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処女、官能小説家になる。  作者: 星ナルコ
咲子 16〜20歳編
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謎のバイト

私は、電話で片桐君を呼んだ。


「えー。わりぃ。マジ今日予定あるからさ。」と断られたので、「やっぱり、私の誘いじゃ無理かな」と諦めようとした。


すると、横から佐藤雪が私の携帯を奪った途端、まくし立てるように勝手に喋り出したのだ。


「あのー。片桐さんっていうんですよね。

私、SHOW出版社の佐藤と申します。


お休みの所、突然連絡してしまい誠に申し訳ございません。


実は、片桐さんに折り入ってお話があるのです。


実は、我が出版社で片桐さんにしか出来ないバイトがあるのです。


貴方の大切なお友達である、咲子さんのお手伝いをするだけです。


報酬は、日払いで支払わせて頂きます。」


えっ。なに。この人?

勝手に私の携帯奪って、何勝手に私の好きな人に仕事依頼かけてるわけ?


私の神経図太いっていうけど、あんただって充分神経図太いじゃない。人のこと、散々棚に上げといて。よく言うわよ。


しかし、受話器越しの片桐君は「えっ、まじっすか?!いくらっすか!」と返答したようだ。


その後、佐藤雪が「時給10万円のお仕事ですよ。」と誇らしげに語り続けた。


片桐君。

まさか、居留守?


私と会う気なんて、最初から更々無かったのかな。やっぱり・・。


わかっちゃいたけど。それでも僅かながら期待してたのに・・。


皮肉にも、どうやら佐藤雪と片桐君の交渉は成立したようだ。


「今から、貴方のお友達の片桐さんがこちらに向かっています。」


と、これまた表情ひとつ変えずに佐藤雪は続けた。


後ろでお腹かかえて笑い頃げる、月野マリアの姿が其処にあった。




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