追う恋
キャラメル・ラテです!!
3話目です〜!
「じゃ、帰ろうか」
「う、うん」
はあぁ〜。なんか緊張する。今日から陽翔が彼氏。普段普通に話してたのに、いざとなるとこんなに緊張するものなの?
そもそも、カップルって何するんだろう。中学のときは、部活まっしぐらだったし、小学校なんて、恋すらしなかった。
「どっか行きたいとこある?」
「え?!」
え?!行きたいとこ?!陽翔といればどこでも楽しい、けど……。カップルってどこでデートしてるんだ?動物園?水族館?遊園地?
でも、こんな部活後にそんなハードな所行けないし……。
「うーん、ドーナツ屋?」
「ぷっ、いつもと一緒じゃねーか」
陽翔に笑われてしまった。笑った顔もかわいい。じゃなくて、えっと……。
「カフェでも行く?」
「う、うん!」
陽翔の提案でカフェに来た。
「何飲む?」
「うーん、どうしよう。コーヒーも好きだし、紅茶も好き、あー、ジュースも美味しそう。スムージーもいいな」
「ゆっくり選びな」
「え?!陽翔もう決まったの?」
「うん、コーヒーにする」
そうだ、レストランでもすぐに決めてた。デートだし、テンポ合わせたほうがいいよね、あー、でも迷う。
「私、レモンティーにする」
「おっけー、何か甘いものでも食べる?」
「食べたい!」
あー、甘いもの。ショートケーキにチョコレートケーキ、モンブランにスフレ、パンケーキ、プリン。あ、プリンアラモードもあるの?あぁ……。アイスもある。でも寒いしな。
あー、早く決めなきゃ
「ショートケーキ!」
「おっ俺もショートケーキ」
陽翔が笑いながら言う。良かった、ショートケーキにして。
あー、幸せな時間だった。あと13日間が勝負……。
「あれ?なっちゃん、いつもよりかわいくなった?」
次の日、学校で歩弓に言われた。
「歩弓こそ!」
恋する女の子はかわいくなるって言うよね……。来週には、陽翔は歩弓のもの……。
だめだめ、恨みっこなし。歩弓は幼馴染兼親友。どちらにしてもそのことに変わりはない。
「今日もいつものとこでな」
「う、うん……!!」
彰良と歩弓が話す。かわいいな、このカップル。
「おまたせ、待った?」
「ううん!全然!」
今日は、お互いの部活休みがかぶったから1日中お出かけ。て、いっても、今日が最終日。日曜日……。
明日から自動的に陽翔は歩弓の元へ
「うー、結構寒いね」
私たちはアウトレットモールへ来ていた。11月の冷たい風が私の頬をなでる。
「手、繋ぐ?」
「え?!」
え!え!え!え!えぇ〜!陽翔から誘ってくれた。
「嫌だったらいいけど」
「繋ぐ」
ドキドキドキドキ。心臓がなってるのが伝わる。
「あ、イルミネーション」
「ほんとだぁ。きれい〜」
クリスマスの準備が着々と進んでいる。今年はどんなクリスマスになるのかなぁ……。
「そろそろ帰るか」
陽翔が言った。
「いやだ」
考えるより、口が開いてた。
「え?」
「いやだよぉ……。だって、今日で最後なんだよ?」
はぁ……。陽翔、困ってるよね。泣いてる顔を見せたくなくて顔をあげられない。
陽翔どんな顔してるんだろ……。
え?
突然、陽翔に抱きつかれた。
あったかい……。心地いい。私の鼓動が陽翔に伝わる。
私たちは無言で抱きついた。
でも、このままじゃダメ。
私は、陽翔を振り払うようにして、家に向かって走っていった。
ここまで読んでくれてありがとうございます!!
次回もよろしくね〜♬
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