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恋と任務はシークレットで  作者: Dr.Kei
リベルタス内偵捜査編

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11/14

File No.11 証拠隠滅

「入るぞ」

岩山がそう言うと、数人の捜査官が倉庫の中へ踏み込んだ。

彼らは倉庫の隅々まで捜索したが、事件性を示すものは一切見つからなかった。

しかし、それは地下にシェルターが存在することに、誰一人として気づかなかったからに他ならない。

「それ以上捜査を続けるなら、名誉毀損で訴えますよ。第一、私たちは何も悪いことをしていないじゃないですか?」

黒沼は意地の悪い笑みを浮かべて言った。

「い、いえ…あなた方のグループは、反社会的な発言を繰り返していて、少し怪しいと判断しただけで…」

追い詰められた岩山は、弱気な口調で答える。

「でもこの国には、言論の自由というものがありますよね? 発言だけで怪しいかどうかを決めるなんて、おかしいでしょう」

黒沼がそう言うと、加江田と宇佐美を除いたファミリーたちが、「そうだ!」「その通りだ!」と一斉に声を上げた。

「…」

岩山は言葉を失い、黙り込んだ。

やがて、悔しそうに歯を食いしばりながら言った。

「…今日は一旦、引き上げるぞ」

そうして捜査官たちは、その場を後にした。

加江田と宇佐美は、胸を撫で下ろした。

ー良かった…岩山隊長、うまく俺たちのことを知らないふりをしてくれた…ー

しかし、その安堵は長くは続かなかった。

黒沼が、加江田を射殺すような視線で睨みつけた。

「てめえ…なんでさっき、俺の命令もなしにドアを開けた?ああん!?」

黒沼は、怒りを露わにして怒鳴りつけた。

加江田は大ピンチになってしまったのだった。

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