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ミラクル

こんにちは♪

キャラメル・ラテです!

連載は初めてです!!

全部で5話です♬

第1話、良かったら読んでください〜!

 キーンコーンカーンコーン

「いやー、テスト前だから自習が多いねぇ」

「ほんとっ!眠りやすいからありがたい」

「もー、なっちゃんたら〜」

 休み時間、幼馴染の歩弓と他愛のない話をしていた。

「今日も放課後、いつものとこな!」

 後ろから、彰良の声がする。

「おっけー!」

 私と歩弓が返事をする。

「さー、今日も開催しちゃいますかっ!テスト勉強という名のおしゃべり大会!」

「それ、最初に言っちゃうんだ」

 私が言うと、陽翔が笑いながらつっこむ。



放課後

「あー、幸せ。このまま時間が止まればいいのに〜」

「これで、テストなければ最高なんだけどな」

 私と彰良がテスト期間の幸せに浸っていた。

「テストなかったらテスト期間にならないじゃん」

「あぁ、確かに」

「気づいてなかったの?」

 彰良に陽翔が突っ込んで、歩弓が笑う。

 いつもは全員違う部活に入部しているから、こうやって放課後遊ぶことができない。

 だから、4人で過ごすこの時間は貴重な時間。

「さて、問題です。日本の都道府県を5つ答えよ!」

 彰良がみんなに問題を出した。

「いや、小学生レベルだよ」

 歩弓が言いながら笑う。

「せてめ、テスト範囲から出そうよ」

 陽翔が突っ込む。

 彰良と陽翔は幼馴染。席が近くなったのを理由に、私と歩弓と仲良くなった。

「日本でしょー?北海道!」

「あとは?」

「えーっと………」

 私が答える。え、北海道以外わからない。

「ぷっ」

「あー、ちょっと今陽翔笑ったでしょー!」

 幸せだな。こんな時間がずっと続いてほしい。

「そんなことより、ドーナツ食べよ?」

 歩弓が仕切り直す。

「そうしよっか」

 全員運動部で、運動はバリバリできるけど、勉強はそこまでできるわけじゃない。

 そんな4人が集まるといつもこう。

 今の関係が一番心地いい。こんな日々がずっと続くといいのに……。




「あー!テスト終わったー!」

 テスト期間が終わってしまった。

「明日から部活だねー」

「一緒に帰れないのかー」

 私はテニス部、歩弓はバトミントン部、陽翔はバレー部で彰良はバスケ部。みんな違う部活……。休みもなかなかかぶらない。






「あれ、菜月?」

 部活終わり、陽翔に偶然会った。

「あ、陽翔!お疲れ〜。今帰り?」

「おう」

 私達は自然と一緒に帰った。

「テストどうだった?」

「それがね、聞いて?赤点なかったのー!」

 陽翔に聞かれて私が答える。

「お、良かったじゃん」

「本当、テニス部、赤点1教科につき、外周10周だからさ」

「そりゃ大変だ」

「ほんと〜」


「ねぇ、あのさ、菜月」

「ん?」

「あの……」

 陽翔……?何か言いにくそう。

「ふ、歩弓って好きな人いるのかな……」

「えっ?!」

 え、陽翔?!え……。もしかして歩弓のこと……。そんな……。

 あれ?なんでこんなにモヤモヤしてるんだ?

「菜月?」

「え、あ、ごめんごめん。好きな人ね〜。どうだろう。そういう話しないからな」

「そっか、ありがと」

「今度の日曜にさ、バレーの試合あんだけど、歩弓誘って見に来てくんない?」

「いいよ。歩弓に聞いてみる」

 とは、言ったものの、家に帰ってもこの胸のモヤモヤは消えなかった。



「おっす、菜月」

 朝練に行く途中、横断歩道前で彰良に偶然会った。

「あ、彰良。おはよう」

「あれ?なんか元気ない?」

 このこと、彰良に相談してみようかな。歩弓には、できないし。

「あのね……」

 私は、彰良に全て話した。このモヤモヤも。

「そっか……。それは……」

「それは?」

「菜月、お前、陽翔のこと好きなんじゃ」

「え?!」

 私が?!嘘……。でも、そうなのかな?

「じゃあ、俺、先行く」

「え?う、うん」

 学校まで数メートルなのに、先に行ってしまった。



「おはよう、歩弓」

「あ、陽翔おはよう」

 朝練が終わって教室に入ろうとドアを開けたら歩弓と陽翔が挨拶をしてた。それだけなのに……。ただ、それだけなのに……。

 どうして、こんなに胸が痛いの?

「あ、なっちゃん!おはよ〜」

「ふ、歩弓!おはよう!」

 歩弓に精一杯の笑顔を見せた。



「それで、日曜日さ、一緒にバレー見に行かない?」

「日曜日ね!いいよ」

 私は昼休み、歩弓と二人になるタイミングで話した。話そうか正直迷ったけど……。

「なー、菜月?」

 彰良に後ろから声をかけられた。

「ん?」

「今日、部活何時に終わる?」

「今日?うーんと、金曜日だから6時かな」

「6時ね、ちょっと話したいことあるから一緒に帰ろう?」

「いいけど、なんのこと?」

「ぶ、部活のこと」

「部活?よくわかんないけど、いいよ」

 部活のことなら今でもいいのに……。



「彰良お疲れ。話って?」

 私は部活が終わった後、彰良が待つ体育館裏まで行った。

「あのさ、俺、菜月のこと好きだわ」

「え?!」

「返事はわかってるから、ただ、伝えたかった

だけ。悪かったな、呼び出して。それじゃあ」

 彰良は、走って行ってしまった。


日曜日


「あ、なっちゃんおまたせ〜」

 私と歩弓は、陽翔の試合を見に行くために駅で待ち合わせた。

「歩弓〜、行こうか」



「人たくさんだね〜」

「うわ、選手緊張してる」

 会場について、席に座った。

「あ、センター陽翔じゃない?」

「ほんとだ!」

 陽翔……。かっこいい……。あぁ……。好きになっちゃいけない。陽翔は女の子らしい、歩弓が好きなんだ。陽翔と歩弓、私と彰良。こうなることが幸せ。

 本当に?本当に幸せ?

 私は自問自答を繰り返した。

「ねぇ、なっちゃん」

「ん?」

 試合の休憩中、歩弓が何か言いたそう。

「今言うことじゃないかもしれないんだけど」

「ん?」

「私、陽翔に告白された」

「え……そ、そうなんだ。おめでとう」

 こうなることは、覚悟してた。してたけど……。

「あ、ううん。返事迷ってて」

「え?!」

「私ね、彰良のこと気になってて……」

「え、そ、そうなの?!」

「でも、でも……」

 歩弓は泣きだしてしまった。

 私が告白されたこと言わないほうがいいよね?いや、言ったほうがいいのか?

 どうしよう。



「えー、今日集まってもらったのには、理由があります」

 私は月曜日、みんなに部活が終わり次第、いつものドーナツ屋に来るように伝えた。

「私達は、全員で恋して、全員で失恋しました」

「え?!どーゆーこと?」

 陽翔が不思議そう。

「陽翔は、歩弓が好き、歩弓は彰良が好き、彰良は私が好き、そして、私は……陽翔が好き……」

 私達は泣き笑いした。

「こんなミラクル起きるんだ」

ここまで読んでいただきありがとうございます!

是非次回も読んでください!!

評価・感想待ってまーす♪

キャラメル・ラテ


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