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恋と任務はシークレットで  作者: Dr.Kei
リベルタス内偵捜査編

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8/14

File No.8 重大なミス

「裏切りは、何があっても許さない。仮に裏切ったら、そいつは殺す。必ず殺す。それが、我がファミリー、リベルタスの鉄則だ。この三つのルールを必ず守れ。分かったな?」

黒沼は冷酷な口調で、二人に問いかけた。

「…はい」

二人はすっかり怖気づき、声を震わせて答えた。

「じゃあ今日はもう帰っていい。明日は朝七時に来い。裏切りでもしたら…分かってるな? じゃあ、また」

そう言って、黒沼は二人を帰らせた。

帰り道、二人はずっと無言だった。

あまりにも衝撃的な出来事だったからだ。

「俺の作戦、どうだった?」

加江田が、宇佐美に尋ねた。

実は加江田の作戦とは、リベルタスに新入りとして潜り込み、内偵捜査を行い、メンバー全員の情報を入手するというものだった。

「かなりリスキーだけど…それしか方法がなかったから、受け入れたわ」

宇佐美は、どこか諦めたように答えた。

それからしばらく、沈黙が続いた。

やがて、加江田が口を開いた。

「…リベルタス、許せないよな」

「ええ。自由で平等な国を作るですって?あいつらがやっていることは、ただの犯罪よ」

「そうだ。だから取り締まらなければいけない。俺たちが」

「ええ」

そして二人は、声を揃えて言った。

「世の中を乱す者は、必ず取り締まる。たとえ、どんな手段を使ってでも」

横浜の夜景を背に、二人は固く決意した。

そして翌朝、二人は、岩山に昨日の出来事を報告した。

「分かった。くれぐれも気をつけて内偵捜査を続けろ。何かあれば、すぐスピーカーで連絡するように。じゃあ、今日も頼んだ」

岩山はそう告げた。

「はい!」

二人は力強く返事をし、横浜へ向かった。

一方、岩山は二人と別れたあと、ずっと考え込んでいた。


ー何か、うさかえコンビに言い忘れているような…何だったけなー…ー

岩山はいくら考えても、思い出せ無かった。

そこへ、副隊長の高杉光人が声をかけた。

「失礼します。今日の予定表、置いておきますね。それと、夕方からリベルタスの拠点に家宅捜査が入ります」

「あっ…!」

岩山は、はっとした表情を浮かべた。

「そうだ…! 夕方から家宅捜査が入ることを、二人に伝えていなかった!!」

岩山は、決定的な連絡ミスを犯してしまったのだった。

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