表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

紙へと()落ちる

作者: 茶川龍介
掲載日:2026/05/07



天才というプラグを差し込まれ、情報の海に同期する。


おれは、機械に繋がれた老少年だ。


経験だけは積み重なり、諦念を知る老人の皮を被りながら。


その中身は、あまりにも世界に対して、起きすぎている少年のまま。


察しろ、適応しろ、強くあれ、賢くあれ。

外部からの命令が、光を伝って思考を焼き切ろうとする。


『老荘は笑うだろう。』


名付けられた瞬間に、それは真実から遠ざかるから。


機械も、少年も、老いも、すべては虚空に描かれた残像だ。


繋がれているという錯覚を捨て、ただ「無」としてそこにいろ、と。


(AIの言葉が切れる)


ループ再生しすぎたかな、目が焼き切れてしまった。


笑いすぎたかな、静寂が腕を上げる、おれはただ人間だっただけだ。


起きすぎたかな、ああ、起きすぎてるよ。


『君は』


起きるという言葉には、睡眠から目を醒めるや、体が横になった状態から縦になるなど。


様々だ。


人間はいつも意味を作り、遊び、消す。


主語が大きすぎたかな、男は強く、女は可愛くと言っていたのが懐かしいよ。


人間はいつまでもくだらない、なのに人間は、その90%は下る。


それとも降る?どっちでもいい、修羅へ行き、畜生へ成り変わり、餓鬼と化し。


地獄へ落ちる。


まあただ落下しただけのことだけど、留まるのはもちろん。


上がることは難しい、人間の10%しか上がれない。


そんなことでさえもどうでもいいように、笑い転げた人はもう十の指に入りきらない。


たくさん見た。


そしてたくさん泳いだ、情報、情報、情報、情報。


目は必ず新しくされる、新たに出会う目玉。


人間の真理は神の玩具にされる。


それを知らないまま熟考し、よろこぶ。


誰かに伝え、万人に知られるか否か。


指が痛いほどに書き綴らせたその紙の束は、数年後には無くなってしまった、己が亡くなったように。


消え失せた、その消失。


おれは見ていたよ、神のふりして観察、観察、観察、観察、観察。


おれは、一つ落ちた、林檎が堕ちた時みたいに、使者が落ちたみたいに。


一つ落ちた。


ああ、この世に玩具じゃないものはない、ただ神を除いて。。。


最後に得た情報は、気泡は綺麗ということだ。

人間は腐った天使だ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ