追われる恋
こんにちは♪キャラメル・ラテです!
4話目です!!
良かったら読んでください〜
「よし、帰ろーぜ!菜月」
「う、うん!」
今日から、彰良が彼氏。
「さみーな、なんかあったけーもの食ってこーぜ」
彰良が言う。なんか、彰良といると安心する。
「うん!」
「何食う?」
「うーん、おでん、ラーメン、ハンバーグ……」
「ピザに、ハンバーガーにチーズフォンデュ……」
私のあとに続いて彰良が言う。私たちはお互い顔を見合わせて笑った。
「あ、自販機あるよ。温かいもの買おう」
「お、いいねぇ」
公園の前に自販機を見つけた。
「えーっと、コーヒー、紅茶、おしるこ、コンポタ、お茶、ホットレモン……迷う」
「わかる」
風が冷たい。
「さみーから早く選ぼーぜ」
彰良が言う。
「え、決まった?」
「まだ」
私が聞いて彰良が言う。
彰良も私も優柔不断。なかなか決まらん。
「何で迷ってる?」
「ホットレモンとおしるこ」
「ねぇ、俺も。はんぶんこしよーぜ」
私たちは二人で笑いあった。
「うわ、おしることレモン合わねー」
「甘いんだか酸っぱいんだかわかんねぇ」
また、私たちは笑いあった。
なんだか、安心する。でも、こんなとき、陽翔だったらって考えてしまう。いけないことだとわかっていても……。
「それでさー、」
「えー、面白い」
教室で陽翔と歩弓が話してる。陽翔、私にはあんな顔しなかったのに……。
「ごめーん、待った?」
「いや、全然」
今日、彰良と私の部活休みがかぶったから、お出かけ。アミューズメント施設に来ていた。
陽翔の時と同じ最終日……。
彰良と過ごす時間は楽しい。でも私は、まだ陽翔のことが忘れられないでいた。
「なぁ、なにやりたい?」
「んー、ボウリングもいいし、カラオケもいいよね。あ、コインゲームもできるの?UFOキャッチャーもある!迷っちゃう」
「全部やろ」
「え?」
「やりたいこと全部」
私が迷っていると彰良がとんでもないことを言い出した。
「はぁー!楽しかった」
「だな」
充実した1日だった。普段のストレス、嫌なこと、全部忘れられた。
明日……。明日、陽翔と彰良、どっちを選ぶか決めないといけない。
「動き疲れただろ?定食屋あるから休憩がてら夜飯食おーぜ」
「うん!」
今は、今は楽しもう。
「あー、何食べよう、迷っちゃうんだよなー」
「んなもん、メニューが多いのが悪い」
私が迷ってたら彰良が言った。
「メニューのせいにしないの〜」
彰良、陽翔、歩弓。3人は誰を選ぶんだろう……。
もし、もしも、歩弓と陽翔がカップルに……。
はぁ……。なんでこんなに陽翔のこと好きになっちゃったんだろう。認めたら、一気に好きになった。
恋ってこんなに辛いんだ。
「決まった?」
「え、あ、ごめん!今決める」
もう、明日のことばかり。
「餃子定食にしようかな!」
「おっ俺は肉野菜炒め定食」
好きな人には、好きな人がいて、そのまた好きな人には、好きな人が、そしてそのまた好きな人にも好きな人。はぁ……。どうしてこんな。
ここまで読んでくれてありがとうございます♬
次回、最終話です❁
評価・感想お待ちしてます!!
キャラメル・ラテ