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恋と任務はシークレットで  作者: Dr.Kei
リベルタス内偵捜査編

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13/14

File No.13 取引

「もう毎日金欠で苦しくてさ…どうすればいいんだよ、もう」

小丸は泣きながら言った。

「そりゃ、こんなブラックで、しかも違法なテロ組織で働いてりゃ、金欠にもなるだろ。もっとちゃんとしたところで働けば…」

加江田は呆れたように言った。

「じゃあ、そのちゃんとしたところが、中卒の僕なんかを採用してくれると思う!?そんなわけないでしょ…」

小丸は再び泣きながら叫んだ。

その時、小丸はふっと泣き止み、急に真顔になってこう言った。

「…僕、薄々気づいてたんだけどさ。君たち、公安でしょ?」

「どうしてそれを?」

宇佐美が問い返した。

「倉庫の裏で、二人が話してるのを聞いちゃってさ…。まあ、別にいいよ。僕、リベルタスのこと嫌いだし」

そう言って小丸は視線を落とした。

「いいよなぁ、二人は。ちゃんとした仕事に就いてて…本当に、羨ましいよ」

しばらくの沈黙が流れた。

やがて、加江田が口を開いた。

「なあ、小丸。もし、俺たちの作戦に協力してくれたら、それなりの報酬を出す。さらに、お前だけは、逮捕を免除する」

加江田は小丸をまっすぐ見据えた。

「どうだ。この取引、飲んでくれるか?」

加江田は、唐突に小丸へ取引を持ちかけたのだった。

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