猫耳少女と妖精
皆さんはじめまして、初投稿の鳶です。ゆっくりかいていくのは3話あたりからにしようと思っていますので、1話と2話はスピードがはやめです。その点を理解してお読みください。
そして、鳶的にファンタジーとして面白くなるのはもう少しあとになります。どうかそこまで我慢してこの小説をお読みください。
「ううん・・・」
それは眼を覚ましたようだ。
辺りには巨大な白い木ばかりだ。森の中の様らしい。
(でかっ!地球にはこんなでかい木もあるのか。)
「にしてもここはどこだろ・・・」
そういって辺りを見渡す。
辺りには巨大な白い木だけ・・・ではなかった。
離れた所に何かが倒れているのだ。
それはすぐに走り出した。
それは元々足の速さと体力には自信があった方だが、なぜか今は体が思うように進まない。
それでもそれは何かが気になって、そのまま走り続けた。
当然着いた時にはそれも倒れていた。
(何か体がへんだけど・・・まあいい。今はこっちだね。)
それの目の前にはな虎、少年と少女がたおれせいた。
よくみると少年の耳はとがっており、少女には猫のような耳と尻尾がついている。
(すごい・・・ここの森の生き物はどれも大きいのかな?それにこーいうのはどう見ても日本の中、いや地球の中には存在しないはずだけど・・・)
それが首をかしげていると急に少女が起き出した。
「うう・・・何があったっけ?あ、そっか。確かに光が・・・」
急に声を出したから、「わっ!」と 叫んでしまった。
「あの~ちょっといいですか?」
勇気を出して聞いた。
「え?どこどこ?」
少女がキョロキョロ辺りを見ながら動きだしたので、危うく踏み潰されかけた。
「下です!危ないから止まってください!」
「下?」
少女は下を向く。
「うそ!すっごーい!」
それは少女に掴まれてしまった。
「ちょっと、放してください!」
「え?ああごめんなさい。」
やっと降ろしてくれた。
「いきなり掴まないで下さい!」
女性にこんなことをされるのは嫌いだ。もちろん男性も、だ。
「ごめんなさい。それよりあなたは?」
こんな巨人だらけの森で一人きりだと話したら、どうなるかわからない。
「え、いや、まあそれよりここはどこです?」
「ここ?ここはセトゥの森よ。この白い木がはえているのが特徴なの。」
「セトゥの森・・・」
「この白い木がはえているのはエトニアでもここだけなの。すごいでしょ!」
エトニア?まさか本当に異世界なのか?
「あの・・・エトニアってなんですか?」
これには少女も驚いたらしく、目を丸くさせていた。
「あなた本当にエトニアがわからないの?」
「・・・はい。何も分かりません。」
うーん、と再び首をかしげている少女。ちょっとかわいい。
「記憶喪失?」
「いえ、それが・・・記憶はちゃんとあるんですよ。」
(あの羽のことは覚えている...あれは一体...?)
「え?」
少女は驚いていた。
「じゃああなたの国はどこ?セランズ?テラニス?レニメなの?」
「?」
それには戸惑った。
「どれも聞いたことがありませんけど・・・」
「ウソ!エトニアで有名な三国を知らないなんて!」
「すみません、エトニアはまさかこの世界のことですか?」
エトニア?
「ええ、そうよ。」
やはりそうか。
ここは日本でも地球でもないんだ。
エトニアという世界なのか。
じゃあどうやってかえればいいんだ?
そう考えていたとき、少女が
「あなたもしかして・・・」
といいかけたのですぐに考えるのをやめた。
「まさかこの世界の妖精じゃないの?」
はい。僕はこの世界の人間じゃありませ・・・ん?あれ?妖精?人間の
間違いじゃないのか?
「あの・・・人間の間違いじゃないのですか?」
「妖精でもないの?その姿で?」
それは慌てて体をみる。
髪は腰の辺りまで真っ直ぐに伸び、手足はすぐに折れそうなぐらいに細かった。
前にはなぜか少し膨らんでいる自分の胸。
そして背中をみて自分を妖精だといっていた理由がわかった。
そこには蝶のように美しく、日の光を受けて輝く羽がついていた。
その直後、気を失った。
「え、なんのこと?」
そういったのは赤羽中学2年柳瀬セナトだ。
「昨日いっただろ?」
こちらはセナの親友である十条陸だ。
二人とも人気のない道を歩いている。
「昨日の話、もちろん忘れてないよな?」
「ああ、あれか。今日の夕方な。」
彼等は昨日の放課後、陸の家でゲームをする約束をしていた。
難しいから手伝ってほしいらしい。
「じゃあまってるぜ。急いでくれよ!」
「わかった。」
そして陸は走っていった。
(じゃあ僕も帰るかな・・・)
そう思って歩き始めた時だった。
突然目の前に白い鳥の羽がヒラヒラと落ちてきた。
「?なんだこれ?」
すぐに空を見上げる。
しかしなにもない。
(変だな・・・)
そう思いつつ羽を拾い上げた瞬間、突如羽が光始めた。
(見間違いかな?光っているように見えるのは)
しかし羽の光はどんどん大きくなっていく。
(う、もう目を開けていられない!)
「ううう、、、うわぁーーーーーーーーーーーーーー!!」
それは再び目を覚ました。
ベッドの上のようだ。
「うう...わぁ!?」
目の前には顔。しかも巨大。どうやらあの猫耳少女のようだ。
「え、あ、ごめんなさい。ちょっと近かったかな。」
そういって少女は少しさがった。
「それで、あなた大丈夫?急に倒れたけど。」
ベッドの上で体を起こす。顔に青色の長い髪がかかったから手でどかす。
(倒れて?え~と確か...)
「!!」
すぐに背中をみる。
そこにはやはり薄く美しい羽があった。
「お願いです、教えてください!何故この姿なんですか?」
「どういうこと?まったく意味がわからないけど。事情があるならはなしてくれる?」
「は、はい。」
それからしばらくして、それはわかっていることを話終えた。
「それじゃああなたは地球って言う所からきたの!?それに白い鳥の羽!?あれは・・・」
少女はずっと何かを呟きながら考えている。
「何か知っているなら教えてください!」
「あ、ああ、ごめんなさい。」
そういって深呼吸をしたあと、はなしはじめた。
「なら話すけど、ほんの少ししか分からないからね。まずあなたはなぜこちらに来たのか。これは多分神の仕業よ。白い鳥の羽は三人の妖精の神様のシンボルなの。ディアナ、フィーラ、パルという女神たちのね。だから何かの理由であなたをこっちに転送させたのだとおもうわ。」
「だったら・・・僕はどうしたら・・・」
「私には分からない。でもその神様たちは良い神だから、必ず何かコンタクトをとってくるとおもうけどね。」
「そうですか・・・」
「まあそれよりあなただいぶ疲れてるみたいだから少し休んだら?」
(確かに、なにかくらくらする。)
「ありがとうございます・・・」
「じゃあ私はみんなの所にもどるから。」
「あっ、あの、ありがとうございました!」
「大丈夫よ。まだここにいるから。」
そう言い残し少女はドアを開けて隣の部屋にいった。
そしてセナトはすぐに眠った。
初心者なのであまりうまくありませんが、応援お願いします!
もう少しすれば、必ず面白くします。(ファンタジーとして)
ただ使っている端末が端末なので、一話をつくるのにとても時間がかかります。それでもいいよ!という方は応援をお願いします!
感想等は大歓迎です!どんどん送ってください!!