File No.10 驚きの行動
「どうしてそんなに驚くんだ? 革命組織にとって、これくらい普通のことだろ?」
黒沼は不思議そうに二人に問いかけた。
「いえ、ちょっと公安に緊張しているだけです…」
宇佐美は苦笑いしながら答えた。
「そうか。それならいい」
半沢は安心したようにうなずいた。
「愛おしいファミリーたち!まずは、開発中の爆発装置をすべて地下シェルターにしまってくれ!」
半沢が命令すると、
「イエッサー!!」
威勢のいい返事とともに、途轍もなく重い大量の爆弾を地下へ運び込む作業が始まった。
「う…重い…」
宇佐美は、火薬の詰まった袋を抱え、よろめきながら運んでいた。
「手伝おうか?」
加江田が心配そうに声をかけた。
しかし…
「ふん、結構よ」
宇佐美はそっぽを向き、そのまま運び続けた。
「なんでー?」
加江田は不思議そうに首を傾げたが、すぐに気を取り直し、重そうな機械を二、三個まとめて軽々と運んでいった。
しばらくして、ファミリーはすべての物資を地下シェルターにしまい終えた。
「次は、ドアの前の鉄壁の設置だ」
半沢の指示で、分厚い鉄の壁がドアの前に取り付けられていく。
「よし。これで準備万端だ。鉄の壁はいつも破壊されてしまうが、爆発物を所持していることまでは、さすがに公安も見つけられないだろう」
そして夕方、数人の捜査官が家宅捜索にやって来た。
ドンドンドンドンドン!!
岩山が鉄の壁を激しく叩いた。
「おい! いい加減に開けろ!!」
岩山の怒声が響くが、頑丈なドアはびくともしなかった。
一方、倉庫の中に身を潜めていた半沢は、意地悪そうな笑みを浮かべた。
「ははは! どうだどうだ! ざまあって、おい!?」
その瞬間、正義感が爆発した加江田が、急にドアの方へ歩み寄った。
「何してるんだよ!? 川本!?」
半沢は慌てて叫んだ。
ガチャッ。
鍵の音が響き、次の瞬間、加江田はドアを開け放ってしまったのだった。




