいであろう唇、鼻は細く、髪と同じいろの瞳はとても優しそうだ。着ているものは純白のワンピースに似たものだ。

「いきなりすみません。私はディアナ。あなたに全てを話すためにきました。」

(ディアナ?あ、そういえばあの猫耳少女がいってた神様か。)

「全てを話す?」

「はい。私達のしたこと、それとこの世界の危機についてを。」

「危機?」

「そうです。私達は元々天界からそれぞれの世界を守る存在でした。ちなみに私は妖精神ですから妖精達を守護しています。しかしある時、ジークという神が人間を守護するのをやめ、反乱をおこしました。世界を闇で覆い、全ての生命を奪おうとしたのです。以前からこの世界を滅ぼそうとしてきた他の神々やジークに説得されたほかの大勢の神々と一緒に。それに対抗するために、私達は残った神とグループを作りました。ですがジーク達の数が二十程なのに対して、私達は三です。私達妖精神以外は既にやられてしまいました。私達が生き残れたのは、他の神々よりも魔力が強かったからですが、ジーク達全員襲われたら、世界を守ることはできません。そこであなたをこの世界に呼び出しました。」

「どういうことですか?」

「私達がまともに戦っても、数が多すぎるので勝てません。そこで思いついた唯一の手段が、私達三人の妖精神の力を一つにすることです。ですが私達の力は互いの力が反発しあって直接一つにすることはできません。それを可能にする方法は一つ、他の生き物にそれぞれのもつ全ての力を注ぐことです。それしかありませんでした。」

「それがどうして僕なんです?」

「私達の魂のせいです。魂には二つの種類があります。魂と心です。魂が内側の魂、心を包んでいます。私達の存在は魔力によく似たエネルギーです。魂や体なども全てです。私達があなたに全ての力を注ぐ時に、本当に全て送ったからです。私達の魂は普通の魂と違い、特殊なので神以外に送ればまちがいなく精神が崩壊して植物人間状態になったでしょう。ただあなたはちがった。あなたは私達の魂に耐えるだけの魂をもっていました。他の世界を探しましたが、唯一あなただけです。」

「じゃ、じゃあなぜこの姿なのですか!?」

「本当にごめんなさい!」

また彼女は頭を下げる。

「私達の存在の全ては魔力に似ているので、送った時に私達の体があなたの魂と結びついて...それで...」

「元には戻れ...ます...よね?」

「それは...そのぉ...」

「もしかし...て?」

「は、はい。いくらあなたの魂が私達の魂を受けきれても衝撃はやはり強いから体は100%消滅するはずです...」

「じゃあ体を構築しなおすのは...」

藁をもすがるおもいだ。

「完全に消滅しているので...元のデータが無いと...ごめんなさい!ごめんなさい!申し訳ございません!!」

ヘナヘナとその場にすわりこんだ。

「帰れないんですね...もう...」

「そ、それはちがいます!私達は人間の神ではありません。人間の意思を無視することは出来ません。ですから最後にきめるのはあなたです。私達は既にあなたの一部になって消滅しました。この夢は最後の魔法です。そしてこの魔法には、あなたが望めば元の世界に転送する空間魔法が仕掛けられています。」

「もしそうしたら、この世界は?

「闇に...覆われます。力不足だった私達が悪いのですが、救えるのはあなたかエトニアどちらかひとつ...」

言葉をきる。

「申し訳ございませんでした!!」

泣きながら頭をさげるディアナ。

「もう、いいから。その答えは決まってる。僕はここに残る。」

この姿で帰っても、大問題になるだけだ。

「...え?で、でもそれじゃ私!」

「僕なら大丈夫だから。あなたはこの世界が好きなんでしょう?それでとった行動なら誰も恨みません。僕もこの世界をもっと見てまわりたいし。」

本当は全然大丈夫ではない。今すぐにでも泣き出したかった。

それと同時にこの泣いている神様を泣かせたくない、お節介な自分もいた。

「う...うう、本当にありがとうございます。」

せっかくの顔が台無しになっているディアナはしばらく泣いていた。

それからずっとディアナが泣いていたから、会話はほとんどなかった。

すると、ディアナの姿が薄くなっていることに気づいた。

「姿が!」

「大丈夫です。魔法が弱まっているだけです。」

「そんな!」

「しかたありません。私はもう存在していないのですから。」

その間にも姿は薄れていく。

「あなたはこの世界を救える最後の光です。私の大好きなこの世界を守って...それと、最後に。これからのあなたの名前はリア、天界の言葉で【女神の後継者】です。ありがとう、リア...」

そう言い残しディアナの姿は消えた。





2話からいきなりですけど悲しかったですね。ですが毎回こんな感じではありませんよ!次回は4人(?)の仲間が登場して(他の女性メンバーの)買い物に付き合わされます!お楽しみに!!



これを読んでる皆さんなら、どちらを選びますか?鳶(作者)なら、世界をすくいますね。自分はこっちです~とかコメントや評価がくるとうれしいなぁ。

(くるよね!?きっとくるよね!?)

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