表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法開発科の堕落教師  作者: わらいもん
1/3

最低の教師

頭に思いついたので書きました。

頑張ります。


1 学園一の堕落教師


『 西暦2192年、天才科学者のヘンリ・マスワーニにより大気中に今まで発見されていなかった新しい原素を発見し《マスワーニ原素》と名付けた。

しかし、ヘンリ・マスワーニの功績は新原素の発見に留まる。ヘンリ・マスワーニは新原素の研究に一生を捧げたが新原素に対する干渉する術の発見に至らなかった。ヘンリ・マスワーニは西暦2252年に89歳で志半ばで死去する。ヘンリ・マスワーニは最後に「あらゆる研究を尽くした。科学的なアプローチは全て失敗だった。」と語った。

西暦2264年、ヘンリ・マスワーニの研究を引き継いだジルベルト・ガーデンはヘンリ・マスワーニの言葉から科学的なアプローチから魔術的、錬金術的なアプローチの研究を開始する。当時の科学者からは異端視され、ジルベルト・ガーデンは科学界から一度姿を消す。

西暦2278年、科学界に一つの論文が発表され世界を驚愕させる。論文の題には《マスワーニ原素に対する干渉と発生した結果について》と記載され、執筆者はジルベルト・ガーデンであった。未だ干渉する術を持たなかった科学者はこの論文に注目するも、論文の内容は科学では無かった。ジルベルト・ガーデンは過去の歴史に埋もれた魔術、錬金術から原素にアプローチし原素に対する干渉と結果を導き出した。ジルベルト・ガーデンは論文を発表する際、ステージ上において魔法陣を使い炎を発生させたと言われている。

しかし、科学者はこれを認めずジルベルト・ガーデンを《手品師》として蔑み、科学界から追放した。ジルベルト・ガーデンはマスコミに対し「理解するには時間が掛かる。私はそれを待つ。あのステージには正にタネも仕掛けも無かったのだから。」と語った。その後ジルベルト・ガーデンの姿を見た者はいない。

西暦2301年、ある科学者チームがジルベルト・ガーデンの論文を元に《魔法》を完成させたと発表した。その実用性は多種多様であり、ここから世界は科学技術に加え魔法技術についても広く研究されることとなる。

魔法を完成させた6人の科学者チームはいつしか《始まりの6人》と言われた。

西暦2459年、魔法技術の普及により地球上のエネルギー問題は解決され、魔法は誰にでも使用でき、生活の根幹を為していた。世界各国には魔法を研究する施設が多数作られ、若い世代の研究者を育成する為に魔法専門の学園が作られることとなった。』

プツンとモニターの映像が消える。

「っと言うのが今日の授業の内容だぁ。」

教壇に前のめりに倒した上半身をゆっくりと起こしながら男は言う。

髪はボサボサで、顔色はいつも蒼白、気怠げな表情と目元の隈、レンズの分厚い黒縁眼鏡、学園指定の制服をだらしなく着崩し、体格はガリガリ。

「ニワゾノ先生っ!」

教室にかん高い声が響いた。

男は声の方向を見る。長い黒髪と胸元を揺らした女子生徒が眉間に皺を作り殺意に似た気配を飛ばしていた。

「なんだぁ。あ〜・・・名前なんだっけ?」

女子は眉間の皺を増やし、頬を引きつらせながら叫ぶ。

「貴方の授業に得る物はありませんっ!毎回映像資料を見せるだけで板書もしなければ、教本すら開かない。やる気が無いなら教師を辞めなさいっ!」

女子生徒は肩で息をしながら男を見る。男は首を傾げたまま女子生徒を見てから一言

「だから名前なんだっけ?」

教室に女子生徒の怒声が響く。

感想お願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ