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第1話 【オラシオン】


 ルリは、森を抜けるのとレベル上げを兼ねてスカルビーストに森の探索させることにした。


 「---《サモン・スカルビースト》!」


 一度に20体のスカルビーストを召喚すると、森の探索と魔物の倒すように命じた。


 「みんな、お願いね!」


 「さて、私は何か食べれそうな木の実を探そうかな」


 スカルビースト達を見送ると、近くにある木から小粒で赤い果物を手あたりしだいに集めると、身に着けていたマントに果物をくるんだ。

 しばらくすると一体のスカルビーストが戻ってきた、どうやら森を抜けた先に街を見つけたようだ。

 

 森を抜けるころには、ルリのレベルは森の探索中に出くわした魔物を倒していったおかげで。レベル2から25に上がり、新しい魔法もいくつか習得していた。


 ルリは森に放ったスカルビーストを呼び戻した。




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 オラシオン


 ここはエルディア王国が納める大陸の南に位置する街である。この街の周辺は広野でモンスターが出没するがオラシオンの街の冒険者が巡回しているため街道沿いは比較的安全だ。

 近くにはルドニカ大森林があり森には貴重な薬草や果物があるが、危険なモンスターが数多く出没する。

 


 「これが、街なのね!」


 「すごい!こんなに沢山の人がいるのね」


 ルリにとって目に映るもの全てが新鮮で初めて訪れた街に目を輝かせていた。

 街は沢山の人でにぎわい活気に溢れている。

 


 街中を歩いていると大声で客引きをする果物屋を見つける。


 「おじさん、これ買い取れる?」


 森で採取した果物を果物屋の店主に見せる。


 「こんなに...。嬢ちゃん、これどうしたんだい?」


 「さっき森で見つけたのよ」


 「森で?」


 「えぇ、そうよ」


 店主は動揺しながらも、この果物について説明してくれた。


 「この木の実は食べると魔力が回復するんだよ。魔力回復のポーションを作るのに使われる貴重な果物なんだ。」


 ポーションは液状の回復薬で、その種類は大きく分けて三つある。

 傷や体力(HP)を回復させるポーション

 魔力(MP)を回復させるポーション

 やけど、毒、麻痺といった状態異常を回復させるポーションがある。

 ポーションはとても高価なもので原料とすなる物も高値で取引される。


 「この量であれば締めて金貨三枚だな」


 この世界での貨幣は銅貨10枚で銀貨1枚、銀貨10枚で金貨1枚、金貨10枚で白金課貨一枚だ。

 1銅貨、おおよそ1000円だ。


 「それでお願い」


 「そうだおじさん、この街で泊まれる場所はあるのかしら?」


 「それなら、三日月亭がおすすめだよ」


 「ありがとう」


 果物屋の店主が教えてくれた宿屋につく頃にはすっかり日が落ちていて、宿の受付でチェックインを済ませると、部屋に入るなりベッドに飛び込むと、ルリは気持ちよさそうにほほ笑む。部屋の隅には大きな鏡がありそこに映る自分の姿を見て驚く。


 そこには、透き通るような銀髪に、宝石を思わせるような紫色の瞳をした少女が鏡に映っていた。


 「私、すごい美少女だわ!」


 「でも、服がいまいちね...」


 「明日にでも新し服を仕立ててもらおうかしら」



 ルリは寝る前に仕立ててもらう服のデザインを描きだす。


 前世での一生を病院で過ごしたルリだったが、母は画家でよく病室で一緒に絵を描いていた。他にもルリが退屈しないように、本や雑誌を持ってきてくれた。

 たまたま雑誌の特集でのせられていたゴシックファッションに興味をもち、次第に憧れを抱くようになる。



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 翌朝、ルリは仕立ててもらうデザインを夜遅くまで描いていたため、朝食の時間を過ぎてもまだ眠っていた。

 ルリは部屋の扉をノックする音で目を覚ますと、とても香ばしくいい香りがする。


 「お嬢ちゃん、入るよー」


 「朝食の準備できてるから、下におりてきてちょうだい」


 全く起きてくる気配のないルリを宿屋のおばさんが起こしにきてくれた。下におりると、おばさんが朝食を次々運んできてくれた。こんがり焼きあがった自家製のパンに優しい味のする野菜スープ、小さくカットされた三種類の甘い香りのする果物が寝起きのルリの食欲をそそる。


 「いただきます!」


 「おいしー!」


 テーブルに出された料理を幸せそうに食べるルリに、宿屋のおばさんもその笑顔につられるようにほほ笑む。朝食を食べ終わり一息つくと、食後に出された紅茶を口にする。


 「とても美味しかったわ。ごちそうさま」


 「お嬢ちゃんはこの後どこか出かけるのかい?」


 「仕立て屋に行って装備を仕立ててもらう予定よ」


 「そうかい、この街には仕事を探しに来たのかい?」


 「私、こう見えて魔術師なのよ」


 「そうなのかい、それだと冒険者志望だね。冒険者ギルドはこの街で教会の次に大きな建物だからすぐわかると思うわよ」

 

 「冒険者?」


 「あぁ、この街にもあるよ、街で教会の次に大きい建物だから行けばすぐわかると思うわ」


 大きな街には必ず冒険者ギルドがあり、その仕事は様々で溝浚いから大型モンスターの討伐といったものまである。




 仕立て屋、ここは店内にある衣服はもちろんオーダーメイドでお好みのデザインで発注するこちができる。


 「いらっしゃーい、初めての方ですね。今日はどのような御用でしょうか」


 「オーダーメイドをお願いしたのだけど...」


 「はい、オーダーメイドですね、服のデザインと生地はおきまりですか?値は張りますが、冒険者の方でしたら耐久性の高い魔法の糸で編んだ生地がおすすめですよ」


 「デザインはこれで、魔法の糸を使ったオーダーメイドでお願い」


 ルリは、昨夜描いたデザイン画を手渡す。


 「こんなに詳細に...」


 「かしこまりました。他の予約もありませんので明日の昼頃には完成いたしますのでその時にもう一度いらっしゃってください。」


 魔法の糸はとても高価なもので、魔法の糸を使ったオーダーメイドは金貨2枚で取引された。魔法の糸で編んだ生地はとても頑丈で、それでいて柔らかいのが特徴だ。

 魔法の糸で編んだ生地とは別に魔鉱石作られた武器や防具があり、魔鉱石で作られた防具は鉄製の防具よりも防御力が高く、魔法耐性がある。

 魔鉱石は魔道具にも使われている。魔道具とは魔法が使えない人でも使うことのできる特殊な道具だ。

 魔法の生地は魔法の糸と専用の魔道具を使い生地を作る。



 翌日にもう一度、仕立て屋をおとずれると注文していた服が出来上がっていた。


 「おまけで、このブーツもお付けしますね。」


 森を駆け回ってボロボロになったルリの靴を見て、仕立て屋のお姉さんは気を気を利かせ、ルリがデザインした服に合うブーツをサービスしてくれた。


 「とてもお似合いですよ!」


 ヘッドドレスにブローチが付いたチョーカー、ボリュームのあるヒラヒラでフワフワな気品あふれるロング丈のジャンパースカートはとても上品かつ可愛らしく、ルリの可愛さを最大限引き立たせていた。



 「イメージ通りだわ。またお願いするわね!」


 「はい、お待ちしております。」


 仕立て屋を出ると、街の様子がさっきまでの違い街中が重々しい空気が漂っている。街には女性と子供の姿が見当たらず、外にいるのは武器を持った男達とオラシオンの冒険者たちだと思われるフル装備をした者たちだけだ。


 ルリのもとに一人の冒険者らしき男性が駆け寄ってくる。


 「君、早く家に帰りなさい。」


 「何かあったのですか?」


 「ゴブリンだ、つい先ほど正門周辺で遊んでいた子供たちが、悪魔に攫われたんだ。」


 正門に現れた下級悪魔であるインプは見張りの交代のタイミングで狙われたらしく、ベテランの冒険者の予想だと子供を攫いに来たインプは森のどこかにある住処に連れ込まれた可能性が高いようだ。





 「---《サモン・スカルビースト》!」


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