貴方の婚約破棄の先には 「真実の愛編」
アルメディア王国ので禁忌と呼ばれる王族の伝説があった。
「公爵令嬢ミーリア、君との婚約破棄を宣言する」
壇上にて婚約破棄を宣言しているのは、この国の王太子にて、ミーリアの婚約者、ルーク王子であった。
しかし、婚約破棄を告げられたおっとりとした令嬢が返事をしたのです。
「あのー、ルーク殿下差し出がましいお話ですが、私はミーリア様ではなくミリアですよ。 それにワタクシは公爵令嬢ではなく伯爵令嬢です」
「えっ?」
「本当のミーリア様はあちらですよ」
ミリアが指さす方向を見ると、ルーク王子が振り向くとランドセルを背負った集団が歩いていたのだ。
「最近は令嬢の中でもいじめが流行っているみたいで貴族家の中で生まれた月日を誤魔化すことが多いようですよ。あのミーリア様も……」
「それは誤魔化しすぎじゃないか、公爵家がそれでいいのかよ……」
取巻きの一人がぼやくものの、王子本人の様子は……
令嬢を一目見て王子は
「かっ、かわいいーー。 お、俺は真実の愛に目覚めた! 俺と結婚してくれ」
「いやです」
16歳の王子と6歳の女の子それは犯罪だった……。
しかも速攻で振られていた……。
さらに社交界でその醜聞が広がり、ルークはアルメディアのロリコン王子と呼ばれ嘲笑されたのでした。
それは王家にとって恥だったので禁忌とされる伝説になったのでした……。
おしまい
公爵令嬢がランドセルを背負っているのは突っ込まないでください……。
ネタバレなのでキーワードに入れていませんが、本当のキーワードは「ロリコン」「お巡りさんここです」のふたつです。
公爵令嬢がランドセルを背負っているのは突っ込まないでください……。
ネタバレなのでキーワードに入れていませんが、本当のキーワードは「ロリコン」「お巡りさんここです」のふたつです。